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第121話 ミチは今は朝が忙しいようですよ? (32)
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「えっ!」
僕がランへと手を差し伸べると彼女さまは驚嘆した。
だから僕はランへと『ニコリ』と満身の笑みを浮かべ。
「僕がいるから大丈夫だ」と。
彼女さまへと告げれば。ランは『う~ん』と少しばかり考える人へとなるけれど、直ぐに辞めて、
「小山田が大丈夫だと言うならば大丈夫だろう。ランは小山田に対して絶対の信頼をしている。それに将来はランも小山田になるから大丈夫だ」と。
ランも僕に微笑みながら言葉を返してくれた。
だから二人仲良くお化け……。ミチの様子を窺いにいこうとすればランが背後から僕に抱きついてきた、ところを見ればやはりランは気丈なフリをしているだけで本当はお化けが苦手──怖くて仕方がないのだろうと、僕自身も察しはつくけれど。
まあ、そんな様子……。痩せ我慢をするランのことも可愛い、愛おしと僕は思うから。
僕のお腹へと両手を回すランの華奢腕──。僕は優しく握ると。
「──小山田汽車発射します~!」、「ポッ、ポポポー!」、「シュ、ポッ、ポポポ!」、「シュ、ポッ、ポポポ!」、「シュ、ポッ、ポポポ!」、「シュ、ポッ、ポポポ!」、「シュ、ポッ、ポポポ!」と。
僕は蒸気機関車の真似……。
そう童心に返ったような汽車遊びをしながら、ランのお化けの恐怖を取り除きつつ教室へと向かい! 教室内へと入ると!
「……ここは終点……。終点……。教室内でございます……。お客さまはお忘れ物の無きように……」と。
僕は一人汽車と車掌演技をおこない終わると。後ろを振り向きランへと。
「お嬢さま御忘れ物はないかい?」と尋ねる。
「うん、ない……」
ランは僕へと言葉を返すけれど。直ぐに呆然とした顔をする。
だって窓の外に黒板消しが浮き……。
「ポンポン」
と心地良い音とチョークの白い粉──埃を地上へと撒き散らしている姿が僕やランの瞳に映るから。僕の可愛い彼女も牧田同様唖然、呆然……。僕の彼女さまも牧田同様……。自分の身体中に貯め込み、蓄えている恐怖を声に……。絶叫として上げたい衝動に駆られているみたい。
だからランの両目にもウルウルと涙が溜まり、溢れそうになっていきているけれど。僕はランが絶叫を上げる前に。
「……おはよう」と「残りは僕とランがするから大丈夫だよ」と。
ミチに優しく告げ、僕は親友を安堵させる。
「……ん? そうか、残りは小山田とランの二人が仲良く、日直の仕事をするのだな?」
ミチが僕に尋ねてきたから。
「うん」と僕は頷いた。
「そうか……。じゃ、二人の仲を邪魔するのは悪から、今日は俺家に帰るは……」
ミチは他界しても、僕の身を案じてくれて、虐められていないかを見て確認するのがどうやら習慣になっていると言うか?
その念がこの校舎に残っているのかも知れないね?
特に今日は僕の彼女と牧田が日直当番だから気になって仕方がなかったのかも知れない?
だからミチは僕のために牧田が怯え泣いて、教室から飛び出て逃げ出すほど驚かしてくれたのかも知れないとおもうのだった。
だってミチは僕にサヨウナ、もう俺帰るは……と、僕とランに告げた日から、あれだけあったお化け騒ぎは終焉を迎え、僕たちはミチのお化けの声を二度と聞くことはなくなると思っていたのだった。
◇◇◇
(お願い)
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僕がランへと手を差し伸べると彼女さまは驚嘆した。
だから僕はランへと『ニコリ』と満身の笑みを浮かべ。
「僕がいるから大丈夫だ」と。
彼女さまへと告げれば。ランは『う~ん』と少しばかり考える人へとなるけれど、直ぐに辞めて、
「小山田が大丈夫だと言うならば大丈夫だろう。ランは小山田に対して絶対の信頼をしている。それに将来はランも小山田になるから大丈夫だ」と。
ランも僕に微笑みながら言葉を返してくれた。
だから二人仲良くお化け……。ミチの様子を窺いにいこうとすればランが背後から僕に抱きついてきた、ところを見ればやはりランは気丈なフリをしているだけで本当はお化けが苦手──怖くて仕方がないのだろうと、僕自身も察しはつくけれど。
まあ、そんな様子……。痩せ我慢をするランのことも可愛い、愛おしと僕は思うから。
僕のお腹へと両手を回すランの華奢腕──。僕は優しく握ると。
「──小山田汽車発射します~!」、「ポッ、ポポポー!」、「シュ、ポッ、ポポポ!」、「シュ、ポッ、ポポポ!」、「シュ、ポッ、ポポポ!」、「シュ、ポッ、ポポポ!」、「シュ、ポッ、ポポポ!」と。
僕は蒸気機関車の真似……。
そう童心に返ったような汽車遊びをしながら、ランのお化けの恐怖を取り除きつつ教室へと向かい! 教室内へと入ると!
「……ここは終点……。終点……。教室内でございます……。お客さまはお忘れ物の無きように……」と。
僕は一人汽車と車掌演技をおこない終わると。後ろを振り向きランへと。
「お嬢さま御忘れ物はないかい?」と尋ねる。
「うん、ない……」
ランは僕へと言葉を返すけれど。直ぐに呆然とした顔をする。
だって窓の外に黒板消しが浮き……。
「ポンポン」
と心地良い音とチョークの白い粉──埃を地上へと撒き散らしている姿が僕やランの瞳に映るから。僕の可愛い彼女も牧田同様唖然、呆然……。僕の彼女さまも牧田同様……。自分の身体中に貯め込み、蓄えている恐怖を声に……。絶叫として上げたい衝動に駆られているみたい。
だからランの両目にもウルウルと涙が溜まり、溢れそうになっていきているけれど。僕はランが絶叫を上げる前に。
「……おはよう」と「残りは僕とランがするから大丈夫だよ」と。
ミチに優しく告げ、僕は親友を安堵させる。
「……ん? そうか、残りは小山田とランの二人が仲良く、日直の仕事をするのだな?」
ミチが僕に尋ねてきたから。
「うん」と僕は頷いた。
「そうか……。じゃ、二人の仲を邪魔するのは悪から、今日は俺家に帰るは……」
ミチは他界しても、僕の身を案じてくれて、虐められていないかを見て確認するのがどうやら習慣になっていると言うか?
その念がこの校舎に残っているのかも知れないね?
特に今日は僕の彼女と牧田が日直当番だから気になって仕方がなかったのかも知れない?
だからミチは僕のために牧田が怯え泣いて、教室から飛び出て逃げ出すほど驚かしてくれたのかも知れないとおもうのだった。
だってミチは僕にサヨウナ、もう俺帰るは……と、僕とランに告げた日から、あれだけあったお化け騒ぎは終焉を迎え、僕たちはミチのお化けの声を二度と聞くことはなくなると思っていたのだった。
◇◇◇
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