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閑話 ※※あれから 6
しおりを挟むねっとりと艶めかしくも甘やかな口付けに息を吐き出したカナト。その唇を舐めたホロウシェイドの指が更に奥に沈む。
背中を反らせて声を上げる姿を、ホロウシェイドはふわりと笑って見ていた。
赤く上気した肌に散る無数の赤い花は、自分が付けたものだと満足そうに上からまた唇を這わせる。
舌先でぷっくりと膨れる飾りを突くと、カナトのシーツを握る手に力が入ったのが横目で捉えた。
「あっ! ぁっ……あぁ! 」
最初より響く水音、奥の奥まで入ってきた指はいつの間にか三本に増えていて、中をバラバラに動く。
その一箇所で、体がビクンッと跳ねた。
ゾワゾワゾワと響く快感に目を見開く。
頭の先からつま先までピンと体が伸びるのに、足の指が耐えられないと言うようにギュッと丸まった。
「んんんんん!!っつ!あ、あぁぁぁあああぁぁぁあ!!だめ!そこ、きもちい……んあぁあぁ!」
「ここか」
奥の一箇所。トントンと軽く叩くと耐えられないと涙を流した。
体の交わりをして、こんなに耐えられない快感を感じるのも、止まらない涙を流すのも初めてなカナトは、わけも分からず熱い体液を放っていた。
「…………あ、あぁ……」
焦点の合わない視界がユラユラ揺れるカナトの足を、白い体液で汚れたホロウシェイドが持ち上げた。
ひくつく蕾を見てから、まだ立ち上がっている熱い幹を見る。
「朝には落ち着くんだろうか」
まだ血管が浮き出ているソレに苦笑したホロウシェイドは、ゆっくりと自分のパンツを下ろして、まだ荒い息をしてぼんやりしているカナトの蕾に腰を押し付けた。
膝立ちで足を抱え、スリスリと擦り付けるとカナトは息を吐く。
意識が戻ってきていないのか、今どんな格好をさせられて、これから何が起きるのか、まだ理解していないようだ。
そっと腰を進める。
トロトロに溶かされたその場所は、ホロウシェイドの大きく立ち上がったソレの先をクプ……と飲み込んだ。
吐き出すように押し返されるのだが、ほんの少し中に入っただけでうねる様な肉壁がホロウシェイドを翻弄した。
「……っ、すごいな。先だけでこれか」
何度も吐き出したカナトは、既に疲れていた。
ぐったりとした体なのに、まだ体内は渦巻く熱が暴れていて、初めて入ってきた他人の熱い幹に喉が引き攣った。
絶え間なく与えられる快楽は止まることなく、何度も熱を吐き出していて、いつ終わるんだ……と無意識に感じていた時に大きな物が無理やり入ってきて目を見開く。
「んん! ま、まて……まっ……はぁ! ちょ、くるし……んぁぁぁ……」
「痛くはないか?」
「……たく、な……ぁ、あ!」
ゆっくりと時間をかけて中に入ってくるホロウシェイド自身がカナトの中を抉る度にゾクッと粟立つ。
痛みは何も無い。ただ堪えない快感が駆け上るだけ。
「イッ……あぁあ! やだ! ヤッ……うぅぅぅぅう! んぁ!」
奥までしっかり入ったホロウシェイドは、暫く動かないように止まったが、また熱を吐き出したカナトが自分から腰を振ってきた。
下にいるカナトが、足に力を入れて腰を早く打ち付けて来る様子を見て、薄く笑ったホロウシェイドがカナトの腰を掴む。
動きが制限されたカナトは、目を開けて恨めしそうに見た。
「っ、はな、せ! ぁ、はや……く」
「まって、ほら。こっちの方が楽だろう」
抱きしめたホロウシェイドが、そのままくるりと場所を変えた。
ベッドに沈んだホロウシェイドを咥え込んだまま、腹部に座ったカナトは下で目を細めて見ているかっこいい顔を見下ろす。
「動いていいぞ?」
今までの人生の中で、こんなに甘やかな目で見られた事があっただろうか。
こんなに甘やかされた事があっただろうか。
こんなに愛された事があっただろうか。
愛おしいと言うように全身で伝えてくれるホロウシェイドに、体と一緒に溶かされていく。
「……ホ、ロウ、シェイド」
「ん?」
ぼんやりと見下ろしていたカナトは、ゆっくりと頭を下げて唇を合わせた。
それは、ただ重ねただけの触れ合いみたいなものだが、カナトからしてくれると思っていなかったホロウシェイドは、目を見開いて見つめ返した。
「……こんなおっさんがいいなんて……へんなヤツ」
蕩けた表情で言うカナトは、幸せそうにしていた。
「カナト?」
「今まで、俺は愛してやる立場だった」
ホロウシェイドの頬を優しく包んで笑うカナトに警戒も緊張もない。
可愛いなんてことはない。中性的でも無い見るからに男だと分かる自分自身が女のように可愛がられるのは嫌だと、カナトはどこかで思っていた。
だが、ホロウシェイドの優しい愛の前ではそんなことは些細なものだったのだ。
31日を通したあの特別な時間で、あれだけ信頼して体を預けていた。
例え恐怖の前に屈してこの世界に来たとしても、ホロウシェイドが相手じゃなかったら死んだ方がマシだと思ったんじゃないだろうかと、カナトは今更気付く。
「……なぁ、今からでもかまわないか?今更、お前がいいって、お前を愛したいって思っても、いいか?」
その言葉を噛み締めるようにゆっくりと目を見開くホロウシェイドは、カナトの腕を引っ張り自分の腕の中に閉じ込めた。
ピコ! っと立った耳が目の前にあり、思わず口に含む。
「あっ!」
カナトが声を上げてホロウシェイド自身を締め付ける。
急に来た締めつけに、眉をひそめながらも、嬉しそうに笑ったホロウシェイドは、すぐ隣にある頬に頬を寄せた。
「いいに決まっているだろう。俺はカナトが欲しくて欲しくて……こっちに連れてきたんだから」
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