13 / 51
第一章 大岳ダンジョン編
第13話 ソロとパーティの違い
しおりを挟む
■大岳ダンジョン 20層
『おーい、サグルー。いったん休憩しろ。両脇の美女二人がぐったりしてるのが配信されちゃってるぞ☆』
イヤホンから聞こえてくる声に俺は足を止めた。
急いで攻略したいという気がはやり、一気に走り続けていたのである。
:うっ……気分が
:これが、ドローン、酔い
:<しばらくお待ちください>
視聴者も同じようで、俺はついついやりすぎたことを反省した。
モンスターも最低限倒せるときは倒すくらいで、逃げの一手だったのも揺れで酔った原因かもしれない。
「鐘丹生先輩、姫野……すまない」
「うきゅぅ~」
「うにゃ~」
俺の謝罪に人間の言葉ではない返事がきた。
これは不味いと思い、俺は二人を休ませるために〈収納〉からテントを出して急いで組み立ててる。
:これ早送りとかじゃないのか?
:ああ、リアルタイム配信だ
:人間、素早く動くと分身してみえるものなんだな……
コメント欄に反応をしたいが、今はテントで二人を休ませるほうが先だ。
こういうときの処置を間違うと最悪のケースもあるのが探検というものである。
テントに銀色のマットを引いて、二人をゆっくり寝かせた。
「外を警戒しつつ、食事の準備をするか」
朝から走りっぱなしだったし、【Dphone】で時間を見れば10時を過ぎたところである。
3~4時間で20層までこれたが、俺が抱きかかえての全力ダッシュでの結果なので、ここから先はゆっくり進む方がいいだろう。
「ソロなら俺だけでいいんだが、チームは大変だな……」
今までソロで洞窟に潜ったり、ダンジョンにも入っていたがパーティでの行動の経験はほぼないので、難しさを感じていた。
「今日はレトルトカレーを作るぞ。カレーは肉も、野菜も、炭水化物も一気にとれるから探検家の必需品だ。カレー粉だけでもいろんな肉が食えるから、常備しておくといい」
一応配信は繋がっているので、俺はドローンに向かってこれからやることを説明する。
反省をしなくちゃいけないが、今やることではなかった。
:水を沸かせばレトルトカレーに湯せんご飯も食べられるから水の確保大事。
:〈収納〉欲しいー!
:【得る借り】で買えば?
:ン百万なんて、年収だよ。無理ポー。
コメントでは俺の所持しているスキル〈収納〉についての話をしていた。
普通に買えばそれだけかかるのだろうが、ドロップでスキルカードが出るのを待つのは苦行である。
「〈収納〉はスライムゼリーを食べて手に入れた。だから、スライム系のモンスターが持っているはずだ」
:【悲報】全ダンジョンのスライムが消滅する恐れ
:すぐにリポップするから、消滅にはならないんじゃね?
:たしかにぃー!
:というか、食べて手に入れるって、スコップ師匠の【潜在能力】?
「俺の【潜在能力】は……敵だ」
〈収納〉からいつものDAI製のスコップを取り出し、ひゅんひゅんと回してみる。
修理したお陰で、軽々と扱えるし強度もありそうだった。
火をつけたまま立ち上がると、近づいてきた藍色のスライムにスコップを両手でもって構える。
:スコップ師匠、マジでかっこいい。
:バリってるバリってる!
:スコップのはずなんだけど、本当にかっこいいよな。
とびかかって来た藍色スライムをスコップの面でもって弾く。
パァンと藍色スライムが爆ぜて、消えていった。
「水が沸騰したら、飯を温めなきゃいけないんだ……とっととと」
鍋をこぼさせないように後ろのテントに向かって移動していくスライム達をかたっぱしから倒していった。
『おーい、サグルー。いったん休憩しろ。両脇の美女二人がぐったりしてるのが配信されちゃってるぞ☆』
イヤホンから聞こえてくる声に俺は足を止めた。
急いで攻略したいという気がはやり、一気に走り続けていたのである。
:うっ……気分が
:これが、ドローン、酔い
:<しばらくお待ちください>
視聴者も同じようで、俺はついついやりすぎたことを反省した。
モンスターも最低限倒せるときは倒すくらいで、逃げの一手だったのも揺れで酔った原因かもしれない。
「鐘丹生先輩、姫野……すまない」
「うきゅぅ~」
「うにゃ~」
俺の謝罪に人間の言葉ではない返事がきた。
これは不味いと思い、俺は二人を休ませるために〈収納〉からテントを出して急いで組み立ててる。
:これ早送りとかじゃないのか?
:ああ、リアルタイム配信だ
:人間、素早く動くと分身してみえるものなんだな……
コメント欄に反応をしたいが、今はテントで二人を休ませるほうが先だ。
こういうときの処置を間違うと最悪のケースもあるのが探検というものである。
テントに銀色のマットを引いて、二人をゆっくり寝かせた。
「外を警戒しつつ、食事の準備をするか」
朝から走りっぱなしだったし、【Dphone】で時間を見れば10時を過ぎたところである。
3~4時間で20層までこれたが、俺が抱きかかえての全力ダッシュでの結果なので、ここから先はゆっくり進む方がいいだろう。
「ソロなら俺だけでいいんだが、チームは大変だな……」
今までソロで洞窟に潜ったり、ダンジョンにも入っていたがパーティでの行動の経験はほぼないので、難しさを感じていた。
「今日はレトルトカレーを作るぞ。カレーは肉も、野菜も、炭水化物も一気にとれるから探検家の必需品だ。カレー粉だけでもいろんな肉が食えるから、常備しておくといい」
一応配信は繋がっているので、俺はドローンに向かってこれからやることを説明する。
反省をしなくちゃいけないが、今やることではなかった。
:水を沸かせばレトルトカレーに湯せんご飯も食べられるから水の確保大事。
:〈収納〉欲しいー!
:【得る借り】で買えば?
:ン百万なんて、年収だよ。無理ポー。
コメントでは俺の所持しているスキル〈収納〉についての話をしていた。
普通に買えばそれだけかかるのだろうが、ドロップでスキルカードが出るのを待つのは苦行である。
「〈収納〉はスライムゼリーを食べて手に入れた。だから、スライム系のモンスターが持っているはずだ」
:【悲報】全ダンジョンのスライムが消滅する恐れ
:すぐにリポップするから、消滅にはならないんじゃね?
:たしかにぃー!
:というか、食べて手に入れるって、スコップ師匠の【潜在能力】?
「俺の【潜在能力】は……敵だ」
〈収納〉からいつものDAI製のスコップを取り出し、ひゅんひゅんと回してみる。
修理したお陰で、軽々と扱えるし強度もありそうだった。
火をつけたまま立ち上がると、近づいてきた藍色のスライムにスコップを両手でもって構える。
:スコップ師匠、マジでかっこいい。
:バリってるバリってる!
:スコップのはずなんだけど、本当にかっこいいよな。
とびかかって来た藍色スライムをスコップの面でもって弾く。
パァンと藍色スライムが爆ぜて、消えていった。
「水が沸騰したら、飯を温めなきゃいけないんだ……とっととと」
鍋をこぼさせないように後ろのテントに向かって移動していくスライム達をかたっぱしから倒していった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
アポカリプスな時代はマイペースな俺に合っていたらしい
黒城白爵
ファンタジー
ーーある日、平穏な世界は終わった。
そうとしか表現できないほどに世界にモンスターという異物が溢れ返り、平穏かつ醜い世界は崩壊した。
そんな世界を自称凡人な男がマイペースに生きる、これはそんな話である。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
マカロニ
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる