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四話
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私は逃げるため完璧な作戦を練り始めた。
そして完成した計画がこちら。
一、まず自分の装飾品を売って現金に変換する。
これは逃げてからお金に変換しようとすると、盗みを疑われたりするからだ。それと現金の方が何かと役に立つ。
ニ、殿下に明らかな好き好きアピールをする。
これは、まあ、私が計算でやってることがバレない程度にしよう。
元々私は殿下のことが好きだから、今までの分我慢しないで好き放題イチャつけると考えればいいのだ。
三、お兄様にやり返し。
どうせ出ていくなら今街ではやっている小説の、「ざまぁ」とやらをしてみたい。
今までの恨み、覚悟しておけよ。
◇
一は明日街にお忍びで、貴族オーラを出しながらいくとして、今日は...
「殿下!3週間ぶりですね」
「あぁ。寂しかったか?」
「はい...まあでも結婚すればずっと一緒にいられますから、これくらいどうってことないですよ、ふふ」
不意にいたずら心が生まれ、私は痛いところを突く。
だが....私が思っていた反応はなく...
「そうだな。そろそろ結婚したい...」
満更でもないような、まるで本気でそう思っているかのような言い方。
「...殿下は...」
言いかけた言葉をぐっと飲み込む。
「?」
「なんでもないです。それより、今日はクッキーを焼いてきたんです。侍女のリシェルと一緒に作ったので味は保証します」
「そりゃ、楽しみだな。貰おう」
「どうぞ」
モグモグ、
「ん、うまい」
「まだありますよ。どうぞ」
それから私たちの甘ったるい生活は始まった。
(いや...逃げるんだよね?いつ婚約破棄するんですか!?今でしょ!?)
そして完成した計画がこちら。
一、まず自分の装飾品を売って現金に変換する。
これは逃げてからお金に変換しようとすると、盗みを疑われたりするからだ。それと現金の方が何かと役に立つ。
ニ、殿下に明らかな好き好きアピールをする。
これは、まあ、私が計算でやってることがバレない程度にしよう。
元々私は殿下のことが好きだから、今までの分我慢しないで好き放題イチャつけると考えればいいのだ。
三、お兄様にやり返し。
どうせ出ていくなら今街ではやっている小説の、「ざまぁ」とやらをしてみたい。
今までの恨み、覚悟しておけよ。
◇
一は明日街にお忍びで、貴族オーラを出しながらいくとして、今日は...
「殿下!3週間ぶりですね」
「あぁ。寂しかったか?」
「はい...まあでも結婚すればずっと一緒にいられますから、これくらいどうってことないですよ、ふふ」
不意にいたずら心が生まれ、私は痛いところを突く。
だが....私が思っていた反応はなく...
「そうだな。そろそろ結婚したい...」
満更でもないような、まるで本気でそう思っているかのような言い方。
「...殿下は...」
言いかけた言葉をぐっと飲み込む。
「?」
「なんでもないです。それより、今日はクッキーを焼いてきたんです。侍女のリシェルと一緒に作ったので味は保証します」
「そりゃ、楽しみだな。貰おう」
「どうぞ」
モグモグ、
「ん、うまい」
「まだありますよ。どうぞ」
それから私たちの甘ったるい生活は始まった。
(いや...逃げるんだよね?いつ婚約破棄するんですか!?今でしょ!?)
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