女装マニアな魔法使いが愛を伝道する

はじめに

はじめに

　わたしは魔法使い……わたしに不可能なものは何もありません。世の中のすべてはなんでも私の思い通りになるのです。

……でも、これは子供に聞かせるおとぎ話じゃないの。わたしは童話に出てくる意地悪な魔法使いのお婆さんじゃないのです。白雪姫やシンデレラになる以上の最高の喜びを与える魔法で、みんなを幸せにしてあげる良い魔法使いのお姉さんなのです。

童話が必要な良い子たちにはまだ早いでしょうから、もう少し、大きくなってからお姉さんが遊んであげましょうね。

　ちなみに、魔法使いは魔法使いでも、実は、わたしは女装娘なのです。わたしのお話はとても変態的でマニアックに偏執的ですので、９９％の方はわたしに吐き気と嫌悪感を持つかもしれません。……でもかまいません。０・１％の方に喜んでいただければ、わたしはそれで本望なのです。

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　なお、この世界は皆さんがいる世界とはちょっとだけ違う平行次元の異世界です。でも、安心してください。異世界だからといっても、ドラゴンも暴れませんし、ゴブリンもおりません。もちろん、エルフも妖精も出てきませんし、変な伝染病もありません。ただ単にわたしに都合の良い世界なのです。

　可愛い女子たちは、皆さんがブルマで跳ね回り、インナーも大手スーパーのスクールインナーなどではなく、光沢の美しいレース模様もあでやかなスリップを着用している異世界です。それだけの、ささやかなわたし好みの異世界なのです。

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最初にわたしは「わたしに不可能なものは何もありません。世の中のすべてはなんでも私の思い通りになる」……と、申し上げました。でも、わたしは政府を転覆させるつもりも、自分の王国を建てるつもりもありません。

わたしは、ただ、わたしの大好きな可愛い少年少女たちに、愛の素晴しさを伝道して回り、少年少女たちをより美しくしてあげたいだけなのです。

別に国をどうこうしなくとも、すべての人類がお互いに深い愛に包まれたならば、自然に世の中には争い事がなくなっていきます。つまり、わたしは究極の平和の使徒を自負するものなのです。

２０００年前に愛の伝道を始めた、自己犠牲に溢れた或る先人の試みは失敗に終わりました。わたしは僭越ながら、彼の意思を継ぎ、世界に愛の溢れる桃源郷を目指したいものです。

ちなみに、タイトルに♥️マークがあるお話しはちょっと過激な性的表現を含みますので、よい子の皆さんはご遠慮くださいね。

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　この度、皆様には初めてのご紹介となりますので、まずは比較的ソフトなお話しから始めさせていただきましょう。

……それでは、今回はとある田舎の公立中学校での話しをさせていただきます。