[完結]かぼちゃ頭と夜のハロウィン

くみたろう

文字の大きさ
22 / 24

閑話 ※※あれから 6

しおりを挟む

 ねっとりと艶めかしくも甘やかな口付けに息を吐き出したカナト。その唇を舐めたホロウシェイドの指が更に奥に沈む。
 背中を反らせて声を上げる姿を、ホロウシェイドはふわりと笑って見ていた。
 赤く上気した肌に散る無数の赤い花は、自分が付けたものだと満足そうに上からまた唇を這わせる。
 舌先でぷっくりと膨れる飾りを突くと、カナトのシーツを握る手に力が入ったのが横目で捉えた。

「あっ! ぁっ……あぁ! 」

 最初より響く水音、奥の奥まで入ってきた指はいつの間にか三本に増えていて、中をバラバラに動く。
 その一箇所で、体がビクンッと跳ねた。

 ゾワゾワゾワと響く快感に目を見開く。
 頭の先からつま先までピンと体が伸びるのに、足の指が耐えられないと言うようにギュッと丸まった。

「んんんんん!!っつ!あ、あぁぁぁあああぁぁぁあ!!だめ!そこ、きもちい……んあぁあぁ!」

「ここか」

 奥の一箇所。トントンと軽く叩くと耐えられないと涙を流した。
 体の交わりをして、こんなに耐えられない快感を感じるのも、止まらない涙を流すのも初めてなカナトは、わけも分からず熱い体液を放っていた。

「…………あ、あぁ……」

 焦点の合わない視界がユラユラ揺れるカナトの足を、白い体液で汚れたホロウシェイドが持ち上げた。
 ひくつく蕾を見てから、まだ立ち上がっている熱い幹を見る。

「朝には落ち着くんだろうか」

 まだ血管が浮き出ているソレに苦笑したホロウシェイドは、ゆっくりと自分のパンツを下ろして、まだ荒い息をしてぼんやりしているカナトの蕾に腰を押し付けた。
 膝立ちで足を抱え、スリスリと擦り付けるとカナトは息を吐く。
 意識が戻ってきていないのか、今どんな格好をさせられて、これから何が起きるのか、まだ理解していないようだ。

 そっと腰を進める。
 トロトロに溶かされたその場所は、ホロウシェイドの大きく立ち上がったソレの先をクプ……と飲み込んだ。
 吐き出すように押し返されるのだが、ほんの少し中に入っただけでうねる様な肉壁がホロウシェイドを翻弄した。

「……っ、すごいな。先だけでこれか」

 何度も吐き出したカナトは、既に疲れていた。
 ぐったりとした体なのに、まだ体内は渦巻く熱が暴れていて、初めて入ってきた他人の熱い幹に喉が引き攣った。
 絶え間なく与えられる快楽は止まることなく、何度も熱を吐き出していて、いつ終わるんだ……と無意識に感じていた時に大きな物が無理やり入ってきて目を見開く。

「んん! ま、まて……まっ……はぁ! ちょ、くるし……んぁぁぁ……」

「痛くはないか?」

「……たく、な……ぁ、あ!」

 ゆっくりと時間をかけて中に入ってくるホロウシェイド自身がカナトの中を抉る度にゾクッと粟立つ。
 痛みは何も無い。ただ堪えない快感が駆け上るだけ。

「イッ……あぁあ! やだ! ヤッ……うぅぅぅぅう! んぁ!」

 奥までしっかり入ったホロウシェイドは、暫く動かないように止まったが、また熱を吐き出したカナトが自分から腰を振ってきた。
 下にいるカナトが、足に力を入れて腰を早く打ち付けて来る様子を見て、薄く笑ったホロウシェイドがカナトの腰を掴む。
 動きが制限されたカナトは、目を開けて恨めしそうに見た。

「っ、はな、せ! ぁ、はや……く」

「まって、ほら。こっちの方が楽だろう」

 抱きしめたホロウシェイドが、そのままくるりと場所を変えた。
 ベッドに沈んだホロウシェイドを咥え込んだまま、腹部に座ったカナトは下で目を細めて見ているかっこいい顔を見下ろす。

「動いていいぞ?」

 今までの人生の中で、こんなに甘やかな目で見られた事があっただろうか。
 こんなに甘やかされた事があっただろうか。
 こんなに愛された事があっただろうか。

 愛おしいと言うように全身で伝えてくれるホロウシェイドに、体と一緒に溶かされていく。

「……ホ、ロウ、シェイド」

「ん?」

 ぼんやりと見下ろしていたカナトは、ゆっくりと頭を下げて唇を合わせた。
 それは、ただ重ねただけの触れ合いみたいなものだが、カナトからしてくれると思っていなかったホロウシェイドは、目を見開いて見つめ返した。
  
「……こんなおっさんがいいなんて……へんなヤツ」

 蕩けた表情で言うカナトは、幸せそうにしていた。

「カナト?」

「今まで、俺は愛してやる立場だった」

 ホロウシェイドの頬を優しく包んで笑うカナトに警戒も緊張もない。
 可愛いなんてことはない。中性的でも無い見るからに男だと分かる自分自身が女のように可愛がられるのは嫌だと、カナトはどこかで思っていた。

 だが、ホロウシェイドの優しい愛の前ではそんなことは些細なものだったのだ。
 31日を通したあの特別な時間で、あれだけ信頼して体を預けていた。
 例え恐怖の前に屈してこの世界に来たとしても、ホロウシェイドが相手じゃなかったら死んだ方がマシだと思ったんじゃないだろうかと、カナトは今更気付く。

「……なぁ、今からでもかまわないか?今更、お前がいいって、お前を愛したいって思っても、いいか?」

 その言葉を噛み締めるようにゆっくりと目を見開くホロウシェイドは、カナトの腕を引っ張り自分の腕の中に閉じ込めた。
 ピコ! っと立った耳が目の前にあり、思わず口に含む。

「あっ!」

 カナトが声を上げてホロウシェイド自身を締め付ける。
 急に来た締めつけに、眉をひそめながらも、嬉しそうに笑ったホロウシェイドは、すぐ隣にある頬に頬を寄せた。

「いいに決まっているだろう。俺はカナトが欲しくて欲しくて……こっちに連れてきたんだから」

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

沈黙のΩ、冷血宰相に拾われて溺愛されました

ホワイトヴァイス
BL
声を奪われ、競売にかけられたΩ《オメガ》――ノア。 落札したのは、冷血と呼ばれる宰相アルマン・ヴァルナティス。 “番契約”を偽装した取引から始まったふたりの関係は、 やがて国を揺るがす“真実”へとつながっていく。 喋れぬΩと、血を信じない宰相。 ただの契約だったはずの絆が、 互いの傷と孤独を少しずつ融かしていく。 だが、王都の夜に潜む副宰相ルシアンの影が、 彼らの「嘘」を暴こうとしていた――。 沈黙が祈りに変わるとき、 血の支配が終わりを告げ、 “番”の意味が書き換えられる。 冷血宰相×沈黙のΩ、 偽りの契約から始まる救済と革命の物語。

俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き

toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった! ※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。 pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/100148872

運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿) 金持ち‪社長・溺愛&執着 α‬ × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω 幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。 ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。 発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう 離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。 すれ違っていく2人は結ばれることができるのか…… 思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいα‬の溺愛、身分差ストーリー ★ハッピーエンド作品です ※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏 ※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m ※フィクション作品です ※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです

完結·氷の宰相の寝かしつけ係に任命されました

BL
幼い頃から心に穴が空いたような虚無感があった亮。 その穴を埋めた子を探しながら、寂しさから逃げるようにボイス配信をする日々。 そんなある日、亮は突然異世界に召喚された。 その目的は―――――― 異世界召喚された青年が美貌の宰相の寝かしつけをする話 ※小説家になろうにも掲載中

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 【ご報告】 最終回まで予約投稿済みです。 毎日8時・20時に更新予定です。

転生?憑依? 中身おっさんの俺は異世界で無双しない。ただし予想の斜め上は行く!

くすのき
BL
最初に謝っておきます! 漬物業界の方、マジすまぬ。 &本編完結、番外編も! この話は――三十路の男が、ある日突然、ラシェル・フォン・セウグとして異世界におりたち、ひょんな事から助けた8歳の双子と婚約して、ゴ◯チュウもどきから授かった力で回復薬(漬物味)を作って、なんか頑張るコメディーBLです!

魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由

スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの少年二人は、15歳になり神の祝福でスキルを得た事で道をたがえる。彼らはやがて青年となり、片方は魔王討伐に旅立つ勇者として華々しい活躍をし、もう片方はただ彼の帰還を待つ相変わらずスラム暮らしの存在となる。 これは何も持たない青年がただ勇者の帰りを待つ日常を描いた作品です。 無自覚両片想いの勇者×親友。 読了後、もう一度だけ読み直して頂けると何か見える世界が変わるかもしれません。

処理中です...