6 / 51
第一章 大岳ダンジョン編
第6話 コラボ配信の準備をしよう
しおりを挟む
■DAI Prark Dungeon Villege
東京駅から快速で60分ほど電車に揺られた先には、アメリカのダンジョン用品ショップ大手の【DAI】が日本に作ったダンジョン装備販売メーカーを集めた広い施設があった。
屋外では武器の試し切りなどが行えるエリアがある。
重火器については日本の法律によるものと、ダンジョンではパラメーターの影響が重火器に反映されないために扱っていなかった。
センベロ利休でビールとつまみを堪能したよく翌日、俺はイカルと共に訪れている。
姫野と一緒にコラボ配信へ向けての装備を整えるためだ。
昨日の今日でよく予定が空いていたなと驚きもするが、お互い学生で夏休みなのだから時間の都合はつけれるのだろう。
「おはよう、姫野」
「おはようございます。サグルさん! えっと、隣の方は?」
俺がファンに囲まれて写真撮影に答えたりしている姫野に声をかけると、姫野は小走りでこちらにやってきた。
尻尾があれば小型犬のようにぶんぶん振っているだろう。
「サグルのマネージャーをやってる財前 猪狩さ。よろしく!」
「マネージャー……サグルさんには必要ですよねぇ」
「だろぉ? いきなりコラボしなかったのはコイツの映えを上げてから行きたいと思ってさ。僕ちゃんと織姫ちゃんでプロデュースしようってわけ。もちろん、織姫ちゃんの方で配信するのはOKよ」
「そうなんですよ! サグルさんの野暮ったいところを直せば結構いけるって、私も思っていたんですよ!」
イカルが姫野の挨拶してから、二人して俺を話題に意気投合したようだ。
俺の恰好はいつものダンジョン行きようの装備である、ツナギにリュックという姿である。
他の私服は選ぶのが面倒なので最近は同じ色のツナギをたくさん買っていた。
「髪型はスタイリストさんにちゃんと切ってもらいたいので、別日にして、今日は服とかを整えましょう!」
「いや、俺は普通に消耗品の補充だけd……」
最後まで言い切ることにできなかった俺は姫野に引っ張られて、アウトドアアパレルを多く扱うメーカーのエリアに連れ込まれる。
服にいたっては市販のアパレル系で基本は十分だった。
ダンジョンに潜ってモンスターを倒していると、ポイントがたまりそれを防御を司るVITや、素早さを司るAGLに分けて成長させていくのが基本だからである。
変に重い鎧を着て動きが鈍くなる方が危険だと、先人たちが文字通り体を張って伝え残してくれていた。
「動きやすいから、ツナギでいいじゃないか……」
「そんな芸人みたいなのは私の配信ではダメですよー。トップダンジョン配信者を目指すなら、見た目から決めないと!」
「俺はトップ配信者になるつもりはなく、あくまでも探検家としてだな……」
「安全第一なのもわかるけど、ダンジョン配信は映えが大事なのよ。登録者が爆増すれば、投げ銭とかで活動資金もらえるんだよ? 嬉しいだろ?」
「それならば……ううぅむ……」
なんか微妙に言いくるめられている気が……まぁ、よしとしよう。
「財前さんはサグルさんの扱い上手ですね……」
「伊達に3年以上同じ大学で一緒にいないってね」
「おい、聞こえているぞ」
ひそひそ声をしていたようだが、あいにくと俺も〈聴覚強化Lv4〉のスキル持ちだ。
ジャイアントバットをたくさん食べたら増えていたスキルの一つである。
「こんなのどうでしょ? レザージャケットをメインに動きやすさとサグルさんのカッコよさを生かしたコーデです」
「うーん、そっちのジャケットよりもこっちの方が合うんじゃないかな?」
「財前さん、いいセンスですね!」
わいわいと騒ぐ二人に着せ替え人形とされる俺は無抵抗に体を投げ出した。
——2時間後
服だけで相当時間がかかったが、本来の目的であるダンジョン装備や消耗品の補充に俺達は向かう。
「それで、コラボ配信は何を目的にやるんだ?」
「決まっているだろ? 大岳ダンジョンの攻略だよ。50層でドラゴンがでるから攻略までいけてる奴らはいない。チャンスだろ、チャンス」
