5 / 23
彼と彼女の前世
-3-彼女の前世
しおりを挟む
わたしは、ないているのか。
「うっ...ふっ...」
気付いた瞬間、何か押し留めていたものが溢れる。
カミルは優しくわたしを抱きしめてくれた。
かつて2年前、私がカミルにそうしたように。
「ルネリアお姉さまは、我慢しすぎなんです。僕とおんなじなんです。だから、僕がルネリアお姉さまに救われたように、ルネリアお姉さまも救われてください。辛いことがあるなら話してください」
わたしは、10歳の子供に頼っていることに少し恥ずかしさと自分の情けなさを感じたが、素直に甘えることにした。
私はポツポツと話していく。
「...私は、カイド様が...カイド様を、お慕いしているの。でも、カイド様はっ、私を全然みてくれなくて。」
「姉様。初恋は叶わないと言います。僕の恋も叶うことはありませんでした。でも、姉様。恋だけが人生ではありません。そうだ、僕は姉様のおかげで魔法が得意になったんです。姉様も一緒にやりませんか?1人でやるより、楽しいですよ!」
え...
私はその言葉を聞いて、立ち直れた気がした。
そうだ。
前世みたいに、なっちゃいけない。
縛られていては、駄目だ。
...というかそんなことより。
貴方、10歳にして失恋してたのね...
我が弟よ。
私よりかわいそうじゃないか。
ほんっっとうに、最低最悪な考えだけど、自分より下を見ると傷って癒えるものね。
...ごめんね、我が弟よ。
◇
魔法は楽しい。
前世なかった分、より楽しめる!
すこーし、いや訂正、めちゃくちゃに恥ずかしい呪文を唱えなくてはいけないけど、それを含めなければ完璧大満足の遊びだ!
それに実用性もある。
例えば。
私はバニラアイスクリームが食べたかったとします。
バニラアイスクリームは、冷蔵庫で2時間以上固めなければいけません。
はいここで魔法。
時空間魔法と氷魔法を使うだけで、なんと一瞬で出来てしまうのです...!
ね?すごいでしょ?
ちなみにこの世界にはバニラアイスクリームというか、バニラというものはありません(泣)
今すっごいアイスが恋しいです。
◇
でも生クリームはあるということなので、ミルクアイスを作ることにした。
というか、この世界は冷たいデザートという概念がないみたいで、カミルにミルクアイスを出したときはとてもびっくりしながらも、美味しそうに食べていた。
ということで今、カミルと使用人の皆んなとお母様、お父様に日頃の感謝を伝えるために、サプライズ企画中なのだ。
私はアイスを、カミルは魔法でクラッカーを準備してくれるらしい。
いや、アイスはないのにクラッカーはあるんかい(笑)
「うっ...ふっ...」
気付いた瞬間、何か押し留めていたものが溢れる。
カミルは優しくわたしを抱きしめてくれた。
かつて2年前、私がカミルにそうしたように。
「ルネリアお姉さまは、我慢しすぎなんです。僕とおんなじなんです。だから、僕がルネリアお姉さまに救われたように、ルネリアお姉さまも救われてください。辛いことがあるなら話してください」
わたしは、10歳の子供に頼っていることに少し恥ずかしさと自分の情けなさを感じたが、素直に甘えることにした。
私はポツポツと話していく。
「...私は、カイド様が...カイド様を、お慕いしているの。でも、カイド様はっ、私を全然みてくれなくて。」
「姉様。初恋は叶わないと言います。僕の恋も叶うことはありませんでした。でも、姉様。恋だけが人生ではありません。そうだ、僕は姉様のおかげで魔法が得意になったんです。姉様も一緒にやりませんか?1人でやるより、楽しいですよ!」
え...
私はその言葉を聞いて、立ち直れた気がした。
そうだ。
前世みたいに、なっちゃいけない。
縛られていては、駄目だ。
...というかそんなことより。
貴方、10歳にして失恋してたのね...
