悪役令嬢、ハイスペ奴隷を買う。

新田 ゆえ

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ハイスペ奴隷を買う。

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「リア!貴様との婚約は今この場を持って破棄させてもらう!お前のような——」

おしとやかな気品あふれる貴族の前で大声ではしたなく叫ぶこの下品な男はこの国の王太子である。

世も末です。

そんな王太子の言葉がこれ以上耳を汚さないよう耳を両手で塞いでいるのは、この私、レリアナ・リーカートン。

私にはお察しの通り前世の記憶がある。

前世は女性向けライトノベルを家で一日中ごろごろ読みながら書いたりしているごく普通のjkだった。

というか、この国ももうおしまいだと思う...こんなのを王太子にする国王の器なんてたかが知れてるし、今じゃこの国の一部の人間はすでにもう帝国に移り住み始めている。

うちのお父様だって国王にペコペコ頭下げているアホだし。

私もこれがいいきっかけだから帝国のどこかに移り住もうと思う。

どうせ追い出されるだろうしね。



「お前のような王太子の怒りを買う無能はうちの家にらいらん。出て行け。」

「では、」

私はお父様に右手を開いて差し出した。

「?」

お父様は意味がわからないらしい。

「王太子殿下から頂いた慰謝料がありますでしょう?」

「これは公爵家の...「私のです」

「知りませんか?慰謝料って、その人の心を慰めるための、お詫びのお金なんですよ。だから慰謝料は私の権利でもあるのです。私がいつ公爵家に寄付すると申しましたか?」

「ぐ...まあ仕方ない。これでお前と顔を合わせるのが最後だと思うなら安いものだ」

それはこっちのセリフですけどね!



一応お金はアイテムボックスに入っている....のだが、

白金貨は重すぎてアイテムボックスにギリギリすこし入りきらなかった。

だからこれを使わないといけない。

これ一個で下手すると家が買えるレベル。

これが百個あれば貴族の家が買えるレベル。

そんなお金を王太子からは1500個ぶんどってきた。

あいつは世間に疎いし、お金の感覚が麻痺しているからこれぐらい余裕だった。

もっと取りたがったが、これ以上は持てないと思いここで踏みとどまったのである。

どうせ王家に貯めるだけ貯めておいて、使わないなら、私がたくさん使って、民の方にお金を回した方がよっぽど民のためになる。

あいつらのためじゃない。

何も知らさずに貧しい思いをさせている街の人々や村の人々が可哀想だからだ。

...入りきらなかったのは10枚だけ。

でもこれが盗まれると大変なことになる。

さて、どうしようか...



護衛を雇おう。

その結果に至った。

そうすればお金が盗まれるようなことはないだろう。

...でも、よくよくよーく考えてみれば護衛がもし悪い人だったら意味ないような...

私を裏切らないかつ強い護衛...

ごえい、ごえい、奴隷...!

奴隷なら契約で縛れるし(最低)裏切ることもないだろう。

奴隷を買うのは貴族にとって醜聞だけど、今の私は平民だし!

そうと決めたら早速だ!



「おや、いらっしゃいませ、いいところのお嬢様ですかね?」

思ったよりひどいところではなかった。

部屋がいくつか並んでおり、そこの一部がガラスになっていて中が見える仕組み。

牢屋とかじゃなかった...

しかも案内してくれているのは人の良さそうなおばさん。

「どんな奴隷を御所望ですか?」

なんとなく敬語を無理して使っているような...あまり貴族が来ないからだろうか。

「敬語じゃなくていいです。慣れていないでしょう。それと、できれば強い奴隷が欲しいです」

「ありがとうね。助かるよ。予算はどれくらいで?」

「いくらでも。白金貨5枚くらいまで出せる」

白金貨5枚といえば十分なお金だろう。

「それはすごいねぇ。うーん...強いといえば獣人か人外だねぇ」

「人外...?」

あまり聴き慣れないワードだ。

「ええ、存在すらあまり知られていないんだけど、獣人か、魔物の突然変異した個体の種族さ。獣人より強いんだが、訳ありな子ばかりで手を焼いているんだよ。酷い主人に買われて散々な目に合わされて戻ってきたり、トラウマがある子もいるから、人に懐きにくいんだよ」

「...値段はどっちの方が安いんですか?」
 
値段は正直どうでもいいが、気になって聞いてみた。

「そりゃあ、人外の方が安いさ。主人に反抗する子もいるからねぇ」

反抗...

「大丈夫なんですか、それは?」

「契約の時に細かく決めておけば大丈夫さ。紋が守ってくれるさ。」

「なるほど...見させてもらっても?」

貴族の時には存在さえ誰も知らなかったその個体にとても興味が湧いた。

知りたいことはとことん調べたいのだ。

「もちろんさ。今いるのはこことここの部屋だけさね。一番安いのがこの子で一番高いのがこの子さあ」

一番高いと指されたのは手の一部が鱗になった美人の女の子だった。

私と目が合うとにこりと微笑む。

とても出来た子だ。

そして一番安いと指されたのは目線すら合わせない男。

顔のパーツがとても整っているし、スタイルもガッチリしてて文句ないが、態度が悪い。

でもその様子にとても興味をそそられる。

何かに引き寄せられるように私は無意識に男に指を指して喋った。

「この人にします」

「...いいのさね?」

「はい」

私はこの人を買えることにとても満たされたような気持ちになった。



そしていろいろ細かい契約を結んだ後、ようやっと二人になれた。

ちなみにレイクは金貨18枚だった。金貨は100枚で白金貨になる。

でもよく説明を聞けばとても優秀な奴隷だということがわかった。識字率の低いこの世界で、二つ以上の国の文字が読み書きでき、元冒険者だから魔物や薬草などにも詳しい。しかも計算までできるという。

私はとても得した気分になった。



二人になれた瞬間向こう、レイクから口を開く。

「なぜ俺を買った。同情か?それとも、価値がなければ何をしてでもいいと思ったからか?」

わお、すごい捻くれてる...想像以上だ。

「別にそういうわけじゃない。ただ貴方に惹かれたからよ」

「ハッ。俺は見せもんじゃねぇ。お前の興味だけで従うような奴隷じゃないんでね」

「...」

なんだろう、こういう子を見るとすごい甘やかしたくなる...母性ってやつ?

子供を見ているような感じ。

何歳なんだろ。

「ちなみに何歳なの?」

「...28だ。」

めっちゃいい大人じゃん!!

なんだろう、ギャップ萌え?

可愛い、その年でこれって可愛い。

どうりで色っぽいわけだ。
冷たくてそっぽをむくその態度もかっこいいし、イケメン。

「とりあえず私は家がないから、家を買いましょう!」

「なんでお前家を買う前に奴隷かってんだよ!どっかの、貴族のお嬢様じゃねぇのかよ。ちっ、敬って損した」

どこが敬ってたんだよ、あれが。

もしかして心の底では?ってやつ?

いやないな。絶対にない。

「ちなみに私は18よ!」

「!?...」

「え、年上に見えてたの?」

「...少なくとも二十代だと...」

「...なんか嬉しくない」

「んなのどうだっていいだろ。ほら、家買うんだろ」

「もちろん!」

「なんか危なっかしいな...」

そして不動産屋に白金貨5枚を叩きつけて、豪邸を買った。

「...でか」

まあ公爵家よりは小さいけど貴族に見えるほどとても大きいお屋敷だ。

「早く来なさい」

「...わかってるよ」



そしてレイクに私の事情を一部説明した。

大金を持っているから、護衛が必要なこと、訳ありの元貴族だったってこと。

「はぁ...まあ、悪かったな。護衛か...そうか、護衛...」

レイクは小さく何かを繰り返し言っている。

まあ大切なことでもなさそうなのでスルーする。

「レイクは何か伝えることとかある?」

「...」

レイクは黙秘している。さては何か隠しているなあ?

「隠し事はよくないわ。生活に支障が出ないようならいいけど、生活に支障が出るようなことは先に言っておいて欲しい。」

「...」

レイクは黙ってると次第に苦しみ始めた。

「うっ。ぐうっ、はあ!っ....」

胸を押さえてもがき苦しんでいる。

「ちょっ、どうしたの?ねぇ、ちょっと!」

「あんたが、命令っ、だ、す、からっ」

「め、命令...?」

はっ、あれか!

確か契約に命令には従うことと書いてあった気がする!

「ご、ごめん、命令解除する!あれはお願いだから命令じゃない!!」

「っ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

相当苦しかったのか、息切れをしている。

今こんなことを考えていい状況ではないと思うがめちゃくちゃエロ...色っぽい。


悔しそうにこちらをギロリと睨んで洗い息を繰り返している。

「ご、ごめん...」

「別にいい、なれてるし」

「...ごめん」

「もういいから。」

「お願い、きいてくれないの?」

「っぐ......わかった」

私のお願いにおれてくれたようだ。

「俺は...訳ありなんだよ」

「知ってる」

「だから.......が強い」

「え?強いのは知ってるけど」

「性欲が強いって言ってるんだよ!!!」

「...(ポカーン)」

「なんだよその顔。」

私はレイクの冷たい声で開いた口が戻った。

「ま、まじで...?」

「まじだ」

「あの高い子も買ってくるべきだった...」

奴隷商に戻ろっかな...

「意味ないぞ俺はお前と血の契約をしてる。他の血が体内に入ったら死ぬんだよ。」

「...それじゃ非処女を...」

「血じゃなくても他の体液が入ったら死ぬ」

「...ハードモードね」

「...そうだな」

私はしばらく考え込んでこう質問する。

「それってさ...まさか別に四六時中発情してるわけじゃないよね?」

「そのまさかだ」

.....いやそれって、レイクより、買った私の方がハードモードじゃない?

「別にお前以外の主人には発情期以外勃たなかった。」

ということは、私にだけ毎秒発情していると...

「それって今が発情期なだけでは?」

「発情期が来たら分かる。もっと苦しいしな。」

恐る恐るレイクのソコに視線を移せば不自然に盛り上がっている。

「...どうすんのよそれ」

「とりあえずどっか行ってくれ。流石に俺がするところを見せられたくないだろう?」

いやちょっと興味あるとか言えない。

いや、私主人だし?別に奴隷がナニするところ見ても主人だからいいよね?

視姦なんかじゃないんだからね。

「出てがないなら犯すぞ」

.....どうしよう、とても魅力的なお誘いだ。

正直イケメンだし、私は絶対にレイクに惹かれつつある。

もしかしたら抱かれればはっきりするかもしれない。

そんななやんでいる内にレイクは私の上に荒々しく乗っかった。

「...苦しい...いいか?辛いんだよ....」

そんなふうに言われて断れるわけがないじゃないですか。

私はあっけなくレイクにOKを出した。

「いいよ...レイクを買った以上、レイクの面倒を見るのは私だけの特権だから」

「くそっ、はぁっ、煽るなよ。そのまま慣らさずに乱暴にお前を掻き回したくなる。」

胸がキュンと、苦しく鼓動する。

そんな言葉に私はレイクがかっこよすぎてすでにぬれてるなんて、死んでも言えなかった。

それてレイクは私に貪るような深い深いキスを落としたのだった。

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