15 / 216
第1章 はじめまして幻想郷
初めての討伐クエスト
しおりを挟む
クエスト参加のメンバーが決まった為、5人は酒場を出て噴水広場へと向かう。
「クエスト受注場所は噴水広場のすぐ隣にあるので、そこにいきましょう!スイさんはクエスト受けましたか?」
「いえ、楽器屋にいましたので」
「あ、なるほどです!それなら初クエストですね!」
「は!初クエスト!?俺頑張らなきゃ!」
ハァハァと鼻息荒く言うタクにグレンが痛恨の一撃をお見舞いし、ぐぬぬぬぬ…と頭を抑える。
なるほど、これは通常運転か。
ゲームの仕組みやクランの事をのんびり話しながら噴水広場へと向かう。
噴水広場は街の中央にあり、 街全体が自然をコンセプトに作っているのか街路樹が多くあり小鳥が囀っている。
マイナスイオンたっぷりな雰囲気を味わいながら歩く事10分、 ゲーム開始場所である噴水広場に到着した。
クエストボードが有るのは噴水から離れた端の方の一角に小さな真っ白い建物があった。
「ここが受注場所です!」
「狭いんですね」
沢山のプレイヤーがいる割にはクエスト受注をする場所はとても狭い。
スイが思わず呟くと、 リィンは小さく笑って手を引っ張った。
「それはですね?」
「…………え?ひろっ……」
含み笑いをしながら扉を開けたリィンはスイに中を見せるために少し横にずれた。
そこに広がるのは小さな建物とはかけ離れた巨大なクエスト受注場所だった。
二階建てになっていて、 1階の奥にはカウンターがあり女性の受付が衝立越しに4人並んでいた。
それぞれ1パーティ毎に受注出来るようになっている。
椅子とテーブルが中心に並んでいて酒場のようだ。両端にお店が並んでいる。
そして2階は売却場所。
狩ってきたモンスターの毛皮や部位、 宝石など売れるものは全て2階での買取対応となるようだ。
スイは思わず外に出て建物を見る。
そして玄関から中をのぞくと
「………なんで?」
大きな二階建ての内装だ。
意味がわからない……と首を傾げるスイの背中をリィンが押して中に進んで行った。
「ここがクエストボードがある場所です」
カウンターから少し離れた左右の壁にあるボード。
どちらも内容は同じらしい。
「使い方はですね、 手を当ててください」
リィンに促されクエストボードに手を当てる。
その隣にはグレンやタク、 ファーレンも同じことをしていた。
「こうする事で、 ボードがパーティメンバーの人数とレベルを読み取って出来るクエストを出してくれるんです。大体は1番低いレベルから中間くらいの人までちょっと頑張ったら倒せるかな?ってくらいのクエストを中心に出てくるんです。」
クエストは採取から討伐、ソロ向けパーティ向けと様々あり、受けるクエストを決めたら受注ボタンを押す。
すると受注の紙が出てきて、 その紙を持って受付でクエスト受注手続きをするのだ。
「これがクエストの受注の流れになってます」
掲示板を指さして言うリィンに、 スイは頷いた。
クエストには3種類あり、 受付でクエストを受注するフリークエストと、 話が進む事に強制的に始まるメインクエスト。
そして選択で生まれる突発クエストである。
今回5人が受けるのはフリークエストの討伐クエスト。
「これ、 やりたいです!」
ファーレンが指さして言ったのがレベル15推奨の討伐クエストだった。
報酬もそれなりにいい。
ワクワクした様子で言い全員がそれを見る。
「無理だな、 初討伐クエストをする初心者には早すぎる」
グレンが首を横に振って言い、 それを聞いたファーレンがスイをじっと見た。
視線が物語っている。 初心者だから、 と。
「確かに、 ちょっと難しいですね」
「でもさ、 俺にグレン、 リィンが居たら何とかなるんじゃね?」
「出来なくはないが…」
スイではなくファーレンを見るグレン。
ファーレンは、 やる気に満ち溢れているがファーレンのレベルはまだ7だった。
流石に15推奨のクエストにレベル7の壁役を連れていくのは難しいとグレンは判断する。
しかも、壁役としてはまだ初心者なのだから。
「…まぁ行くだけ行ってみるか。 無理ならリタイヤしよう」
ファーレンの様子に仕方なく受注のボタンを押して紙を掴んだグレン。
無理なら無理でファーレンが学ぶものも有るだろうとグレンは受付のあるカウンターに向かうのだった。
ファーレンはグレンの視線の意味を理解出来なく首をかしげながらも、 あとに続いていく。
道具が入っている袋を確認しながら。
「私達も行きましょ!」
「大丈夫!奏者でも俺が守るからね!!」
リィンとタクがスイに言った。
頷くが、タクの[奏者でも]の言葉に引っ掛かりを持ちながら。
「クエスト受注場所は噴水広場のすぐ隣にあるので、そこにいきましょう!スイさんはクエスト受けましたか?」
「いえ、楽器屋にいましたので」
「あ、なるほどです!それなら初クエストですね!」
「は!初クエスト!?俺頑張らなきゃ!」
ハァハァと鼻息荒く言うタクにグレンが痛恨の一撃をお見舞いし、ぐぬぬぬぬ…と頭を抑える。
なるほど、これは通常運転か。
ゲームの仕組みやクランの事をのんびり話しながら噴水広場へと向かう。
噴水広場は街の中央にあり、 街全体が自然をコンセプトに作っているのか街路樹が多くあり小鳥が囀っている。
マイナスイオンたっぷりな雰囲気を味わいながら歩く事10分、 ゲーム開始場所である噴水広場に到着した。
クエストボードが有るのは噴水から離れた端の方の一角に小さな真っ白い建物があった。
「ここが受注場所です!」
「狭いんですね」
沢山のプレイヤーがいる割にはクエスト受注をする場所はとても狭い。
スイが思わず呟くと、 リィンは小さく笑って手を引っ張った。
「それはですね?」
「…………え?ひろっ……」
含み笑いをしながら扉を開けたリィンはスイに中を見せるために少し横にずれた。
そこに広がるのは小さな建物とはかけ離れた巨大なクエスト受注場所だった。
二階建てになっていて、 1階の奥にはカウンターがあり女性の受付が衝立越しに4人並んでいた。
それぞれ1パーティ毎に受注出来るようになっている。
椅子とテーブルが中心に並んでいて酒場のようだ。両端にお店が並んでいる。
そして2階は売却場所。
狩ってきたモンスターの毛皮や部位、 宝石など売れるものは全て2階での買取対応となるようだ。
スイは思わず外に出て建物を見る。
そして玄関から中をのぞくと
「………なんで?」
大きな二階建ての内装だ。
意味がわからない……と首を傾げるスイの背中をリィンが押して中に進んで行った。
「ここがクエストボードがある場所です」
カウンターから少し離れた左右の壁にあるボード。
どちらも内容は同じらしい。
「使い方はですね、 手を当ててください」
リィンに促されクエストボードに手を当てる。
その隣にはグレンやタク、 ファーレンも同じことをしていた。
「こうする事で、 ボードがパーティメンバーの人数とレベルを読み取って出来るクエストを出してくれるんです。大体は1番低いレベルから中間くらいの人までちょっと頑張ったら倒せるかな?ってくらいのクエストを中心に出てくるんです。」
クエストは採取から討伐、ソロ向けパーティ向けと様々あり、受けるクエストを決めたら受注ボタンを押す。
すると受注の紙が出てきて、 その紙を持って受付でクエスト受注手続きをするのだ。
「これがクエストの受注の流れになってます」
掲示板を指さして言うリィンに、 スイは頷いた。
クエストには3種類あり、 受付でクエストを受注するフリークエストと、 話が進む事に強制的に始まるメインクエスト。
そして選択で生まれる突発クエストである。
今回5人が受けるのはフリークエストの討伐クエスト。
「これ、 やりたいです!」
ファーレンが指さして言ったのがレベル15推奨の討伐クエストだった。
報酬もそれなりにいい。
ワクワクした様子で言い全員がそれを見る。
「無理だな、 初討伐クエストをする初心者には早すぎる」
グレンが首を横に振って言い、 それを聞いたファーレンがスイをじっと見た。
視線が物語っている。 初心者だから、 と。
「確かに、 ちょっと難しいですね」
「でもさ、 俺にグレン、 リィンが居たら何とかなるんじゃね?」
「出来なくはないが…」
スイではなくファーレンを見るグレン。
ファーレンは、 やる気に満ち溢れているがファーレンのレベルはまだ7だった。
流石に15推奨のクエストにレベル7の壁役を連れていくのは難しいとグレンは判断する。
しかも、壁役としてはまだ初心者なのだから。
「…まぁ行くだけ行ってみるか。 無理ならリタイヤしよう」
ファーレンの様子に仕方なく受注のボタンを押して紙を掴んだグレン。
無理なら無理でファーレンが学ぶものも有るだろうとグレンは受付のあるカウンターに向かうのだった。
ファーレンはグレンの視線の意味を理解出来なく首をかしげながらも、 あとに続いていく。
道具が入っている袋を確認しながら。
「私達も行きましょ!」
「大丈夫!奏者でも俺が守るからね!!」
リィンとタクがスイに言った。
頷くが、タクの[奏者でも]の言葉に引っ掛かりを持ちながら。
57
あなたにおすすめの小説
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します
miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。
そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。
軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。
誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。
毎日22時投稿します。
ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
前代未聞のダンジョンメーカー
黛 ちまた
ファンタジー
七歳になったアシュリーが神から授けられたスキルは"テイマー"、"魔法"、"料理"、"ダンジョンメーカー"。
けれどどれも魔力が少ない為、イマイチ。
というか、"ダンジョンメーカー"って何ですか?え?亜空間を作り出せる能力?でも弱くて使えない?
そんなアシュリーがかろうじて使える料理で自立しようとする、のんびりお料理話です。
小説家になろうでも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる