[完結]かぼちゃ頭と夜のハロウィン

くみたろう

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閑話 ※※あれから 5

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 ホロウシェイドの胸に飛び込んだカナトからは、最初の勢いは翳り力が抜けていた。
 甘い声を上げてしまうカナトに与えられる刺激、熱い幹と同時におしりに滑り落ちてきた手。

 その手が、火照るカナトの体を弄る。

「っあ! んん!!」

 クルクルと蕾の周りを撫で刺激している手は優しくゆっくり。
 だが、熱い幹を弄る手の動きは早く、直ぐにまた昂る。

「いっ……く!」

 体が痙攣して放った熱。
 それに合わせて指先が蕾に入った。
 ゆっくりと侵入してきた指先は弾力ある肉壁に挟まれ、少し反発してくる。
 押し返すようにグイグイとホロウシェイドの指を揉み込む中を傷付けないように撫でると、カナトが高らかに鳴いた。

「んっ! あぁぁああ! や、いやだ! やめっ……んっ! 指、ぬいっ……」

「痛くは無いだろう? 香油で濡らしているから、ほら、音がする」

 クチャクチャと粘着質な音を立てている臀部にカッ! と体が熱くなる。 その瞬間、ホロウシェイドの指をギュッと締めた。
 小さく笑ってカナトの背中を優しく撫でる。

「……上手いな、飲み込みが早そうだ」

「なに、言って……んんっ」

「ほら、俺の指を締め付けてる。緩めて締めて……これが俺のこれだったたら……気持ちいいだろうな」

 立ち上がったホロウシェイドのソレをカナトに擦り寄せると、分かりやすく体が固まった。

「……そ、れを、いれる?」

「男同士はそうだな。カナトの世界でも同じだと思ってたが、違ったか?」

「……っち、違う!!」

 違わない。 
 だが、違うと言ったら辞めてくれるかもしれないと願って言ってみたが、ホロウシェイドがだからと言って止まるわけではない。

「そうだったか。じゃあ、ここを使うぞ」

「じゃあってなんだよ! や、まてまて……」

 ころりと体を転がされたカナトは、足を持ち上げられた。
 蕾の周りを撫でていたホロウシェイドの指が、また中に侵入していたのだが、今回は入口だけじゃなく少し中に入ってくる。
 圧迫する腹部は苦しいのに、じわじわと快感が生み出される。
 初めての感覚、苦しい腹部。 なのに、押し寄せる感覚は吐き出したはずの熱を直ぐに立ち上がらせた。

「うぅぅ、も、やめ……」

「慣らさないと痛いだろう」

「いらな……こんなこと、する為に、残ったんじゃ……」

 カナトの苦しそうな声に反応したホロウシェイドは指を止めた。
 そっと抜かれて、足を下ろされたカナトは息を切らしたままホロウシェイドを見る。

「……そうか、そうだったな。カナトは俺を選んで残ったんじゃなかったものな」

 悲しそうに笑ったホロウシェイドに、カナトは緩慢ながら焦った表情で起き上がると、はだけた体に布団を掛けられた。

「悪かった。向こうに行ってる」

「あ……」

 静かに部屋を出ていったホロウシェイドの後ろ姿を見て頭をぐしゃぐしゃと混ぜた。


 あれから何十分経過しただろうか。
 何度となく吐き出した熱で借り物のベッドは大変な事になっているというのに、全く萎える気配がない。
 どうにも出来ないもどかしさは、自分だけでは無理だとようやく観念して、ホロウシェイドが消えていった扉をじっと見る。
 ゆっくりとベッドから降りたカナトは、ふらつく体を叱咤して歩き出した。

 扉のドアノブを握って動きを止める。
 自分から追い出したのに、今更呼んで都合が良すぎるんじゃないかと俯くカナトだが、もう我慢が出来そうに無かった。

 キィ……と小さな音を立てて開けたそこには、ソファに深く座るかぼちゃ頭。

「……カナト、どうした?」

「……ホロウシェイド……悪い……無理だ」

「カナト?」

 俯きか細い声で言ったカナトに近づく。
 薄いシャツ一枚、前も開いた状態で、全身グズグズになっているカナトは目に毒だと、ホロウシェイドはソファに置いていた膝掛けをかけようとしたが、拒否された。
 そっと手で遮ったカナトは、そのままホロウシェイドの腕を握る。

「無理だ、ごめん……助けてくれ」

「……辛いのか?」
 
「つら……」

 顔をくしゃりとして泣き出したカナトを優しく抱きしめ、そのまま抱えあげてベッドに誘導した。
 片手で簡単に抱えたホロウシェイドは扉を開けると、汚れたベッドが目に飛び込む。
 それに部屋中に広がる独特の香りに思わず顔を背けると、ホロウシェイドは直ぐに魔法だろうか、ベッドを綺麗に片付けた。
 そのまま部屋の換気もして、柑橘系の爽やかな香りに包まれる。

「気にしなくていい」

「……」

 赤らめた顔で、気遣ってくれるホロウシェイドを見上げて小さく囁くようにお礼を言ったら、ふっと笑った気配がした。
 かぼちゃ頭じゃなかったら、あのカッコイイ顔で優しく笑っているのだろうなとカナトは思った。


____


「あぁぁ、ん、んあ!」

 あの狭間の空間のように、室内は薄らと薄紫とピンクが溶け合った色味がぼんやりと室内を照らしていた。
 深夜の時間帯、その中で、初めてを怪異に捧げるカナトは、臀部から感じる気持ちよさに身悶えしている。
 まだ優しく慣らしている段階だが、中はグズグズに溶けていた。
 一人で熱を逃がしていた時、最初に触ってくれたホロウシェイドの指から感じる感覚が忘れられず、自分で蕾の中を慰めていたのだ。

 確かに気持ちよかったのだが、これじゃない……と何度もシーツを握り締めて下唇を噛み締めていた。

「あぁっ!!……っ、やっ!」

 中を優しく押すホロウシェイドの指が二本に増えた。
 バラバラに蠢く指に、体が痙攣すると、意地悪な指はそこで止まる。

「ホロウ、シェイ……ドォ」

 もう自分が女のようにこの刺激を求めて腰を揺らしているのは分かっている。
 だが、どうしようも出来ないのだ。 この気持ちよさを前にカナトは懇願する他ない。

「やめ……ないで、くれ」

「あぁ、心配するな。もう頼まれてもやめない」

 かぼちゃ頭のホロウシェイドは、解けるように姿が消え、また再構築して先程のオレンジの髪の男性に変わった。

「カボチャのままじゃ、キスが出来ない」

 笑って言ったホロウシェイドから、口付けが降ってきた。
  

 
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