我が弟よ。
私よりかわいそうじゃないか。
ほんっっとうに、最低最悪な考えだけど、自分より下を見ると傷って癒えるものね。
...ごめんね、我が弟よ。
◇
魔法は楽しい。
前世なかった分、より楽しめる!
すこーし、いや訂正、めちゃくちゃに恥ずかしい呪文を唱えなくてはいけないけど、それを含めなければ完璧大満足の遊びだ!
それに実用性もある。
例えば。
私はバニラアイスクリームが食べたかったとします。
バニラアイスクリームは、冷蔵庫で2時間以上固めなければいけません。
はいここで魔法。
時空間魔法と氷魔法を使うだけで、なんと一瞬で出来てしまうのです...!
ね?すごいでしょ?
ちなみにこの世界にはバニラアイスクリームというか、バニラというものはありません(泣)
今すっごいアイスが恋しいです。
◇
でも生クリームはあるということなので、ミルクアイスを作ることにした。
というか、この世界は冷たいデザートという概念がないみたいで、カミルにミルクアイスを出したときはとてもびっくりしながらも、美味しそうに食べていた。
ということで今、カミルと使用人の皆んなとお母様、お父様に日頃の感謝を伝えるために、サプライズ企画中なのだ。
私はアイスを、カミルは魔法でクラッカーを準備してくれるらしい。
いや、アイスはないのにクラッカーはあるんかい(笑)
0
あなたにおすすめの小説
あなたのためなら
天海月
恋愛
エルランド国の王であるセルヴィスは、禁忌魔術を使って偽の番を騙った女レクシアと婚約したが、嘘は露見し婚約破棄後に彼女は処刑となった。
その後、セルヴィスの真の番だという侯爵令嬢アメリアが現れ、二人は婚姻を結んだ。
アメリアは心からセルヴィスを愛し、彼からの愛を求めた。
しかし、今のセルヴィスは彼女に愛を返すことが出来なくなっていた。
理由も分からないアメリアは、セルヴィスが愛してくれないのは自分の行いが悪いからに違いないと自らを責めはじめ、次第に歯車が狂っていく。
全ては偽の番に過度のショックを受けたセルヴィスが、衝動的に行ってしまった或ることが原因だった・・・。
初めから離婚ありきの結婚ですよ
ひとみん
恋愛
シュルファ国の王女でもあった、私ベアトリス・シュルファが、ほぼ脅迫同然でアルンゼン国王に嫁いできたのが、半年前。
嫁いできたは良いが、宰相を筆頭に嫌がらせされるものの、やられっぱなしではないのが、私。
ようやく入手した離縁届を手に、反撃を開始するわよ!
ご都合主義のザル設定ですが、どうぞ寛大なお心でお読み下さいマセ。
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
【完結】身代わりとなります
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
レイチェルは素行不良の令嬢として悪名を轟かせている。しかし、それはレイチェルが無知ゆえにいつも失態をしていたためで本人には悪意はなかった。
レイチェルは家族に顧みられず誰からも貴族のルールを教えてもらわずに育ったのだ。
そんなレイチェルに婚約者ができた。
侯爵令息のダニエルだ。
彼は誠実でレイチェルの置かれている状況を知り、マナー講師を招いたり、ドレスを作ってくれたりした。
はじめは貴族然としている婚約者に反発していたレイチェルだったがいつのまにか彼の優しさに惹かれるようになった。
彼のレイチェルへの想いが同情であっても。
彼がレイチェルではない人を愛していても。
そんな時、彼の想い人である隣国の伯爵令嬢フィオラの国で革命が起き、彼女は隣国の貴族として処刑されることが決まった。
そして、さまざまな思惑が交錯する中、レイチェルは一つの決断を下し・・・
*過去と未来が行ったり来たりしながら進行する書き方にチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんがご了承ください。
治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました
山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。
生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。
【完結】悪役令嬢の反撃の日々
ほーみ
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる