105 / 167
104話 ※働き蟻のえっちな休息
しおりを挟む最近は本当に色々あった。
フロラリアの儀に、芽依の失踪。
それから、瀕死の芽依を助けるために無理やり伴侶になったり、さらに仕切り直しのバーベキューでは初物の呪いをフェンネルが受けたりと、メディトークは疲れていた。
そんな毎日休みなく働く、まさしく働き蟻なメディトークはごく稀に電池が切れたように眠る時がある。
神水を作った為に置きに来た芽依が見たのはそんな珍しい姿だった。しかも人型である。
ちょっと休憩するつもりだったのだろう、リビングにあるソファに横向きで寝ているメディトークは、芽依が近付いてもまったく起きない。
「…………お疲れ様」
ソファから落ちる髪がサラサラと風に揺れている。
暑いからと窓を開けているからソヨソヨと風が入ってきているのだ。
メディトークは、そんな暑すぎる気温でもないからか、気持ちよさそうに目を瞑っている。
頬を優しく撫でると、そのつるりとした肌が芽依の指先の上を通過した。
「…………綺麗すぎないか」
もちもち……と触りたいところだが起こしたいわけじゃない。
芽依は頬から手を離してシャツをまくって晒されている腕を見た。
筋肉がついた男性の腕で、力を入れると筋が浮かぶ。
そんな腕を指先で触り、滑り落として手を握るが力の入っていない手は芽依の手を握り返すことは無い。
「……眠くなる」
スヤスヤ眠るメディトークを見ていると、眠気が勝っていく。
目がつむりそうになり、そのままペタリとソファに頭を預けると、メディトークの手に力が入り起きたの? と顔を上げる。
だが、覚醒はしていないのか目は開けていない。
「起こしちゃったかなぁ」
ふあぁぁぁぁ……と欠伸をすると手を軽く引かれてメディトークの腹辺りの椅子に座った。
そのまま腰に腕を回し芽依を後ろから抱きしめるメディトーク。
「メディさん? え、寝てるの?」
体を捻って顔を見ると、髪に隠れているので指先でそっと寄せた。
目を瞑り、規則正しい呼吸で眠っているメディトーク。
その割には腕の力が強い。
「…………どうしようかなぁ」
一向に離れない腕は芽依の腹部を締め付けていた。
力を抜いてメディトークに寄りかかると、そのまま身体を捕まれ引き倒される。
「はっ……?! えっ!!」
驚き声を上げた頃には、横になるメディトークの前に背中を向けて寝転がっていた。
メディトークに後ろから抱えるように抱き締められていると気付き、心臓が跳ねる。
「ふぁ! 何この状況! 最近あれだよね!R18乙女ゲーム並にえちハプニングが……っ……まってまって……」
抱き締められている手が這い上がり、服の上から胸に触れる。
そしてメディトークの右足が芽依の足を割り開き、中にズドンと横たわる。
芽依は現在胸を撫でられ、メディトークの足を挟んでいる状態だ。
「……いやいやいやいや。説明しようもない体勢じゃないの」
眠気が凄いのだろう、たまに手がむに……むに……と胸を揉むが足は一切動かない。
なにか抱き枕でも抱きしめている気持ちなのだろうか。
「う……うぅん、困った」
抜け出せない、動けない。
そうしていると、挟まっている足が動いて芽依の大事な場所をグッ……と押した。
「んっ……」
ピク……と反応してから、片手でメディトークの膝を押し少し距離を置く。
「……動くんじゃありません」
「……………………」
もちろん寝ているから反応はない。
そのまま力が抜けたので、これで出れる! と胸にあるメディトークの手を抑えていた芽依は、手を離して上半身を起こそうとした。
その時である。
「んっ……ちょっ……」
するりと裾から手が侵入してきて下着越しに芽依の胸を鷲掴んだ。
さっきのちょっと触っては止まるは、いったいどうしちゃったのだ! と言いたいくらいにふにふにと芽依の胸を触るメディトーク。
両手でしっかりも揉みしだき親指と人差し指で下着越しにキュッと摘まれる。
「ふっ……も……ちょぉ……」
もぞもぞと服の中で蠢くメディトークの手を出そうと奮闘していると、むにむにと触る手が下着の中に侵入した。
ぐいっと下着を上に押して上げてぷるっ……と胸が出てくる。
普段はワイヤーのない柔らかな布地のブラジャーに似た物をつけている。
ワイヤー入りがこの世界には無いのだ。
だが胸をしっかりホールドして形をキープするよう出来ているようで、むしろ楽な下着なのだ。
芽依はそれがとても気に入ったのだが、こういった場合にはよろしくないのだと、他人事のように思う。
持ち上げられた下着の下から胸が出ていて、触れる大きな手がしっかりとふにふにもみもみと触っている。
「…………む……んー」
あまり性的な感じはしないが、触れる手からジワっ……と快感が生まれてくる。
もぞもぞと動くメディトークをチラリと見るが、やはり眠っているようだ。
「………………あっ」
また……と焦る芽依。
メディトークの膝が上にあがり芽依の足の間を刺激する。
スカートを履いていた為、直接下着の上から膝がグリグリと押し付けてくる。
「……ん……ゃ……」
またメディトークの足を押して離そうとするが、今回はまったく動かない。
それどころか、動きに合わせてスカートが捲れおしりまで丸出しになってしまった。
「ひえっ!」
スカートをなおそうと腕を後ろに回すと、ふにっと触ってしまうメディトークの熱。
それにびくりと震える身体が背中越しに感じた。
147
あなたにおすすめの小説
婚約者の番
ありがとうございました。さようなら
恋愛
私の婚約者は、獅子の獣人だ。
大切にされる日々を過ごして、私はある日1番恐れていた事が起こってしまった。
「彼を譲ってくれない?」
とうとう彼の番が現れてしまった。
番ではなくなった私たち
拝詩ルルー
恋愛
アンは薬屋の一人娘だ。ハスキー犬の獣人のラルフとは幼馴染で、彼がアンのことを番だと言って猛烈なアプローチをした結果、二人は晴れて恋人同士になった。
ラルフは恵まれた体躯と素晴らしい剣の腕前から、勇者パーティーにスカウトされ、魔王討伐の旅について行くことに。
──それから二年後。魔王は倒されたが、番の絆を失ってしまったラルフが街に戻って来た。
アンとラルフの恋の行方は……?
※全5話の短編です。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。
桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。
戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。
『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。
※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。
時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。
一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。
番外編の方が本編よりも長いです。
気がついたら10万文字を超えていました。
随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
戻る場所がなくなったようなので別人として生きます
しゃーりん
恋愛
医療院で目が覚めて、新聞を見ると自分が死んだ記事が載っていた。
子爵令嬢だったリアンヌは公爵令息ジョーダンから猛アプローチを受け、結婚していた。
しかし、結婚生活は幸せではなかった。嫌がらせを受ける日々。子供に会えない日々。
そしてとうとう攫われ、襲われ、森に捨てられたらしい。
見つかったという遺体が自分に似ていて死んだと思われたのか、別人とわかっていて死んだことにされたのか。
でももう夫の元に戻る必要はない。そのことにホッとした。
リアンヌは別人として新しい人生を生きることにするというお話です。
婚約者の様子がおかしいので尾行したら、隠し妻と子供がいました
Kouei
恋愛
婚約者の様子がおかしい…
ご両親が事故で亡くなったばかりだと分かっているけれど…何かがおかしいわ。
忌明けを過ぎて…もう2か月近く会っていないし。
だから私は婚約者を尾行した。
するとそこで目にしたのは、婚約者そっくりの小さな男の子と美しい女性と一緒にいる彼の姿だった。
まさかっ 隠し妻と子供がいたなんて!!!
※誤字脱字報告ありがとうございます。
※この作品は、他サイトにも投稿しています。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる