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学校に行く
壊しちゃう
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「羽花君と千花君のお父さんは世界的に有名なファッションデザイナー、お母さんはファッションブランドを経営をしているんだ。
2人が小さい頃から世界中を飛び回って、家にいることなんてほとんどなかったみたいだよ。
家にいる使用人達はそっくりすぎる羽花君と千花君の見分けがつかない上に、似すぎているという理由で気味悪がった。
小さい2人に何かを教えてくれる人なんて誰一人としていなかったんだよ。2人の両親は決して悪い人ではなくてね、子供達が寂しがらないように欲しがるものは全て買い与えた。
そんな環境で育ったせいか小学校にあがっても、自分達の気に入らないことがあったら癇癪を起こしたりするくらい我儘な子達に育ってしまったんだ。
羽花君と千花君はいいお家の子だから、教師陣も叱ることが出来なくて、あの2人は小さい子供のまま育ってしまった。
今でこそマシになったものの、やっぱり人の感情を汲み取ることはまだまだ出来ない........。
あの子達があんな風に育ってしまったのは、2人だけの世界で育ってしまったから。
小さな頃の2人にはそれ以外の世界がなかった。自分達だけが存在しているような環境で育ってしまった。
だからね。僕から君達にお願いがあるんだ。」
「あの子達がいる2人だけの世界を壊してあげてくれないかな?」
「こ、壊す.....?」
「そう、壊してグチャグチャにして引きづりだして上げて欲しい。」
「なんで、俺たちなんですか?」
「そうだよね。僕達より会長が言った方がいいんじゃないですか?」
それなー。だって友達でもないわけだし。
「僕じゃダメなんだよ。あの子達の家より僕の家の方が家格が上、だから命令でもなんでもすればあの子達は従うと思うよ。でも、それじゃ意味がないでしょ?」
「んー、確かにそうですけど........」
「それに、さっきの君のアレは2人にも結構効いてたみたいだし、もう片足突っ込んでるんだから最後まで処理してよ....ね?」
生徒会長様は背後に黒いオーラを放ちながらお願い(いやこれはれっきとした脅しだな)をしてきた。
生徒会長様には死神的なのを出し入れするスキル的なものがある気がする。
俺が頭の中で話を脱線させていると莉音くんと瑠姫くんがこちらを見つめていることに気づいた。
多分「どうするの?」とか「お前が決めろ!」ってことを伝えようとしてるんだと思うんだけど。
んーーーーー、どうしたものか........。
確かに自分から片足突っ込んだんだもんな。それに双子くん達に酷いことを言ったのも事実。言うだけ言ってあとは知らんぷりなんて男じゃないもんな........
「........はぁ、分かりましたよ。やればいいんだしょー。」
「やったぁ。君ならそう言ってくれると思ったよ。早速なんだけど多分羽花君と千花君は屋上にいると思うから頑張って!!」
そう言って俺たち3人は生徒会室を追い出された。
「ねぇ、引き受けちゃったけどどうすんの?壊すって物理的にやればいいの?」
「そもそも2人だけの世界って何なのかな?俺あんましよく分かってないんだけど。」
「えー。俺に聞かないでよ。取り敢えず引き受けたからには頑張るしかないでしょ!!」
もう一周回ってテンションが高くなってきた!!面倒臭いとかどうすればいいかわかんないとか、そういう不安みたいなのがある時ってだんだん気合いで乗り切れ!って気になってくるよね。
屋上につき2人の姿を探す。2人は屋上に設置されているベンチに腰を掛けていた。
近寄り声をかける。
「ねぇ。何してるの?」
2人の肩がビクッとなった。あぁ、俺怖がられてるのか、それに喋りかけたはいいものの何を話せばいいか........。
「あのさ、さっきはごめんね。なんか言い過ぎた。」
2人の正面に立って頭を下げる。まずはこれだよね。
「「........」」
双子くん達は何も答えてくれない。
隣に座って2人の顔を見て話しかける。
「ねぇ、叩いたのは本当にごめん。でも2人が俺にした事も謝るべきことだったってのは分かってくれる?」
「........そんなの分かってるよ。」
「でも........分からなかった......」
「うん。生徒会長に2人の事情は聞いた。知らなかったんだよね?」
「馬鹿にしてるんでしょ?」
「かわいそうな子だって。」
そう言って2人は俺を睨みつけた。
「してないよ。知らないなら知ればいいよ。俺はそれのお手伝いをしてあげたいんだ。
そのためには2人だけの世界から抜け出さないと........」
「馬鹿にしてんの?お前らが........お前らが俺たちをこうしたくせに今さら綺麗事言ってんじゃねぇよ!
お前もどうせ.....そんなこと言って見捨てるくせに.......。」
双子の1人が走り去ってしまった。
「あっ......羽花!!!」
もう1人も走り去ってしまった。
「レイくん........やっぱ無理だよ。あいつら聞く耳持たないじゃん。」
「そうだよ。一応言ってみたんだからもうこれでいいんじゃない?」
2人はそう言うけど1度関わっちゃったんだから、俺は最後までやり遂げるよ。
それにあんなに悲しそうに怒る人ほっとけないよ。
でもどうすればいいのか俺にもわからない、まずは作戦会議からしないとな........。
2人が小さい頃から世界中を飛び回って、家にいることなんてほとんどなかったみたいだよ。
家にいる使用人達はそっくりすぎる羽花君と千花君の見分けがつかない上に、似すぎているという理由で気味悪がった。
小さい2人に何かを教えてくれる人なんて誰一人としていなかったんだよ。2人の両親は決して悪い人ではなくてね、子供達が寂しがらないように欲しがるものは全て買い与えた。
そんな環境で育ったせいか小学校にあがっても、自分達の気に入らないことがあったら癇癪を起こしたりするくらい我儘な子達に育ってしまったんだ。
羽花君と千花君はいいお家の子だから、教師陣も叱ることが出来なくて、あの2人は小さい子供のまま育ってしまった。
今でこそマシになったものの、やっぱり人の感情を汲み取ることはまだまだ出来ない........。
あの子達があんな風に育ってしまったのは、2人だけの世界で育ってしまったから。
小さな頃の2人にはそれ以外の世界がなかった。自分達だけが存在しているような環境で育ってしまった。
だからね。僕から君達にお願いがあるんだ。」
「あの子達がいる2人だけの世界を壊してあげてくれないかな?」
「こ、壊す.....?」
「そう、壊してグチャグチャにして引きづりだして上げて欲しい。」
「なんで、俺たちなんですか?」
「そうだよね。僕達より会長が言った方がいいんじゃないですか?」
それなー。だって友達でもないわけだし。
「僕じゃダメなんだよ。あの子達の家より僕の家の方が家格が上、だから命令でもなんでもすればあの子達は従うと思うよ。でも、それじゃ意味がないでしょ?」
「んー、確かにそうですけど........」
「それに、さっきの君のアレは2人にも結構効いてたみたいだし、もう片足突っ込んでるんだから最後まで処理してよ....ね?」
生徒会長様は背後に黒いオーラを放ちながらお願い(いやこれはれっきとした脅しだな)をしてきた。
生徒会長様には死神的なのを出し入れするスキル的なものがある気がする。
俺が頭の中で話を脱線させていると莉音くんと瑠姫くんがこちらを見つめていることに気づいた。
多分「どうするの?」とか「お前が決めろ!」ってことを伝えようとしてるんだと思うんだけど。
んーーーーー、どうしたものか........。
確かに自分から片足突っ込んだんだもんな。それに双子くん達に酷いことを言ったのも事実。言うだけ言ってあとは知らんぷりなんて男じゃないもんな........
「........はぁ、分かりましたよ。やればいいんだしょー。」
「やったぁ。君ならそう言ってくれると思ったよ。早速なんだけど多分羽花君と千花君は屋上にいると思うから頑張って!!」
そう言って俺たち3人は生徒会室を追い出された。
「ねぇ、引き受けちゃったけどどうすんの?壊すって物理的にやればいいの?」
「そもそも2人だけの世界って何なのかな?俺あんましよく分かってないんだけど。」
「えー。俺に聞かないでよ。取り敢えず引き受けたからには頑張るしかないでしょ!!」
もう一周回ってテンションが高くなってきた!!面倒臭いとかどうすればいいかわかんないとか、そういう不安みたいなのがある時ってだんだん気合いで乗り切れ!って気になってくるよね。
屋上につき2人の姿を探す。2人は屋上に設置されているベンチに腰を掛けていた。
近寄り声をかける。
「ねぇ。何してるの?」
2人の肩がビクッとなった。あぁ、俺怖がられてるのか、それに喋りかけたはいいものの何を話せばいいか........。
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2人の正面に立って頭を下げる。まずはこれだよね。
「「........」」
双子くん達は何も答えてくれない。
隣に座って2人の顔を見て話しかける。
「ねぇ、叩いたのは本当にごめん。でも2人が俺にした事も謝るべきことだったってのは分かってくれる?」
「........そんなの分かってるよ。」
「でも........分からなかった......」
「うん。生徒会長に2人の事情は聞いた。知らなかったんだよね?」
「馬鹿にしてるんでしょ?」
「かわいそうな子だって。」
そう言って2人は俺を睨みつけた。
「してないよ。知らないなら知ればいいよ。俺はそれのお手伝いをしてあげたいんだ。
そのためには2人だけの世界から抜け出さないと........」
「馬鹿にしてんの?お前らが........お前らが俺たちをこうしたくせに今さら綺麗事言ってんじゃねぇよ!
お前もどうせ.....そんなこと言って見捨てるくせに.......。」
双子の1人が走り去ってしまった。
「あっ......羽花!!!」
もう1人も走り去ってしまった。
「レイくん........やっぱ無理だよ。あいつら聞く耳持たないじゃん。」
「そうだよ。一応言ってみたんだからもうこれでいいんじゃない?」
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