端末で情報を調べていたイカルが俺達の前に動画の予告ページサンプルを見せて来た。
丁寧なつくりで、昨日今日で出来上がったとは思えない。
「私も攻略してみたいので、是非、一緒にお願いします!」
「俺は冒険者じゃないんだけどなぁ……」
「でも、洞窟の一番奥に何があるかは興味あるだろ? ダンジョン化してからは誰もたどり着いていない領域だぞ」
「その言葉には浪漫があるな。やるか……俺の足でいくなら1週間あれば50層くらいは往復でいってこれるな」
「私はもうちょっと足が遅いです……」
「道具類は俺が〈収納〉できるので、姫野を背負って降りる。撮影に集中してくれた方がいいし、どうだ?」
「いざとなったらで……お願いします。私は格闘系なので、背負われてると攻撃手段がないんです。ごめんなさい」
話がまとまり、移動時間を考慮して作戦を練っていく。
ふと、俺はイカルに顔を向けた。
「お前はどうするんだ?」
「僕ちゃんはお外で待機だよ。トラブルがあった時の連絡係さ。あ、サグルの方も撮影ドローンかいなよ。手でもっての撮影なんか冒険者の動きを撮られられないよん」
「金がなぁ……さっきの服は姫野がお礼ってことで、ありがたく貰ったが……」
「そこは大人なんだから、魔法のカードを使ったりとか……」
「サグルさん知らないんですか? 冒険者カードって入場料の支払いとか自動でやってくれるじゃないですか。DAIでも冒険者カードでクレジット支払いできるんですよ?」
「そうなのか……普通に交通系ICと同じ使い方だと思っていた……」
「交通系ICでも、コンビニで買い物できるっしょ。サグルはこれだから、目が離せない」
俺と姫野のやり取りを見ていたイカルが肩をすくめる。
グウと姫野のお腹がなったので、昼食をとることにした。
東京駅から快速で60分ほど電車に揺られた先には、アメリカのダンジョン用品ショップ大手の【DAI】が日本に作ったダンジョン装備販売メーカーを集めた広い施設があった。
屋外では武器の試し切りなどが行えるエリアがある。
重火器については日本の法律によるものと、ダンジョンではパラメーターの影響が重火器に反映されないために扱っていなかった。
センベロ利休でビールとつまみを堪能したよく翌日、俺はイカルと共に訪れている。
姫野と一緒にコラボ配信へ向けての装備を整えるためだ。
昨日の今日でよく予定が空いていたなと驚きもするが、お互い学生で夏休みなのだから時間の都合はつけれるのだろう。
「おはよう、姫野」
「おはようございます。サグルさん! えっと、隣の方は?」
俺がファンに囲まれて写真撮影に答えたりしている姫野に声をかけると、姫野は小走りでこちらにやってきた。
尻尾があれば小型犬のようにぶんぶん振っているだろう。
「サグルのマネージャーをやってる財前 猪狩さ。よろしく!」
「マネージャー……サグルさんには必要ですよねぇ」
「だろぉ? いきなりコラボしなかったのはコイツの映えを上げてから行きたいと思ってさ。僕ちゃんと織姫ちゃんでプロデュースしようってわけ。もちろん、織姫ちゃんの方で配信するのはOKよ」
「そうなんですよ! サグルさんの野暮ったいところを直せば結構いけるって、私も思っていたんですよ!」
イカルが姫野の挨拶してから、二人して俺を話題に意気投合したようだ。
俺の恰好はいつものダンジョン行きようの装備である、ツナギにリュックという姿である。
他の私服は選ぶのが面倒なので最近は同じ色のツナギをたくさん買っていた。
「髪型はスタイリストさんにちゃんと切ってもらいたいので、別日にして、今日は服とかを整えましょう!」
「いや、俺は普通に消耗品の補充だけd……」
最後まで言い切ることにできなかった俺は姫野に引っ張られて、アウトドアアパレルを多く扱うメーカーのエリアに連れ込まれる。
服にいたっては市販のアパレル系で基本は十分だった。
ダンジョンに潜ってモンスターを倒していると、ポイントがたまりそれを防御を司るVITや、素早さを司るAGLに分けて成長させていくのが基本だからである。
変に重い鎧を着て動きが鈍くなる方が危険だと、先人たちが文字通り体を張って伝え残してくれていた。
