【完結保証】幼なじみに恋する僕のもとに現れたサキュバスが、死の宣告とともに、僕に色仕掛けをしてくるんだが!?

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】

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二章 幼なじみ攻略作戦スタート!

第15話 仕切りなおして。

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 ♢

ピンク色のイメージを振り払うためにも、一晩、僕は作戦についてあくまでも一人で熟考した。
グーグル先生の助けも得ながら、考え抜いた末、思いついたのは唯一。

「二礼二拍手一礼だよ。間違えないようにね」

信心深くお祈りすることだった。要は神頼み。
翌月曜日、僕は眠そうな結愛を連れて、神社の境内にいた。

「なんですか、それ。暗号にしか聞こえません。それより眠いです。ご主人様の寝相が悪いせいで、昨日は全然寝られなかったんですよ? 朝ごはんも食べてないですし」
「勝手に侵入してきて被害者面かよ……」
「揉んでしだいてきたので、そういうつもりなのかと思ったんですー」
「なっ、昨日のは悪い偶然で! というか、いいから祈りなって」

本殿の前、僕は手を叩いて祈る。願い事はシンプルに、告白の成功だ。ついでに邪念が払われてくれればなおいい。真摯に願うこと、一分ほど。
目を開けると、結愛は実につまらなさそうに隣でしゃがみ込んでいた。

「……神様の前くらいしゃんとしたら?」
「む、ご主人様だって普段は見向きもしないくせにー。いつもゲームしながら前を通り過ぎてたの知ってますよ、私」
「う、うるさいなぁ。これも作戦のうちだよ。まずは神の前で意志を明確にしてだな」
「それにしたって作戦の初手が神頼みってどうなんですかー」

ご主人様のアホ、馬鹿、と子供染みて繰り返される。
悪魔にとっては神も、畏怖する相手ではないらしい。とはいえこの無礼によって僕の願いまで叶わないのは困る。

「結愛も祈ってよ、自分の願い事でいいから、頼む! 終わったらコンビニ行ってやるから」
「本当ですか! そういうことならいくらでも!」

結愛は勢いよく立ち上がり、目を瞑って手を合わせる。
現金な奴め。そう思うと同時、昨日と同じ疑問がよぎった。

「ねぇなにをお願いしたの」
「そりゃあもちろんご主人様の告白の成功ですよ。それ以外ありません」

やはりそう簡単に教えてくれるものではないらしかった。
神社をあとにする。
コンビニに着くと、僕は結愛に三百円を握らせた。決して満足な額ではないが、普段を思えば十分すぎる。僕は願掛けを継続して、カツサンドを選んだ。

「やっぱりこれが一番です!」

結愛は、なんでもあるというのに、なぜか結局カップ麺。

「景品で貰った缶バッチ、あげますね。鞄につけといてください」
「いらないよ……。ナルトの缶バッジ付けてる人、見たことある?」

名作漫画の方ならまだしも。
本当に好きらしい。そのおっぱい背脂でできてるの、と疑いたくなるほど。
満足そうに麺をすする女子高生は、朝のイートインの光景にはそぐわなかった。僕が呆れているうちに、汁まで完飲した彼女は、まだ食べ終わらない僕を食い気味に覗き込む。

「せっかくだから、ここで作戦会議していきましょう! 私、色々考えてきたんですよ。ご主人様のと違って、自力でできる有益なものです」

その口から豚骨の匂いが漂って、不要な不安を煽られた。はたして、それはすぐに的中する。

「それと一つお願いなんですが……作戦のためです! 私にもう少し課金してください♡」

僕の薄い財布が、さらに一段薄くなった。

 

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