龍の檻と青年

はる

文字の大きさ
10 / 216

しおりを挟む
ばっちりと長谷川と目が合い、

長谷川「あれー、誰だっけ笑ちょっとこっちきな」

少し恐怖が襲いながらも、ゆっくり外に降り
長谷川たちの近くまで行った。

奏多「橋本奏多です。」

長谷川「あぁ!そうだった!若の側近のねぇ」

その瞬間鋭い視線が奏多を襲う。

早く立ち去りたいという気持ちが迫る中、
長谷川は話を進めた。

長谷川「自分から立候補したの?笑」
「そんな足で??」

と、長谷川の足が奏多の右足を軽く蹴る

奏多「い""、、ち、違います。桐谷さんが、」

長谷川「え、その足感覚あるんだ笑ごめんごめん」

「で、若がなんだって?」

がっしりとした体つきの男を前に、何をされるか分からないという恐怖で何も言い返せなかった。

奏多「な、なにも、、」

あぁ、ほんとに自分は情けないと嫌気がはしる。

長谷川「まぁ、いいや。俺もやることあるしまたゆっくり話そうや笑」

「もう行っていいよ」

奏多「失礼します。」

と、Uターンして戻ろうとすると

奏多「い'だ"ッッ、、うわぁっ」




バタン、ガシャンッ




身体が地面をついていて、自分がこけたのだと気づいた。

奏多『くそ、コイツ足を引っ掛けやがった。しかも右足に、、痛い、、』

器具の留めるとこが外れて、ストッパーが遠くの砂利の上に落ちていた。

奏多『最悪だ、、、転んでしまったら、何か支えがないと1人では起き上がれないのに、近くに何もない。立ち上がれたとしても、あのストッパーを拾わないと器具をどうすることもできないから歩けない、、、、』

