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恋をしよう
予期せぬ展開(4)
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ぶらぶら歩きながら話していて、コンビニに着いた。佳亮は籠に卵のパックと煮卵のパウチを入れた。
「? 卵に卵?」
薫子が佳亮の籠を見ながら疑問を浮かべる。会計をしてもらった佳亮は袋を別々にしてもらってからコンビニを出ると、煮卵のビニール袋を薫子に差し出した。
「…え…っ?」
驚く薫子に佳亮は笑顔を向けた。
「僕の料理のこと、肯定してくらはってありがとう。ほんのお礼の気持ちです。あの時、お弁当とビールしか買うてへんかったから、きっと栄養素足りてへんやろうなって思て」
「えっ、えっ。ええ~~!」
驚く薫子が目をまん丸くする。随分涼しげな美人風だと思っていたけど、こういう表情は少し親しみが持てるかもしれない。佳亮は薫子に煮卵のビニール袋を持たせると、帰り道を向いた。慌てる薫子が追ってくる。
「杉山くん、悪いよ、悪いよ。こんなことされちゃうと」
そう言って、薫子は本当に困ったように眉を寄せた。…やっぱり、食が絡むことで自分がすることで良いことなんて何にもないんだな、と思ってしまう。
「? 卵に卵?」
薫子が佳亮の籠を見ながら疑問を浮かべる。会計をしてもらった佳亮は袋を別々にしてもらってからコンビニを出ると、煮卵のビニール袋を薫子に差し出した。
「…え…っ?」
驚く薫子に佳亮は笑顔を向けた。
「僕の料理のこと、肯定してくらはってありがとう。ほんのお礼の気持ちです。あの時、お弁当とビールしか買うてへんかったから、きっと栄養素足りてへんやろうなって思て」
「えっ、えっ。ええ~~!」
驚く薫子が目をまん丸くする。随分涼しげな美人風だと思っていたけど、こういう表情は少し親しみが持てるかもしれない。佳亮は薫子に煮卵のビニール袋を持たせると、帰り道を向いた。慌てる薫子が追ってくる。
「杉山くん、悪いよ、悪いよ。こんなことされちゃうと」
そう言って、薫子は本当に困ったように眉を寄せた。…やっぱり、食が絡むことで自分がすることで良いことなんて何にもないんだな、と思ってしまう。
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