「動きやすいから、ツナギでいいじゃないか……」
「そんな芸人みたいなのは私の配信ではダメですよー。トップダンジョン配信者を目指すなら、見た目から決めないと!」
「俺はトップ配信者になるつもりはなく、あくまでも探検家としてだな……」
「安全第一なのもわかるけど、ダンジョン配信は映えが大事なのよ。登録者が爆増すれば、投げ銭とかで活動資金もらえるんだよ? 嬉しいだろ?」
「それならば……ううぅむ……」
なんか微妙に言いくるめられている気が……まぁ、よしとしよう。
「財前さんはサグルさんの扱い上手ですね……」
「伊達に3年以上同じ大学で一緒にいないってね」
「おい、聞こえているぞ」
ひそひそ声をしていたようだが、あいにくと俺も〈聴覚強化Lv4〉のスキル持ちだ。
ジャイアントバットをたくさん食べたら増えていたスキルの一つである。
「こんなのどうでしょ? レザージャケットをメインに動きやすさとサグルさんのカッコよさを生かしたコーデです」
「うーん、そっちのジャケットよりもこっちの方が合うんじゃないかな?」
「財前さん、いいセンスですね!」
わいわいと騒ぐ二人に着せ替え人形とされる俺は無抵抗に体を投げ出した。
——2時間後
服だけで相当時間がかかったが、本来の目的であるダンジョン装備や消耗品の補充に俺達は向かう。
「それで、コラボ配信は何を目的にやるんだ?」
「決まっているだろ? 大岳ダンジョンの攻略だよ。50層でドラゴンがでるから攻略までいけてる奴らはいない。チャンスだろ、チャンス」
端末で情報を調べていたイカルが俺達の前に動画の予告ページサンプルを見せて来た。
丁寧なつくりで、昨日今日で出来上がったとは思えない。
「私も攻略してみたいので、是非、一緒にお願いします!」
「俺は冒険者じゃないんだけどなぁ……」
「でも、洞窟の一番奥に何があるかは興味あるだろ? ダンジョン化してからは誰もたどり着いていない領域だぞ」
「その言葉には浪漫があるな。やるか……俺の足でいくなら1週間あれば50層くらいは往復でいってこれるな」
「私はもうちょっと足が遅いです……」
「道具類は俺が〈収納〉できるので、姫野を背負って降りる。撮影に集中してくれた方がいいし、どうだ?」
「いざとなったらで……お願いします。私は格闘系なので、背負われてると攻撃手段がないんです。ごめんなさい」
話がまとまり、移動時間を考慮して作戦を練っていく。
ふと、俺はイカルに顔を向けた。
「お前はどうするんだ?」
「僕ちゃんはお外で待機だよ。トラブルがあった時の連絡係さ。あ、サグルの方も撮影ドローンかいなよ。手でもっての撮影なんか冒険者の動きを撮られられないよん」
「金がなぁ……さっきの服は姫野がお礼ってことで、ありがたく貰ったが……」
「そこは大人なんだから、魔法のカードを使ったりとか……」
「サグルさん知らないんですか? 冒険者カードって入場料の支払いとか自動でやってくれるじゃないですか。DAIでも冒険者カードでクレジット支払いできるんですよ?」
「そうなのか……普通に交通系ICと同じ使い方だと思っていた……」
「交通系ICでも、コンビニで買い物できるっしょ。サグルはこれだから、目が離せない」
俺と姫野のやり取りを見ていたイカルが肩をすくめる。
グウと姫野のお腹がなったので、昼食をとることにした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
アポカリプスな時代はマイペースな俺に合っていたらしい
黒城白爵
ファンタジー
ーーある日、平穏な世界は終わった。
そうとしか表現できないほどに世界にモンスターという異物が溢れ返り、平穏かつ醜い世界は崩壊した。
そんな世界を自称凡人な男がマイペースに生きる、これはそんな話である。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
マカロニ
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる