ランジェリーフェチの純情少年と純愛青春

清十郎

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土屋朱美の章

第32話 思い出の再来

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(これまでのあらすじ……)

 愛するおばさんとの辛い別れを経た少年は中学生活の中で思いを募らせた少女と同じ道を歩み始めますが、高校3年の春、愛する少女は遠く異郷の土地で不慮の事故死を迎えました。その前後、少女の死に責任を感じるその少年の前に1人の少女が現れます。少年もまた次第に少女にひかれつつある自分に気づかされますが、かつての最愛の女性の死を引きずる少年はその葛藤に苦しみ始めます。少女との別れを決意した少年は少女を訪れます。対する少女もまたひとつの決意を秘めて、思いきった勝負に出ようとしました。少女は、少年の引きずる過去を断ち切るために身体を投げ出したのです。

**********

 遂に少年はその精を吐き出してしまいました。少年に献身的な少女の口の中へ。まだ、たった今、口づけを交わしたばかりの若い二人でありながら、普通の愛を営む行為の前に、それを飛び越した破廉恥な行為に及んでしまったことに、少女は我ながら驚いてしまいました。

 だからでしょうか、その時、ふと、唐突に少女の頭の中にあるイタズラが閃きました。なぜ、そんなことが……それは少女にも分かりません。自分でやっておきながらも、その理不尽な順番の倒錯に憤りを感じたものか、それともも、何らかの第三の目に見えない力によって突き動かされてしまったものか、……しかし、結果として少女はそれをやってしまいました。

 すべてに計画的で用意周到な彼女にはあり得ない、突拍子もないイタズラでした。

**********

 少年は、精を吐き出して、息づかいも荒くぐったりしていました。その少年の上に、おもむろに少女は飛びかかり、少年の唇に自分の唇を重ねたのでした。

 驚く少年……、そんな様子にも構わず、少女は口移しで、少年のザーメンを少年の口の中に押し込んだのでした。

「うぐっ! ぐぁ~~! 」

 思いがけない少女からの奇襲攻撃と、あまりの苦い青臭さに少年は悶絶してしまいました。自分の体内から出たものでありながら、それを強飲させられる不条理……しかし、少年は、それが初めての体験ではないことに、すぐ、気付きました。

「な、なにを……。」

 しかし、少年が少女を見た時、そして、少女の次の言葉を聞いた時、少年はとんでもなく驚愕することになります。それは思いがけないものを口腔内に強制注入されたための驚きではない、別物の驚きでした。

「どう? 自分のお味は? 」

「!!!! 」

 少女はいたずらっぽい笑顔で微笑みを投げ掛けました。そして、口に残ったザーメンを一気にゴクリと飲み干しました。

 そして、少年は、なぜかそこで固まってしまいました。

 飲み干した直後に少年に向かって微笑んだ少女の笑顔は、それはそれは妖艶で美しいものでした。

 少年は返事するのも忘れて、何か幽霊でも見てしまったかのように、呆然としたまま少女を見つめています。

 その少年の驚きは、少女の妖艶さに見とれただけのことではありませんでした。何か別の衝撃が少年の心を揺さぶったものでした。いえ、まさしく少年は、そこに有りうべからざるものの存在を、認知したのでした。

 そんな硬直した少年の首に、少女はゆっくりと優しく腕を回し直し、改めて少年と唇を重ね合わせました。今度は優しく、ゆっくりと。

「どお? ……今度はわたしからのお口直しだよ。」

 再び、少年は大きく目を見開いて少女を見つめています。何かに驚いたように、しかし、もはや何かを確信したかのように、目をわなわなと震わせていました。

……どう? 自分のお味は?

……どう? 自分のお味は?

……どう? 自分のお味は?

……今度はわたしからのお口直しだよ。

……今度はわたしからのお口直しだよ。

……今度はわたしからのお口直しだよ。

 少年の頭の中では、今、少女が言った言葉が延々とこだましています。何度も何度も。

 でも、その声は、目の前にいるその少女の声のようで、しかし、また別の違う少女の声のようにも聞こえます。少年には、それがひどく懐かしく、ひどく温かく感じるような声に思えました。

(え……まさか……まさか、そこに……そこに、いるのか……。)

 朱美との会話の中で、少年は今までにも何度か同じような思いをしてきました。しかし、今、ようやく慎一にはそれが何だったのかを理解したのでした。

(……ほんとに、……ほんとに、そこに居るんだね、……理恵子。)

 目の前にいる少女は、慎一がもっとも愛した少女、三枝理恵子なのです。……自分への思いを残したまま逝ってしまった理恵子が、今、朱美の姿を使って自分の前に現れてくれた、……少年にはそう思えたのです。

 それは現実的にも科学的にもありえないことではありました。しかし、少年にとって、その思いは今や確信に変わろうとしていました。

(そうか、そうだったんだ……きみは、きみはずっとぼくのすぐそばにいたんだね。……ずっとぼくを、見守ってくれていたんだね。……ごめんよ、理恵子。もっと早く気づいてあげられなくて。)

 そして、ずっともやもやしてきた少女への思い、それが彼女への愛情であったのだと少年には思えたのでした。

 目の前にいる少女は土屋朱美という別人ではありましたが、魂というものがあるのなら、魂魄というものがあるのなら、目の前の少女の中には、少年がもっとも愛した少女の魂が宿っている、そう少年は確信したのです。

 今まではそれが、死んだ理恵子に対する不貞であり侮辱に他ならないと少年は思っていました。だからこそ、次第に朱美に対する明らかな感情に気づきながらも、それを無理に否定して胸の奥に押し込んでいたのです。

 しかし、そうではなかった。不思議なことですが、考えられないことですが、朱美は理恵子だった。この時、確かに慎一はそう思ったのです。

「あれ? どうしたの? ……慎一くん……キャッ! 」

 その刹那、少年は豹変しました。少年は猛然と少女に突進しました。そして激しく抱きしめ、荒々しく少女の唇をむさぼりました。それは、まるで今までと別人であるかのように。

(理恵子……理恵子……。いや、きみは朱美なんだ。……朱美、朱美。)

 少女への口づけは激しく念入りなものでした。少年は、激しく少女の唇を舐め回し、吸い上げます。そして、唇の裏側の歯肉を丹念に舐めあげ、白い歯の隅々までをも愛おしむように舐め回します。

 そして、口の中に舌を差し込むと、待ちきれぬように少女の舌が出迎えて絡みつきます。ふたつの舌は激しくのたうち、からみ合い、唾液をしとどに濡らしまとい合っています。

 少女の唇をひとしきりなぶると、少年は首筋から胸元へと唇を這わせていきます。そして、白いスリップの上から朱美の胸をもみしだきます。

(あぁぁぁ……なんて柔らかいんだ……あぁぁぁ。)

「し、慎一くん、い、いたい……。」

 少年の乱暴とも言える激しさに、つい声をあげた少女でしたが、自分の胸を一心不乱に揉み、舐め回している子供のような少年の姿に、少女はなぜだか涙が溢れるほどに嬉しくなるのでした。

 また、少年も少女の言葉にすぐに応えるように、優しく優しく、丁寧に乳房を揉み、愛撫してくれました。

(慎一くん……やっと……やっと、分かってくれたんだよね……ありがとう……。ほんとに嬉しい。)

 そして、少年は少女の左肩の肩紐ストラップをずらすと、あらわになった少女の乳房にむしゃぶりつきました。少年にとっては初めて味わう女性の乳房です。あれほど心から愛し合った理恵子の乳房さえ少年は知りません。

(こんなに、こんなに柔らかいんだ……。)

 柔らかく弾力もある乳房の感触に少年は夢中になりました。しかも、潤い豊かなその乳房は、ヒタヒタと貼り付いて少年の手のひらの細胞のひとつひとつに密着します。そして、乳首にむしゃぶりつきながら、幼子にかえったように甘えて、少年は不思議な安らぎを覚えるのです。

(あぁぁ……朱美……朱美……。今まで、きみに辛く当たってばかりで、ごめん……。)

「あぁん! あんっ! あんっ! あぁぁ、あんっ! 」

 少女にとっても、もちろん初めての体験です。最初は自分が主導権を握っていたつもりのものが、いつの間にか、少年の猛猛しい行為の中で少女の身体は翻弄されてしまっているのです。

 しかし、それでも少女は幸せを感じていました。ようやく、少年とひとつになれる。いや、少年を悲しみの呪縛から解き放つことができるのです。

(慎一くん、わたし、あなたを愛していいんだよね。……あなたのこと、やっと、愛せるんだよね。……慎一くん、大好き、大好き! )

 でも、少女の喜びは、ただでさえ敏感な初体験をより一層、敏感なものにしてしまいます。少年の執拗な乳房と乳首への愛撫は、未開発の処女である少女の限界をもはや超えていました。

 少年は入れて出すだけのがっついた若者ではなく、まるで老たけた中年男性のようなしつこさで、少女の身体全体を舐めつくそうとしているかのようでした。

「あっ!ああっ!あ~~~~!いく!いく!いく~~~~!」

(ずっと、ぼくを心配してくれた、ぼくなんかに。……ぼくは、何もきみにしてあげられない。でも、今、ぼくの思いを込めて、きみを思い切り気持ちよくさせてあげたい……。ずっときみを悲しませてきたぼくが、できること、……今はそれだけ。)

 少女は首を何度も左右に振りながら悶え、遂には海老反りするようにのけぞり、膝を立てた両足が腰を持ち上げ、その両足はガクガクと激しく震えていました。……そして、ほどなく全身が痙攣したかのように震えると、がくりと虚脱したように動きを止めました。

 しかし、それで終わりではありません。少年は、そのきゃしゃな身体には不思議なほど、両手で少女を軽々と床から持ち上げると、隣のベッドにひょいと乗せました。

 身体全体が敏感になりまくっている少女は、少年に触れられ持ち上げられるだけで、身体をビクビクとさせていました。

(もっと、もっと、きみを愛してあげるよ。理恵子にできなかったこと、理恵子の分までぼくの愛をきみにそそぎたい。)

 少女は初めての体験で、乳首だけで逝ってしまったのです。ただ、それは、少女が淫乱なことを示すものではなく、少年に対する母性としての満足感・幸福感という純粋なものが加味されてそうなったものでしょう。間違いなく、今この時点、少女は身体全体で幸せを感じていました。

 でも、少年はまだ終わっていません。ベッドの上にぐったりとする少女の下半身に、少年は抱きつきました。少女の純白のスリップの上から、少年は少女の大事なところに顔を埋めました。そして、スリップ越しに少女の匂いを嗅ぎ、舌先で少女の味を確かめます。

「あん……ああん……あん、あん、あん……あぁぁ……。」

(朱美……朱美……愛している……。愛している。)

 再び、官能の荒波に放り込まれた少女は、その受け入れ準備ありやなしやもお構いなしに、少年の舵取りに身を委ねるしかないのです。しかし、元を糺せば、それは始めに少女が望んでいたことでもありました。

 スリップ越しとはいえ、たった1枚の薄いインナーです。ちょうど少年の鼻先が少女の敏感な場所を刺激して、少女の蜜がしとどに溢れ出てきます。

 既に、乳房への執拗な愛撫でびしょびしょになっていた少女の股間は、スリップをもびしょびしょに濡らし、その薄く白い生地はテカテカと光を帯びて、内側の若草からすべてのものまでを透かしあらわにして、下着の用をなさない程になっていました。

(朱美の可愛い薄い毛が、濡れたスリップに貼りついて見える……。……朱美、……じゃあ、いくよ……。)

 いよいよ少年はスリップの裾に手をかけました。レースで薔薇模様をあしらった可愛く上品なスリップの裾が、少年の手でゆっくりと引き上げられます。同時に、二本の美しい脚が徐々にあらわになっていきます。

 少女はそのような事態にも気づかず、荒い息づかいでこの小康を幸いに、次へのインターバルとしていました。
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