続・美しくも残酷な世界に花嫁(仮)として召喚されたようです~酒好きアラサーは食糧難の世界で庭を育てて煩悩のままに生活する

くみたろう

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17話 ※ドキドキお風呂タイム 2

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 先程芽依の髪を洗うようにハストゥーレの頭も優しく洗っていった。
 ぷるぷるしている緊張気味のハストゥーレの耳元に唇を近づける。

「緊張しないで、力抜いて」

「んっ……ご主人様……」

「……………………………………」

 え、なにこれ。
 可愛すぎない? ピクっ! って体揺れたよ?
 真っ赤な顔で潤む瞳で見つめられたんだけど、どうすればいい?
 ちょっと悪ふざけするつもりが、もっと触りたい欲求に従うのか、溢れる罪悪感に謝罪するべきか……なにこれ。私試されてる?

 真顔でワシワシと髪を洗う芽依。
 急に静かになった芽依に、不安になるハストゥーレは眉尻を下げて小さく口を開いた。

 ………………ちゅーすればいいの?

 既に煩悩が先に来ている。

 お湯で優しく髪を流してから、上を向いているハストゥーレの唇に唇を重ねた。煩悩の勝利である。

「んっ……」

 漏れるハストゥーレの艶やかな声に芽依はゾクリとする。
 唇をはむっはむっ……と啄み、舌で舐める。
 はふ……と息を吐き出したハストゥーレの可愛さに倒れそうになったが、お風呂での転倒は危険だとギリギリの所で理性を総動員させた。
 それからはなるべく静かに背中を洗う。

「…………ハス君、前はどうしよっか?」

「自分で……あの……大丈夫、です」

「ん」

 真っ赤になってのぼせたような顔のハストゥーレにボディタオルを渡す。
 若干前屈みなハストゥーレは大人しく受け取り、芽依は湯船に入った。
 流石に今は後ろを向いてあげようと親切心を持ちながら、下世話な事が頭によぎる。

 夜のお仕事をしていない綺麗な真っ白い心の持ち主なハス君もそういう欲求ってあるんだなぁ。
 かなり戸惑ってるから、性的欲求は薄かったのかもしれないね。
 でも、そんなハス君が自分から触れていい?って聞いてきたことは……やっぱりあの蟻の影響なのか……可愛いハス君が欲に溺れてしまう………………いや。それもいいのでは……

 あのメディトークとの夜は家に住む人にバレている。
 ということは、ハストゥーレにもバレているのだ。
 朝方まで熱を与えられ身を委ねていたことがバレている芽依はむず痒くなる。
 全員態度は変えないが、翌日は体調を気遣う声が多数かかり芽依も恥ずかしい目にあった。
 勿論、ハストゥーレからも。

 主人のそういった場面を知り後始末をさせられる事もある奴隷。長年ギルベルトに仕えていたハストゥーレも経験がある。
 ブランシェットを一途に追うが、体はどうにもならない時もあるようで。
 長寿だから仕方ないのだろう。

 だから、ハストゥーレも何も知らないわけではない。
 だが、それを自分自身と捉えることは今まで一度も無かった。

「ご主人様……入ってもよろしいでしょうか……」

 おずおずと芽依に声をかけるハストゥーレ。
 後ろを向いていた為、芽依は慌てて振り向く。

「あっ……ごめんね、今避け……」

 見たハストゥーレは肌から雫が流れて艶やかな姿を晒していた。
 赤らめた顔で芽依を見たハストゥーレは、恥ずかしそうに顔を逸らす。

「………女子力ハス君の勝利」

 芽依の冷静な判断はメディトークも納得するだろう。
 ちゃぽん……と音を鳴らして入ってきたハストゥーレは、恥ずかそうに芽依を見た。
 いつもモジモジしているが、今日は特にである。
 乳白色の入浴剤が入っていないので、お互いの体を隠すものが無い。  
 体が見える状態だからこそ、余計にハストゥーレは乙女のような反応を見せて芽依の可愛さゲージが振り切れそうだ。

「ハス君、綺麗だね」

「…………ご主人様は……その……可愛らしくて綺麗……です」

「ふふ……ありがとう。ね、ギュってする?」

 入浴の時にいつも肌を寄せてお互いの温もりを感じているのだ。
 抱きしめる事で安心感や心地良さを覚えたハストゥーレは、おずおずと手を伸ばした。

「ん……気持ちいいね」

「はい……」

 ギュッと抱きしめ肌の触れ合いに心地良さを感じていると、珍しくハストゥーレがモジモジと足を動かした。
 ん? ……と目を開けると、赤くした耳が見える。
 そして、抱きしめ合う時にハストゥーレの膝に座るのだが、芽依を圧迫くる熱い物に気付く。 
 腰に腕が周り芽依の体を浮力も利用して動かした。
  
「ご主人様……あの、今は……」

 場所的にも危ない座り位置に、慌ててハストゥーレは芽依を避けたのだ。
 芽依は元気に勃つハストゥーレを見てしまう。
 それはこの間見たばかりの凶悪なものとも違う使われていないからか、とても綺麗な姿をしていた。
 白い肌と同じ色彩にうっすらと血管が浮く。
 それはどちらかというと可愛らしいとも思える姿で、芽依は衝撃的だった。
 大きさがとかじゃなく、存在そのものが綺麗なのだ。

「え……ハス君……どこもかしこも綺麗とか……どうなっているの」

 呆然と呟く芽依だが、ハストゥーレは羞恥心を激しく駆り立てる。
 手で隠した姿はもう、女子か……そうなのか……と悩むほどだ。

「えー、と。どうしようか……私、触ろっか?」

 今まで数回一緒に入浴したが、初めての現象。
 そして何より今までで1番ハストゥーレが可愛い。可愛い。

「ていうか、触りたい……な?」

 少し近付いて顔を覗き込む芽依を見たハストゥーレが、小さく頷いた。
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