長谷川「うわぁぁ、ごめんごめん足が引っかかってしまった。」

クスクスと取り巻きが笑ってやがる

取り巻きの1人が落ちたストッパーを拾い、ポケットに入れたのが見えた。

奏多「返してくれっ!それがないと歩けない」

組員I「なんのことだ?笑」
「俺は、尖った石があったから危ないと思ってはけようとしただけだ。」

奏多「ッッッ、、、石じゃない、器具の一部なんです、、」

組員I「ハハハ笑笑何いってんだこいつ」

奏多『こいつ分かってやってやがるな、、』

奏多「ハハっ、そんなんだからいつまで経っても若の側近にいけないんですよ笑」

長谷川「ッ、おまえ今なんつった」
「この障害者枠がっっ!!」

その瞬間長谷川の手が大きく振り上がる。

奏多はこの瞬間を知っている。一気に鼓動が速くなる。

ギュっと目を瞑り、反射で手で顔を守ろうとすると、






蓮「お前ら何してんだッッ!!!!」


蓮さんが長谷川の手を止めてくれていた。

蓮「お前ら、、若のものに手をだしてどうなるかわかってんだろうなぁっ!!」

長谷川「蓮さんっ、、、、」
「すみません!!!こいつが、、、」

蓮「言い訳はいい。とりあえず、このことは若に報告しておく。」

長谷川「それだけは、、ほんとすみませんでしたっ!!」

蓮「俺に謝るんじゃねーだろっ!こんなことをして、桐谷組の名を名乗るんじゃねー!!」

蓮「とりあえず、仕事に戻れっ、、。」

長谷川&組員「はい、、、。」










やっとどこか行ったとホッとしていると、

蓮「おまえ、大丈夫か?足は」

そういって、奏多の足をみようとしゃがみ、少し触れると

奏多「い''''ッッッ泣」

蓮「おいおい、大丈夫かよ。というか、少し腫れてねーか」

蓮「こりゃぁ、俺もしこたま説教されるわ笑」

奏多「ほんと、すみません。迷惑かけてばっかで、、、」

蓮「いや、部屋も綺麗になってた。ありがとな
助かってるぞ」

奏多「、、あのー、」

蓮「??」

奏多「このこと、桐谷さんに言わないでもらえますか?」

蓮「は??なんでだよ。」

奏多「面倒起こすなって言ってたし、初仕事がこの様だったのを知られたくないんです。」

「ただこけただけにしといてください。」

蓮「、、、、、ほんとおまえは、、」
 

そう言って、手を貸してもらい、支えてもらって居間まで移動した。
そして、たわいもない話をしながら、桐谷の帰りを待った。
















組員「若頭お戻りですっ!!」

桐谷「奏多は?」

組員「居間におられます。」




居間ーーーーー
桐谷「奏多ー?」

奏多「お、おかえりなさい」

奏多を見ると、蓮が奏多の腰に手を回しているのが目に入り、支えてもらって立っているのが分かった。

桐谷「、、なにがあった」

奏多「そ、その、書類整理してる時に誤って転んじゃって、、、」

桐谷「、、、」

桐谷は蓮の方を強く睨んだ。

蓮「っ、すみません!ちゃんと見ておくべきでした。」

桐谷「気をつけろ。」

奏多&蓮「はい、、、」

桐谷「足は?」

蓮「少し、右足が腫れているように見えるので、医師に見てもらった方が良いかと。
あと、転んだ時に器具のストッパーが外れたみたいで、そのストッパーがどこかいってしまったようです。」

「ほんとすみません。」

桐谷「とりあえず帰るぞ。医師を呼ぼう。」
   「変わる。荷物を持ってくれ」

蓮「え?あ、はい!!」

そういって桐谷が、奏多を抱えて車まで運んだ。

奏多「すみません、ありがとうございます。」

桐谷「もう少し飯を食べろ。軽すぎる」

奏多「え???」

桐谷「蓮、また連絡する。
ご苦労だった。」

蓮「分かりました。失礼します。
奏多、またな。」

申し訳なさそうな顔で奏多の方を見た。

奏多「はい、ありがとうございました。」

桐谷「だせ。」

組員「はい。」







桐谷「痛みは?」

奏多「今はそこまで、、、」

桐谷「そうか、、どちらにせよ医師にみてもらえ。」

奏多「ありがとうございます。」














桐谷「蓮と仲良くなったのか?」

奏多「まぁ、優しく接してくださるので少し話せるようになりました。」

桐谷「。。。そうか。」








また、沈黙が流れ、ウトウトと眠気が襲い、
いつのまにか眠りについていた。







しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから

西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。 演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP *10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

大嫌いなこの世界で

十時(如月皐)
BL
嫌いなもの。豪華な調度品、山のような美食、惜しげなく晒される媚態……そして、縋り甘えるしかできない弱さ。 豊かな国、ディーディアの王宮で働く凪は笑顔を見せることのない冷たい男だと言われていた。 昔は豊かな暮らしをしていて、傅かれる立場から傅く立場になったのが不満なのだろう、とか、 母親が王の寵妃となり、生まれた娘は王女として暮らしているのに、自分は使用人であるのが我慢ならないのだろうと人々は噂する。 そんな中、凪はひとつの事件に巻き込まれて……。

貧乏Ωが御曹司αの将来のために逃げた話。

ミカン
BL
オメガバース

『定時後の偶然が多すぎる』

こさ
BL
定時後に残業をするたび、 なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。 仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。 必要以上に踏み込まず、距離を保つ人―― それが、彼の上司だった。 ただの偶然。 そう思っていたはずなのに、 声をかけられる回数が増え、 視線が重なる時間が長くなっていく。 「無理はするな」 それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、 彼自身はまだ知らない。 これは、 気づかないふりをする上司と、 勘違いだと思い込もうとする部下が、 少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。 静かで、逃げ場のない溺愛が、 定時後から始まる。

若頭の溺愛は、今日も平常運転です

なの
BL
『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』続編! 過保護すぎる若頭・鷹臣との同棲生活にツッコミが追いつかない毎日を送る幼なじみの相良悠真。 ホットミルクに外出禁止、舎弟たちのニヤニヤ見守り付き(?)ラブコメ生活はいつだって騒がしく、でもどこかあったかい。 だけどそんな日常の中で、鷹臣の覚悟に触れ、悠真は気づく。 ……俺も、ちゃんと応えたい。 笑って泣けて、めいっぱい甘い! 騒がしくて幸せすぎる、ヤクザとツッコミ男子の結婚一直線ラブストーリー! ※前作『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』を読んでからの方が、より深く楽しめます。

処理中です...