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狗嵜ネムリ

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亜利馬、正真正銘己との闘い

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「んん……あ、亜利馬、もっと……」
「ん、うん……」
 口に含んだアリマの乳首をゆっくりと啄んで、舌で転がす。あんまりこういうのはしたことないけれど、新人の時に流れで大雅の体を愛撫したことは、ある。あの時のことを思い出して少し恥ずかしくなった。
 ──あの時と全く同じ感触だ。
「あっ、あ……恥ずかし……けど気持ちい、ぃ……」
 舌先で乳首が転がる度、ソファに寝たアリマが声を弾けさせる。俺とそっくりな声で喘ぐその声は、きっと別室でモニタを見ながら有栖が出しているものだ。

 考えないようにして更に唇と手を動かし、裾が膨らんだキュロットパンツのボタンを取りファスナーを下ろす。膝まで脱がせたところでアリマのお腹からヘソにキスをして、俺はアリマの下着の中に手を入れた。
「あ、……そこは……」
「そこって? 気持ちいいとこ?」
「ん……。××××触って……、亜利馬が好きな、気持ちいいとこ」
「いいよ、いっぱい触ってあげる」
 獅琉に言われてドキドキした言葉を真似て、充分に熱を持って硬くなったアリマのペニスを下着から出させる。
「すごい恥ずかしい形になってるよ」
「あ、う……亜利馬の意地悪」
 不思議とアリマの頬が赤くなっているように見えた。どことなく視線も切なげで、唇からはさっきの俺の唾液が垂れていて……
「アリマ、……可愛い」
「亜利馬、大好き」
「俺も大好きだよ」

 そこで一旦カメラが止まり、俺にだけタオルが渡された。アリマの方はスタッフさんが二人がかりで拭いている。
「だ、大丈夫ですか? こんな感じで」
「ああ、問題ない。もう少し照れを捨ててくれるともっとありがたいが」
 顎髭を撫でながらアリマのボディを凝視し、「大したもんだな」と呟いている二階堂さん。
「あの声って、有栖が出してるんですよね?」
「自分のドールに惚れたお前が、喋り出した人形に対してどういうリアクションを取るかと思ってな」
「……た、確かに喋るって知ってたら、大袈裟な演技しちゃってたかもしれませんけど……逆に全然リアクション取ってなかったかもしれません」
「それならそれでいいさ。自然な雰囲気で構わない」

 後半はフェラと、いよいよ本番挿入だ。
 衣装を脱いだ俺は「よっし」と気合を入れて頬を叩き、ベッドの上で同じように全裸になったアリマがスタッフさんの手によって開脚ポーズを取らされているのを見つめた。
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