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契約カップルということ
心模様(2)
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「そろそろ禁断症状が出てきた……」
ぼそりと梶原が呟いた時、鳴海はコンタクトの調子が悪くて、鏡で目を見ていた。梶原の言葉に、そういや最近ゆめかわに会ってないなあ、と思った。鳴海はいつでもスマホを開けば現物のウイリアムとテリースに会えるけど、梶原は基本、グッズしか家になく、ピーロランドまで行かないと現物に会えない。メッセージアプリの壁紙やスタンプのクロピーでは物足りなくなったのだろう。
「じゃあ、近いうちに行く? あんまり文化祭が差し迫ると、身動き取れなくなるから、なるはやで」
「良いのか!?」
ぱあっと顔を輝かせる梶原をかわいいと思ってしまって、我ながら重傷だと思う。なんでこんなことになったんだ。でも仕方ない。梶原が喜んでる様子が嬉しいのだから。鳴海は梶原の為にスマホを操作した。
「今は何のイベントをやってるんだろ……、あ」
画面をスクロールしていて、とてもいいイベントを見つけてしまった。これを予約したら、きっとクロピー好きの梶原が喜んでくれそうだ。すっすっすっ、と画面を操作して兎に角日だけ抑えてしまう。ピーロなら梶原は絶対断らない筈だからという謎の自信をもって、鳴海は梶原に声を掛けた。
「じゃあ、来週の日曜日どう?」
「なに? デート?」
梶原の返事を聞こうと思って梶原にしか意識が行ってなくて、背後から鳴海の手元を覗き込んだ栗里に気付かなかった。
「わあ! びっくりさせないでよ、栗里くん!」
「いや、生徒会室でなにデートの計画してんの、って話でしょ」
「会議はちゃんと聞いてるじゃない。私語禁止でもあるまいし、何喋ってても文句言われる筋合いはないわ。栗里くんだって清水さんとよく話してるでしょ」
鳴海が言うと、まあそうだけど、と言って栗里が話を続ける。
「でも、もしかして梶原がピーロランドを好きだったの? 以前デートで行ったとか言ってた時は、女の子受けするからって理由だったって話だったけど」
栗里の言葉に驚いた。まさか梶原の呟きから聞いていたとは思わなかった。鳴海は慌てて取り繕う。
「ちっがうよ! 私が好きなの!! 最初のデートの時も私がお願いして……」
そこに声を上げたのは清水である。
「えー、でも市原先輩の持ち物って、どっちかってシンプルでシックなものが多いですよね? 筆箱とか、化粧ポーチとか、グレー系が多いし……」
はっとした。確かに高校デビューを目指してオタクっぽい持ち物は封印した。オタクっぽいものの正反対のものを持とうと思って、シンプル・シックを心掛けて持ち物を選んでいた。成績の所為もあるが、才女、というイメージを持たれたのは、身の回りの物のイメージもあるのかもしれない。
(ヤバい、どう言い訳したら……)
鳴海が言葉に詰まったのを、まるで引き受けるかのように梶原が口を出した。
「ポーチは俺がプレゼントしたから、ちょっと大人っぽかったかもしれないな。わりいな、市原」
ナイスフォローだわ! 梶原!! 鳴海は直ぐに梶原に続く。
「良いのよ、梶原。私も梶原に似合う彼女になりたくて頑張ってるの。水差さないで。二人とも」
ふう、ん? と疑問露わな栗里と清水に、今日の会議の資料を渡してしまう。もうさっさと仕事を始めてしまおう。梶原とは、あとはメッセで何とかしたらいい。今直近で口頭でのピーロランドというワードはヤバい。
鞄から出ていたポーチを二人の視線から隠すように仕舞おうとした。その時に梶原がパッとポーチに手を出してきた。
「あぶねー! 零れるだろが!!」
梶原の叫びに驚いてその手を見ると、大きな手が鳴海のポーチの開いていたファスナーの隙間から見えていた、梶原に貰ったウイリアムとテリースのアクキーの頭を隠していたのだ。
(うおっ!! ヤバかった!! ナイスフォローよ、梶原!)
(うっかり過ぎるだろ、お前!! 今の状態でこれ見られたら、どうするつもりだったんだ!!)
視線のやり取りで、お互いの言いたいことは分かった。これは鳴海がうっかりしすぎた。何時もならアクキーを入れた鏡の巾着はポーチの一番底に収めているのだが、さっきコンタクトの調子を見る為に鏡で目を見ていたのだ。だから巾着に戻した鏡を、ポーチに挿したままだった。あの後、梶原の為の良いアイディアを思いついてしまったため、巾着の扱いが疎かになっていたのだ。うかつだったことを認め、内心謝罪した。
(ホンット、ごめん! その代わり、今度の日曜は絶対喜ばせてあげるから!!)
早く喜色満面な梶原の顔が見たい。鳴海は手元の資料に視線をやりながら、そう思った。
そして日曜日。梶原を連れて鳴海が降り立った駅は、ピーロランドの最寄り駅ではなく、東京ベイエリアのホテル前の駅だった。梶原はその部屋に入った時、声にならない感嘆の声をあげた。
「…………っ!」
「どう? 凄いでしょう?」
ふふふ、と鳴海は梶原の反応に大満足だ。梶原の目の前には、ピンクと水色に彩られた壁紙を含むファブリックや備品、アメニティは勿論のこと、ピーロランド特性の各キャラのぬいぐるみが揃えられた、豪華なゆめかわワールドな部屋だった。
クイーンサイズのこのラグジュアリーな部屋を、このホテルがピーロランドとコラボしてイメージアップさせ、この部屋でお茶が出来るという企画が、ネットに載っていたのだ。絶対梶原が喜ぶと思って予約したが、肝心の梶原は、よろ、よろよろ、と部屋の中に入っていき、部屋の隅々までに施されたゆめかわグッズを視覚から触感から堪能していた。
「すっげ……。すっげ、すっげ、すっげーよ、市原……!!」
声が震えているのが分かる。それだけで鳴海はやり遂げた気持ちになった。……が、本題はこれからだ。
「ここでね、アフタヌーンティーが戴けるんだけど、そのコンセプトが『あなたもピーロキャラに! 特別なお洋服で召し上がるピーロアフタヌーンティー』っていうやつでね……」
鳴海は梶原の目の前でクローゼットの扉をバッと開いた。其処にはピーロの各キャラが歴代着てきた衣装の人間版が揃い詰まっていた。……勿論、クロピーが主役となった、あの皇子ロリータの服もある。鳴海はハンガーに掛かっていたクロピーの洋服を取り出して、梶原に見せた。
「これ!! クロピーのあの時の服よ!! 梶原、クロピーに憧れてたんでしょう? もうクロピーになっちゃいなよ!!」
「!! !! !!」
梶原は最初の一瞬驚いた顔をして、それから、ぱああああっ、と感動に打ち震えた、きらきらした目をした。……そう、クロピーを尊敬していることを熱く語ったあの時の梶原と同じ目だ。
「なれる……のか……!? 俺が、クロッピに……!?」
「なれるんだよ!! なっちゃおうよ!!」
鳴海はクロピーの衣装を梶原に充てて、姿見を見させた。鏡に映った梶原の目が喜びで輝いている。ほっぺたが興奮でつやつやとしている。ああ、この部屋を予約して、本当に良かった。こんなに喜んでもらえるなんて。
「ほらほら! 着替えて来なよ!! バスルームがバスとシャワーと洗面が全部別だし、すごい広いから着替えなんて平気だよ!!」
そう言って梶原にクロピーの衣装をハンガーごと持たせ、バスルームへ追いやった。うふふ、上手くいったわ。梶原、凄く感動してくれた。鳴海はホクホクとした気持ちでいっぱいだった。
梶原が着替えている間、鳴海も見物がてらクローゼットの衣装をまじまじと見た。凄いなあ、これ全キャラの歴代の衣装って、作るの大変だっただろうなあ。でもあのランドには結構なコアファンも居るし、こういう衣装は今回だけじゃなくて、いずれ何度か使われて行くんだろうな。こんな、ホテルとコラボとかではなくて、それこそランドでキャラになり切れば、着ぐるみとお揃いツーショットとか出来るし、そうしたらお客さんも喜ぶんじゃないかな。女子は変身願望が強いみたいだし、今までピーロがらみで梶原といろんなところへ行ったけど、何処でも女の子たちがかわいくおしゃれしてて、そういう意識は高そうだ。
などと考えていたら、バスルームのドアがかちゃりと開いた。着替えてはすルームから出てきた梶原は、黒の皇子ロリータに身を包み、どこか緊張した面持ちで鳴海の前に姿を現した。しかし流石ピーロランドコラボ。あの時のクロピーがそのまま再現されていて、光沢のある黒の身頃も、金の縁取りも、細かな細工の施されたボタンやチェーンも、首元と胸元に堂々輝く青のビジューの色の深さも、本物そっくりだった。隣にキッティの王女服を着た由佳を並べても遜色ないほど、梶原は皇子になり切っていた。
「おおっ、梶原、すっごくイイよ!! クロピーそのものじゃん!!」
そう言って梶原をもう一度姿見の前に立たせた。やや緊張気味の梶原は、黒の皇子ロリータに身を包み、その姿を姿見で確認した。
「あと、これを被って完璧にクロピーだね!」
そう言って鳴海が梶原に被せたのは、きらきらのスワロフスキーで出来た王冠。あの展示会でクロピーの像が被っていた王冠だ。
「……!!」
目を瞠って鏡の中を凝視する梶原に満足した鳴海は、早速アフタヌーンティーを届けてもらおうと、フロントに連絡しようとした。……と、その手を梶原が止めた。
「? 梶原?」
「……、……お、……おまえも、きがえろ」
「は?」
言ってる意味が分からなかった。鳴海が着替えてどうしようと言うのだろう。鳴海は梶原をクロピーに仕立て上げたかっただけなので、これで目的は果たせてしまったのだ。
「お前も着替えろっつってんだよ! じゃねーと、写真が撮れねーじゃねーか!」
「あ、……あーあ、そゆこと……」
一人のクロピー姿の梶原を撮っても良いけど、それだと梶原がクロピー好きだとばれてしまう。この前栗里たちに鳴海がピーロ好きだと言ってある手前、鳴海が着替えないと梶原は自分の写真が撮れないのだ。それは失念していた。なにせ鳴海は梶原をクロピーにしたくて仕方なかったのだから。
「分かったわ……。テキトーに着替える……」
しゃーない、テキトーに探すわー、と言いながら鳴海がクローゼットを開けるのを、梶原がかぶりつく勢いで取って代わった。
「おっまえ、このクロッピと一緒に写るんなら、あのキッティしか居ねーだろ!! これだっ! これを着ろっ!!」
梶原がクローゼットから抜き出したのは、鳴海の覚えていない、あの企画の時のキッティの衣装らしかった。ピンクで白いレースとリボンが沢山ついた、如何にもお姫さまチックな衣装だった。正直、げんなりである。
「こーゆーのはさあ……、由佳みたいな子が似合うのよ……。私じゃないと思うわー……」
「し……っ、仕方ねーだろ!! 俺の彼女はお前なんだから!!」
梶原の、「俺の彼女」という言葉に、一瞬息が止まってしまった。え……っ、と梶原の顔を見ると、はっと気付いたようで、
「だ、だってそうだろ! 一応、ピーロ好きの彼女のお前が俺を連れまわしてる、って設定なんだから……」
としどろもどろ応えた。まあそうだよな。それ以外に鳴海にこの衣装を勧める理由がないよな。ちょっと気にしすぎてしまった。ホントは梶原がこの衣装を着て欲しいのは、きっと由佳だ。
「しゃーない、着替えるわ……。ちょっと待ってて」
おう、という返事を聞きながら、衣装をもってバスルームに入る。洗面台の横にあるきれいな脱衣籠の中に衣装を置いて、じっと眺める。
(いや……、似合わないって、これ……)
最初のデートで梶原に私服を酷評されて以来、少しずつ衣服を揃えたけど、流石にこんな色の物は持たなかった。色味を合わせることも苦手で、持ち物が示す通りグレー系が多かった。あまりに制反対すぎる。
「……はあ……」
ため息が出ても許して欲しい。これを着て梶原の横に立ったら、ますます由佳との差を感じてしまいそうだ。それでも役割として着ないわけにはいかず、鳴海はピンクのフリフリ衣装のボタンを外した。
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