45 / 51
第二章 洞窟の聖地
第45話 進路、クリア
しおりを挟む
■沖永良部島 大樹ダンジョン 闇の迷路 最奥
壁を手に吸着させて、ぶち壊して進むというおそらくゲームだったらクリエイター泣かせの技で闇の迷路を突き進んだ。
そうして、俺達は開けた出口ともいえる場所へとたどり着く。
「この開けたドーム状の空間……ボス部屋か?」
薄暗い中でも、〈暗視〉のお陰で全景が把握できた俺はスコップを構えた。
俺の動きを見た、織香も拳を構える。
ジュルルという何かが滑る音が聞こえたかと思うと、織香の足に根が絡みいた。
「きゃぁっ!? な、なんなんですか、これえぇっ!?」
空中へ持ち上げられた織香は足を上にした、宙づり状態になっている。
スパッツを履いていなかったら、パンツがもろだしになっていたな。
「っと、見ているわけにはいかないかっ!」
スコップを振るって根を切ろうとしたが、ガイィンと鈍い音が響いた。
〈潜在能力:超鑑定〉で見ると、〈物理耐性〉Lv5がついている。
「物理耐性が強い、ここは俺が何とかするか……」
〈強酸液〉をかけて織香の足に巻き付いていた根を溶かすと、暗闇の中から本体を探した。
根ばかりが部屋中に広がっているので、探すのも一苦労である。
「いや、ここは燃やすか……離れてろ! 汚物は消毒だ!」
俺は手から火炎放射器よろしく〈炎の吐息〉を放つと、部屋中に張り巡らされた根をかたっぱしから燃やしていった。
ボボボボと火がつき、根本へと向かっていく。
導火線に火がついたような形で天井へ赤い光が集まっていった。
「グギュルァァァ!!」
叫び声と共にズドンと本体が落ちてくる。
ワニのような首をしているが、胴体などは木でできている怪物だった。
「ウッドアリゲーターか、まんまだな……」
名前を確認した俺は〈火炎弾〉を放ちつつ、本体に詰め寄った。
〈炎の吐息〉の方が火力は高いが射程がない。〈火炎弾〉はその逆なので、バランスが取れている。
(いや、むしろゲームのように取られすぎているか……)
俺は引っ掛かる何かを感じつつも、今は目の前の敵を倒すことに集中した。
根っこが全方位から俺を狙って伸びてくる。
スコップを振り回しながら、根っこをはじいて距離を詰めた。
残り10m……足元から地面を割って根が伸びる。
だが、忘れていた〈ブーストダッシュ〉を思い出した俺は一気に間合いを詰める。
「その大きな口でたらふく食べろ!」
〈炎の吐息〉をウッドアリゲーターの口に最大出力で放って奴の体内から全てを燃やし尽くした。
キャンプファイヤーのような大きな火の塊が目の前に浮ぶ。
炎が消えると魔石と〈物理耐性〉のスキルカードが手に入る。
「このスキルカードはトーコが使ってくれ、一番防御力に不安があるからな」
「ありがとうだよ~」
俺としては取っておいて金を手に入れるよりかは使って生存率を高める方を選ぶ。
だって、金があっても命がなかったら意味はないだろ?
「小松原三佐、ボスらしきものを倒した。セーフエリアで先に休憩しておく」
『了解です。我々もすぐに向かいます』
セーフエリアでは外部との通信が回復しているといいなと思いながら、俺達は先を進むのだった。
壁を手に吸着させて、ぶち壊して進むというおそらくゲームだったらクリエイター泣かせの技で闇の迷路を突き進んだ。
そうして、俺達は開けた出口ともいえる場所へとたどり着く。
「この開けたドーム状の空間……ボス部屋か?」
薄暗い中でも、〈暗視〉のお陰で全景が把握できた俺はスコップを構えた。
俺の動きを見た、織香も拳を構える。
ジュルルという何かが滑る音が聞こえたかと思うと、織香の足に根が絡みいた。
「きゃぁっ!? な、なんなんですか、これえぇっ!?」
空中へ持ち上げられた織香は足を上にした、宙づり状態になっている。
スパッツを履いていなかったら、パンツがもろだしになっていたな。
「っと、見ているわけにはいかないかっ!」
スコップを振るって根を切ろうとしたが、ガイィンと鈍い音が響いた。
〈潜在能力:超鑑定〉で見ると、〈物理耐性〉Lv5がついている。
「物理耐性が強い、ここは俺が何とかするか……」
〈強酸液〉をかけて織香の足に巻き付いていた根を溶かすと、暗闇の中から本体を探した。
根ばかりが部屋中に広がっているので、探すのも一苦労である。
「いや、ここは燃やすか……離れてろ! 汚物は消毒だ!」
俺は手から火炎放射器よろしく〈炎の吐息〉を放つと、部屋中に張り巡らされた根をかたっぱしから燃やしていった。
ボボボボと火がつき、根本へと向かっていく。
導火線に火がついたような形で天井へ赤い光が集まっていった。
「グギュルァァァ!!」
叫び声と共にズドンと本体が落ちてくる。
ワニのような首をしているが、胴体などは木でできている怪物だった。
「ウッドアリゲーターか、まんまだな……」
名前を確認した俺は〈火炎弾〉を放ちつつ、本体に詰め寄った。
〈炎の吐息〉の方が火力は高いが射程がない。〈火炎弾〉はその逆なので、バランスが取れている。
(いや、むしろゲームのように取られすぎているか……)
俺は引っ掛かる何かを感じつつも、今は目の前の敵を倒すことに集中した。
根っこが全方位から俺を狙って伸びてくる。
スコップを振り回しながら、根っこをはじいて距離を詰めた。
残り10m……足元から地面を割って根が伸びる。
だが、忘れていた〈ブーストダッシュ〉を思い出した俺は一気に間合いを詰める。
「その大きな口でたらふく食べろ!」
〈炎の吐息〉をウッドアリゲーターの口に最大出力で放って奴の体内から全てを燃やし尽くした。
キャンプファイヤーのような大きな火の塊が目の前に浮ぶ。
炎が消えると魔石と〈物理耐性〉のスキルカードが手に入る。
「このスキルカードはトーコが使ってくれ、一番防御力に不安があるからな」
「ありがとうだよ~」
俺としては取っておいて金を手に入れるよりかは使って生存率を高める方を選ぶ。
だって、金があっても命がなかったら意味はないだろ?
「小松原三佐、ボスらしきものを倒した。セーフエリアで先に休憩しておく」
『了解です。我々もすぐに向かいます』
セーフエリアでは外部との通信が回復しているといいなと思いながら、俺達は先を進むのだった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
アポカリプスな時代はマイペースな俺に合っていたらしい
黒城白爵
ファンタジー
ーーある日、平穏な世界は終わった。
そうとしか表現できないほどに世界にモンスターという異物が溢れ返り、平穏かつ醜い世界は崩壊した。
そんな世界を自称凡人な男がマイペースに生きる、これはそんな話である。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
マカロニ
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる