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第七章 罪の記憶よ、はじめまして
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いつの間にか、エリヤがすぐ下の段にまで来ていた。ユウの肩越しにカナエを見据えつつ、挑戦的に口元を吊り上げる。
「懐かしいな、そのやり口。えぇ? 精神攻撃が大好きな、氷の女王サマ」
「え……!?」
にぃっ、と。全身が真っ白に染まっている中で、唯一、紅い唇が、エリヤの言葉でゆっくりと弧を描いた。その瞬間、ユウの背筋がぞっと震える。人の形を取りながら、その中には紛れもなく『人ではないもの』が棲んでいるのだと、本能的に気づいてしまった。
「オマエは知らねぇだろ。こいつが、同年代の人間を見かけるたびに、いちいち馬鹿正直に許可を取って正面から目を合わせてたこと。学校だろうと、街中だろうと、お構いなしにな。お陰で『校内の変人』として、今やオレに次ぐ人気者だ」
「い、言わなくていいから、そんなこと……っ」
まさかこの場において、よりにもよって氷の女王の目の前で、己の恥ずかしい話を暴露されることになるとは。制止のために慌ててエリヤを振り返ったが、彼の眼差しは怖いほど真剣で、決してユウを揶揄う目的があるわけではないことを、はっきりと示していた。
「そんなコイツを咎める権利なんざ、誰にもねぇ。氷の女王だろうが、シロだろうが、ユウ本人だろうがな」
「……っ」
とっくに見抜かれていたのだと気づいたユウの顔が、驚愕と羞恥で熱くなる。自分の奇行を半年も黙って後ろから見守ってくれていたエリヤの言葉には、心の底に渦巻いた暗雲を簡単に消し去ってしまうような強い光が込められていた。
「懐かしいな、そのやり口。えぇ? 精神攻撃が大好きな、氷の女王サマ」
「え……!?」
にぃっ、と。全身が真っ白に染まっている中で、唯一、紅い唇が、エリヤの言葉でゆっくりと弧を描いた。その瞬間、ユウの背筋がぞっと震える。人の形を取りながら、その中には紛れもなく『人ではないもの』が棲んでいるのだと、本能的に気づいてしまった。
「オマエは知らねぇだろ。こいつが、同年代の人間を見かけるたびに、いちいち馬鹿正直に許可を取って正面から目を合わせてたこと。学校だろうと、街中だろうと、お構いなしにな。お陰で『校内の変人』として、今やオレに次ぐ人気者だ」
「い、言わなくていいから、そんなこと……っ」
まさかこの場において、よりにもよって氷の女王の目の前で、己の恥ずかしい話を暴露されることになるとは。制止のために慌ててエリヤを振り返ったが、彼の眼差しは怖いほど真剣で、決してユウを揶揄う目的があるわけではないことを、はっきりと示していた。
「そんなコイツを咎める権利なんざ、誰にもねぇ。氷の女王だろうが、シロだろうが、ユウ本人だろうがな」
「……っ」
とっくに見抜かれていたのだと気づいたユウの顔が、驚愕と羞恥で熱くなる。自分の奇行を半年も黙って後ろから見守ってくれていたエリヤの言葉には、心の底に渦巻いた暗雲を簡単に消し去ってしまうような強い光が込められていた。
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