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おむつを買いに行こう
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「まったく、、幼稚園でおねしょなんかして、、恥ずかしくないの?」
「う、うるさいな、、もうしないよ、、」
幼稚園からの帰り道、莉緒は瑞希にひたすら馬鹿にされ続けた。言い返したくとも、幼稚園でおねしょをした事実の前では瑞希の言うことが正論であり、莉緒は反論できなかった。
「明音お姉ちゃんにああいった手前、ちゃんとお仕置きは受けてもらうから♪」
「な、何する気だよ、、」
「それは帰ってからのお楽しみだね。その前に寄るとこあるから莉緒ちゃんも一緒に行こうか。」
「ええ、、早く帰りたいんだけど、、」
莉緒の手には幼稚園で渡された袋に詰められた使用済のおむつがあった。透明な袋に入れられたそれは一目で莉緒がお漏らししたことを周知させている。
「莉緒ちゃんがまさか3回もおねしょしちゃうとは思わなかったし買っといたほうがいいでしょ。」
瑞希に連れられてきた建物は近所のドラッグストアである。今までの流れから莉緒は瑞希が何を買うつもりなのか気がついた。
「ドラッグストア、、まさか、、」
「そうよ、おねしょの治らない莉緒ちゃんのためにおむつを買いにきたの。ほんとは布おむつのほうが経済的だけどせっかくだし紙おむつも経験しといたほうがいいでしょ。」
「せっかくだからって、、今のままでも別にいいじゃん!」
「何?莉緒ちゃんは布おむつのほうが好きになっちゃった?ふかふかで気持ちいいもんね~」
「ちが、、そういうことじゃなくて、、」
「まだ紙おむつは履いたことないでしょ。何事も経験よ。」
瑞希はそう言って莉緒を店内へと連れ込んだ。
「「いらっしゃいませー」」
店内に入ると莉緒の年不相応な格好はとても目立った。店員や他の客はスカートからはみ出る莉緒のおむつに気づくと慌てたように目をそらす者もいれば、興味深そうに観察している者もいた。
莉緒は居心地の悪さを覚えながらも瑞希に連れられるままに店内のおむつコーナーに足を運んだ。そこは大人用の無地のおむつコーナーではなく、赤ちゃん用のア〇パンマンやし〇じろうといったデザインが主な幼児おむつのコーナーだった。
「紙おむつって大人用のじゃないのかよ!?」
「えー、そんなこと一言も言ってないけど。それに莉緒ちゃんの体格ならぎりぎり履けるんじゃない?」
「いや、無理だって。さすがに赤ちゃん用のは!」
「じゃあ店員さんに聞いてみよっか。私たちじゃいくら考えてもわからないし。すいませーん!」
瑞希は近くで商品の確認を行っていた女性店員に声をかけに行ってしまった。
「はい~、どうしましたか、、?」
瑞希の呼びかけに応じたのは大学生ぐらいの若い店員だった。
その店員は最初は普通の顧客対応だと思ったのだろう。しかし、瑞希のそばには明らかに幼稚園~小学校低学年ぐらいの子がするような服装をしている莉緒がいたのだ。店員は莉緒のその格好に非常に困惑しながらもおむつコーナーへとやってきた。。
「私たちおむつを探してるんですけど、どのサイズがいいのかわからなくて、、」
「おむつですか、、どなたが使用するかによって変わってくるのですが、お子さんの体格などわかりますでしょうか?」
「あ、おむつ使うのはこの人なんで!」
「ちょ、、、!」
瑞希は容赦なくおむつの使用者が莉緒であることをバラしてしまった。
「え、、!?あ、そうでしたか、、失礼ですけど学年を伺っても、、?」
「ほら、莉緒ちゃん、聞かれてるよ(笑)」
「あ、、その、、幼稚園年少です、、」
本来の学年を正直に言おうか迷った莉緒だったが、高校生になってもおむつが取れないというのを知らない人に知られるのは恥ずかしすぎる。そう思い、先ほどまで通っていた幼稚園年少と答えたが、当然莉緒の体格では幼稚園児には見えない。
「もう~何言ってるの莉緒ちゃん、正直に自分の学年言わないと!」
「お客様、、さすがに幼稚園児には見えないのですが、、」
「あの、、その、、こ、高校2年生です、、」
瑞希の圧に逆らえず、莉緒は渋々自分の学年を正直に答えた。
「高校生!?あ、失礼しました、、最近ではおむつ離れの遅いお子さんもいるので大丈夫ですよ、、(笑)」
まさか高校生とは思っていなかったのか、店員はフォローを入れてくれたが、笑いをこらえられていない。莉緒は顔から火がでそうだった。
「高校生となると一般には大人用のおむつですが、お客様ぐらいの体格であればこちらのスーパービッグより大きいサイズなら履けると思います。こちらのほうが内容量も多いので何度もおむつを使うのであれば経済的かと、、」
「わぁ!それいいですね!あ、でもこれ女の子用じゃないですか。」
「そうですね、一応試作品として同じ柄の男の子用もありますが、さすがに男の子用にしては可愛すぎるとなってしまって、、」
店員が持ってきたおむつは「スーパービッグより大きいビッグ」と書かれ、おむつには熊やうさぎなどの絵がイラストされていた。
「じゃあその試作品購入することってできますか?」
「はい、商品としては売れるものではないのでお渡しすることは可能ですが、先ほども言ったように男の子用ですよ?」
「なら大丈夫です。この子実は私の兄なんです。」
「!?」
「ちょっと、、、!!」
「何?おむつの取れないお・に・い・ちゃ・ん(笑)」
「えっと、、、お兄さんですか?妹じゃなくて、、?」
「実はちょっと前からおねしょしちゃって、、こんなのが兄なんて恥ずかしいのでおねしょ治るまで妹になってもらってるんです。」
「なるほど、、それは恥ずかしいですね、、(笑)」
「というわけなのでぜひこのおむつ頂きたいです!」
「そういうことでしたら構いませんよ。お兄さんも恥ずかしいかもしれないけどちゃんとおむつ履いてくださいね。」
妹だけでなく店員にまで馬鹿にされ莉緒は顔を真っ赤にして俯いた。
「う、うるさいな、、もうしないよ、、」
幼稚園からの帰り道、莉緒は瑞希にひたすら馬鹿にされ続けた。言い返したくとも、幼稚園でおねしょをした事実の前では瑞希の言うことが正論であり、莉緒は反論できなかった。
「明音お姉ちゃんにああいった手前、ちゃんとお仕置きは受けてもらうから♪」
「な、何する気だよ、、」
「それは帰ってからのお楽しみだね。その前に寄るとこあるから莉緒ちゃんも一緒に行こうか。」
「ええ、、早く帰りたいんだけど、、」
莉緒の手には幼稚園で渡された袋に詰められた使用済のおむつがあった。透明な袋に入れられたそれは一目で莉緒がお漏らししたことを周知させている。
「莉緒ちゃんがまさか3回もおねしょしちゃうとは思わなかったし買っといたほうがいいでしょ。」
瑞希に連れられてきた建物は近所のドラッグストアである。今までの流れから莉緒は瑞希が何を買うつもりなのか気がついた。
「ドラッグストア、、まさか、、」
「そうよ、おねしょの治らない莉緒ちゃんのためにおむつを買いにきたの。ほんとは布おむつのほうが経済的だけどせっかくだし紙おむつも経験しといたほうがいいでしょ。」
「せっかくだからって、、今のままでも別にいいじゃん!」
「何?莉緒ちゃんは布おむつのほうが好きになっちゃった?ふかふかで気持ちいいもんね~」
「ちが、、そういうことじゃなくて、、」
「まだ紙おむつは履いたことないでしょ。何事も経験よ。」
瑞希はそう言って莉緒を店内へと連れ込んだ。
「「いらっしゃいませー」」
店内に入ると莉緒の年不相応な格好はとても目立った。店員や他の客はスカートからはみ出る莉緒のおむつに気づくと慌てたように目をそらす者もいれば、興味深そうに観察している者もいた。
莉緒は居心地の悪さを覚えながらも瑞希に連れられるままに店内のおむつコーナーに足を運んだ。そこは大人用の無地のおむつコーナーではなく、赤ちゃん用のア〇パンマンやし〇じろうといったデザインが主な幼児おむつのコーナーだった。
「紙おむつって大人用のじゃないのかよ!?」
「えー、そんなこと一言も言ってないけど。それに莉緒ちゃんの体格ならぎりぎり履けるんじゃない?」
「いや、無理だって。さすがに赤ちゃん用のは!」
「じゃあ店員さんに聞いてみよっか。私たちじゃいくら考えてもわからないし。すいませーん!」
瑞希は近くで商品の確認を行っていた女性店員に声をかけに行ってしまった。
「はい~、どうしましたか、、?」
瑞希の呼びかけに応じたのは大学生ぐらいの若い店員だった。
その店員は最初は普通の顧客対応だと思ったのだろう。しかし、瑞希のそばには明らかに幼稚園~小学校低学年ぐらいの子がするような服装をしている莉緒がいたのだ。店員は莉緒のその格好に非常に困惑しながらもおむつコーナーへとやってきた。。
「私たちおむつを探してるんですけど、どのサイズがいいのかわからなくて、、」
「おむつですか、、どなたが使用するかによって変わってくるのですが、お子さんの体格などわかりますでしょうか?」
「あ、おむつ使うのはこの人なんで!」
「ちょ、、、!」
瑞希は容赦なくおむつの使用者が莉緒であることをバラしてしまった。
「え、、!?あ、そうでしたか、、失礼ですけど学年を伺っても、、?」
「ほら、莉緒ちゃん、聞かれてるよ(笑)」
「あ、、その、、幼稚園年少です、、」
本来の学年を正直に言おうか迷った莉緒だったが、高校生になってもおむつが取れないというのを知らない人に知られるのは恥ずかしすぎる。そう思い、先ほどまで通っていた幼稚園年少と答えたが、当然莉緒の体格では幼稚園児には見えない。
「もう~何言ってるの莉緒ちゃん、正直に自分の学年言わないと!」
「お客様、、さすがに幼稚園児には見えないのですが、、」
「あの、、その、、こ、高校2年生です、、」
瑞希の圧に逆らえず、莉緒は渋々自分の学年を正直に答えた。
「高校生!?あ、失礼しました、、最近ではおむつ離れの遅いお子さんもいるので大丈夫ですよ、、(笑)」
まさか高校生とは思っていなかったのか、店員はフォローを入れてくれたが、笑いをこらえられていない。莉緒は顔から火がでそうだった。
「高校生となると一般には大人用のおむつですが、お客様ぐらいの体格であればこちらのスーパービッグより大きいサイズなら履けると思います。こちらのほうが内容量も多いので何度もおむつを使うのであれば経済的かと、、」
「わぁ!それいいですね!あ、でもこれ女の子用じゃないですか。」
「そうですね、一応試作品として同じ柄の男の子用もありますが、さすがに男の子用にしては可愛すぎるとなってしまって、、」
店員が持ってきたおむつは「スーパービッグより大きいビッグ」と書かれ、おむつには熊やうさぎなどの絵がイラストされていた。
「じゃあその試作品購入することってできますか?」
「はい、商品としては売れるものではないのでお渡しすることは可能ですが、先ほども言ったように男の子用ですよ?」
「なら大丈夫です。この子実は私の兄なんです。」
「!?」
「ちょっと、、、!!」
「何?おむつの取れないお・に・い・ちゃ・ん(笑)」
「えっと、、、お兄さんですか?妹じゃなくて、、?」
「実はちょっと前からおねしょしちゃって、、こんなのが兄なんて恥ずかしいのでおねしょ治るまで妹になってもらってるんです。」
「なるほど、、それは恥ずかしいですね、、(笑)」
「というわけなのでぜひこのおむつ頂きたいです!」
「そういうことでしたら構いませんよ。お兄さんも恥ずかしいかもしれないけどちゃんとおむつ履いてくださいね。」
妹だけでなく店員にまで馬鹿にされ莉緒は顔を真っ赤にして俯いた。
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