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初体験の章
第1話 街角ウオッチング
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(はじめに)
今回は、わたしの新しいパートナーとの初めてのお出かけです。新しいパートナーとは、そうです、もちろん中学三年生のわたし自身のことです。まずは、二人仲良く、街角を歩く女性たちを眺めていました。
**********
わたしは魔法使い……わたしに不可能なものは何もありません。世の中のすべてはなんでもわたしの思い通りになるのです。……でも、これは子供に聞かせるおとぎ話じゃないの。わたしは童話に出てくる意地悪な魔法使いのお婆さんじゃないのです。白雪姫やシンデレラになる以上の最高の喜びを与える魔法で、みんなを幸せにしてあげる良い魔法使いのお姉さんなのです。でも、童話が必要な良い子たちにはまだ早いでしょうから、もう少し、大きくなってからお姉さんが遊んであげましょうね。
実は、今回から、わたしにはとても頼りになるパートナーが出来たの。まだ中学3年生の15歳、だけど、とても可愛い男の子よ。今日はそのパートナーと一緒の初めてのお出かけなんです。今回は、街中で可愛い子猫を見つけた時の、わたしたちのお話しをさせていただきましょう。
**********
まだ明るさの残った夕方の午後4時過ぎ、とある内陸部にある地方の田舎街、一緒にいる新しいパートナーの男の子の地元が、今回、わたしが訪問した地域です。わたしたちがいる場所は、その地元では有名な公立の某女子高等学校の前にある喫茶店です。
わたしはその店の窓辺の席に座り、香りのよいジャスミンティーをたしなみながら、春の陽のうららかな午後の日差しの街並みを眺めていました。もちろん、可愛いパートナーも一緒よ。彼は、中学の黒い詰襟の制服を着て、カフェオレを飲んでいます。傍から見れば歳の離れた仲の良い姉と弟に見えるかしら。
わたしはシックな白いワンピース姿で、外を往来する可愛い少女や美しいご婦人たちの素敵なお召し物を拝見しつつ、妄想の翼を広げて楽しんでいます。それはわたしの日常の日課のようなものでした。わたしの可愛いパートナーも、街中を歩く少女やご婦人の様子を楽しげに見ながら、会話を楽しんでいました。
「あそこを歩いているお嬢さんのワンピース、可愛いね。ぼく、好きだよ。」
「あら、気が合うわね。わたしもよ。プリントの可愛い柄に、つるつるした生地がとっても気持ちよさそう。」
「お姉さんも、きっと似合うよ。ぼくも甘えたくなっちゃうかな。」
「あらまあ、嬉しいわ。きみの好きなお洋服で、いつでも好きなだけ甘えさせてよ。」
少年は嬉しそうににっこりと笑顔になります。わたしたちの好みはまるで同じ人格ででもあるかのように、ピタリと符合していました。当然ですけどね。
今度は、自転車に乗った数人の女子高生たちが、スカートの裾を翻してわたしたちの目の前をよぎります。
「このセーラー服、可愛いよね。グレーの衿とスカートが明るくていいね。」
「ほんと、きみにあのセーラー服を着せてあげたいわ。きっと、可愛いわよ。」
男の子でありながら、その少年も満更でもなさそうに、照れた笑いをしています。
そんな会話をしている内に、正面の女子高から、濃紺のセーラー服に身を包んだ可憐な女子高生たちが、次々と校門をくぐって出てきました。
「ほら、女の子たちが出てきたわよ。……どの子かしら?わたしも知っている子よね。」
「うん。お姉さん、当ててみてよ。」
少年は楽しそうに答えます。
しばらく、喫茶店の窓の外、女子学生の人波を眺めていると、学校の正門の奥から、今また、ひと組の少女二人が、笑顔で話しをしながら、校舎のある方角から校門に歩いて近づいてきました。
その姿を見た瞬間、わたしは少年が思い描いている少女が誰なのか、すぐに分かりました。私は少年に向き直り、にっこりと微笑みを投げかけます。すると、予想していたかのように、少年もまた嬉しそうに頷いて微笑みを返しました。
**********
その二人の少女は、校門で立ち止まると、しばらくの間、ひとしきり楽しそうに会話を続けていましたが、ふと、一方の少女が携帯をいじりながら話していたかと思うと、今更ながら時間に気づいたかのようにあわて始めました。
「……あ、もうこんな時間。お母さんの買い物に付き合う約束をしていたんだっけ。フミ、ごめん。」
両手を合わせて、可愛らしくごめんねポーズをする少女に対して、フミと呼ばれた少女の方も快活な笑顔でその言葉に応えました。
「ううん、いいよ。……じゃあ、タカネエ、また明日ね、バイバイ。」
「うん、また明日、じゃあね。」
濃紺のセーラー服に身を包んだその二人の少女は、濃紺のプリーツスカートをひるがえし、手を振りながら校門の右と左とに分かれていきました。しばらくは名残を惜しむかのように、後ろ向きになりながら手を振っていましたが、最後にひときわ大きく「じゃあね~」と余韻を残した声がかけられました。
そして、セーラーの衿を揺らしつつ、くるりと回るタカネエと呼ばれた少女の濃紺のプリーツスカートが、空気をはらんでフワリとふくらんで見えました。その時、わずかな瞬間ではありましたが、その少女の濃紺のプリーツスカートの中に、チラリと見えた涼やかな白いレース模様が、わたしの網膜にあざやかに焼きついたのでした。黒いスクールストッキングに包まれたほっそりとした少女の脚と濃紺のプリーツスカートとの間に、間違いようのないまぶしいほどに純白のスリップが……。
わたしたちは、目を合わせて頷きあい、わたしは一瞬の笑みを口元に浮かべます。
「さすが、分かったんだね。」
「この学校の前に来た時から、薄々は分かっていたわよ。舐めないで。」
少年はもう待ちきれないような嬉しさで応えます。
「さすが。……でも、ぼく、もう、我慢できないよ。すぐにでも行きたい。」
「だめよ、あわてんぼさん。物事には準備があるのよ。無理強いしちゃいけないでしょ。……初めての相手は年上がいいって言ったのはきみなんだから。」
少年は、ちょっと恥ずかしそうに頭をかいています。
「だって、……栄理とやる時までには、しっかりと経験を積んでおきたいからさ。」
「栄理ちゃんも幸せね。こんなに思われて。……それなら、だからこそ、初めての方には礼儀を守らないとね。」
わたしたちは、そのままおもむろに席を立ちあがりました。わたしたちには、今からなさねばならない用事があるのです。これから、より楽しい妄想の翼を広げなくてはなりません。わたしは、それを思うと、今から身体の一部が疼き、身体全体がほてってしまうのを止められそうにありません。
会計をすませて、わたしたちはその喫茶店をあとにしました。……ふたり、仲良く並んで、街路樹のある並木道を歩いてゆきます。
**********
わたしは魔法使い。わたしは、わたしの欲望のおもむくままに、わたしの望むことがなんでもかなう能力を持っています。でも、今回の主役は、このパートナーの少年です。まずは、今日、見かけた可愛い子猫のもとへと参りましょう。
深夜12時を回った頃、わたしたちはとある住宅街の中にいました。深閑と静まりかえった深夜、月はこうこうと輝き、数えきれないたくさんの星々が夜空に散りばめられてまたたいています。そんな中、わたちたちの目の前にはありふれた二階建ての小さな家があります。白いレースのカーテンが引かれた二階の窓にはまだ灯りがともっていました。
わたしは隣の少年に目をやり、かすかに笑みを浮かべます。少年は嬉しそうに頷いて答えてくれました。
「♪○&%#&☆※※……」
わたしは低くつぶやくような声で呪文をとなえます。ものの五秒もかからない短い呪文です。……しかし、次の瞬間、わたしたちの姿は突然の靄に包まれたかと思いきや、かき消すように音もなくその場から消失したのでした。
**********
(おわりに)
わたしたちは、街角を歩く女性たちの姿を楽しみながら、目の前の女子高から出てくる女子学生を待ちました。そして、そこに今回の目当てとなる女子高生の姿を見つけます。そして、わたしたちは深夜の住宅街の中、その女子高生の家の前にいたのでした。
今回は、わたしの新しいパートナーとの初めてのお出かけです。新しいパートナーとは、そうです、もちろん中学三年生のわたし自身のことです。まずは、二人仲良く、街角を歩く女性たちを眺めていました。
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わたしは魔法使い……わたしに不可能なものは何もありません。世の中のすべてはなんでもわたしの思い通りになるのです。……でも、これは子供に聞かせるおとぎ話じゃないの。わたしは童話に出てくる意地悪な魔法使いのお婆さんじゃないのです。白雪姫やシンデレラになる以上の最高の喜びを与える魔法で、みんなを幸せにしてあげる良い魔法使いのお姉さんなのです。でも、童話が必要な良い子たちにはまだ早いでしょうから、もう少し、大きくなってからお姉さんが遊んであげましょうね。
実は、今回から、わたしにはとても頼りになるパートナーが出来たの。まだ中学3年生の15歳、だけど、とても可愛い男の子よ。今日はそのパートナーと一緒の初めてのお出かけなんです。今回は、街中で可愛い子猫を見つけた時の、わたしたちのお話しをさせていただきましょう。
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まだ明るさの残った夕方の午後4時過ぎ、とある内陸部にある地方の田舎街、一緒にいる新しいパートナーの男の子の地元が、今回、わたしが訪問した地域です。わたしたちがいる場所は、その地元では有名な公立の某女子高等学校の前にある喫茶店です。
わたしはその店の窓辺の席に座り、香りのよいジャスミンティーをたしなみながら、春の陽のうららかな午後の日差しの街並みを眺めていました。もちろん、可愛いパートナーも一緒よ。彼は、中学の黒い詰襟の制服を着て、カフェオレを飲んでいます。傍から見れば歳の離れた仲の良い姉と弟に見えるかしら。
わたしはシックな白いワンピース姿で、外を往来する可愛い少女や美しいご婦人たちの素敵なお召し物を拝見しつつ、妄想の翼を広げて楽しんでいます。それはわたしの日常の日課のようなものでした。わたしの可愛いパートナーも、街中を歩く少女やご婦人の様子を楽しげに見ながら、会話を楽しんでいました。
「あそこを歩いているお嬢さんのワンピース、可愛いね。ぼく、好きだよ。」
「あら、気が合うわね。わたしもよ。プリントの可愛い柄に、つるつるした生地がとっても気持ちよさそう。」
「お姉さんも、きっと似合うよ。ぼくも甘えたくなっちゃうかな。」
「あらまあ、嬉しいわ。きみの好きなお洋服で、いつでも好きなだけ甘えさせてよ。」
少年は嬉しそうににっこりと笑顔になります。わたしたちの好みはまるで同じ人格ででもあるかのように、ピタリと符合していました。当然ですけどね。
今度は、自転車に乗った数人の女子高生たちが、スカートの裾を翻してわたしたちの目の前をよぎります。
「このセーラー服、可愛いよね。グレーの衿とスカートが明るくていいね。」
「ほんと、きみにあのセーラー服を着せてあげたいわ。きっと、可愛いわよ。」
男の子でありながら、その少年も満更でもなさそうに、照れた笑いをしています。
そんな会話をしている内に、正面の女子高から、濃紺のセーラー服に身を包んだ可憐な女子高生たちが、次々と校門をくぐって出てきました。
「ほら、女の子たちが出てきたわよ。……どの子かしら?わたしも知っている子よね。」
「うん。お姉さん、当ててみてよ。」
少年は楽しそうに答えます。
しばらく、喫茶店の窓の外、女子学生の人波を眺めていると、学校の正門の奥から、今また、ひと組の少女二人が、笑顔で話しをしながら、校舎のある方角から校門に歩いて近づいてきました。
その姿を見た瞬間、わたしは少年が思い描いている少女が誰なのか、すぐに分かりました。私は少年に向き直り、にっこりと微笑みを投げかけます。すると、予想していたかのように、少年もまた嬉しそうに頷いて微笑みを返しました。
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その二人の少女は、校門で立ち止まると、しばらくの間、ひとしきり楽しそうに会話を続けていましたが、ふと、一方の少女が携帯をいじりながら話していたかと思うと、今更ながら時間に気づいたかのようにあわて始めました。
「……あ、もうこんな時間。お母さんの買い物に付き合う約束をしていたんだっけ。フミ、ごめん。」
両手を合わせて、可愛らしくごめんねポーズをする少女に対して、フミと呼ばれた少女の方も快活な笑顔でその言葉に応えました。
「ううん、いいよ。……じゃあ、タカネエ、また明日ね、バイバイ。」
「うん、また明日、じゃあね。」
濃紺のセーラー服に身を包んだその二人の少女は、濃紺のプリーツスカートをひるがえし、手を振りながら校門の右と左とに分かれていきました。しばらくは名残を惜しむかのように、後ろ向きになりながら手を振っていましたが、最後にひときわ大きく「じゃあね~」と余韻を残した声がかけられました。
そして、セーラーの衿を揺らしつつ、くるりと回るタカネエと呼ばれた少女の濃紺のプリーツスカートが、空気をはらんでフワリとふくらんで見えました。その時、わずかな瞬間ではありましたが、その少女の濃紺のプリーツスカートの中に、チラリと見えた涼やかな白いレース模様が、わたしの網膜にあざやかに焼きついたのでした。黒いスクールストッキングに包まれたほっそりとした少女の脚と濃紺のプリーツスカートとの間に、間違いようのないまぶしいほどに純白のスリップが……。
わたしたちは、目を合わせて頷きあい、わたしは一瞬の笑みを口元に浮かべます。
「さすが、分かったんだね。」
「この学校の前に来た時から、薄々は分かっていたわよ。舐めないで。」
少年はもう待ちきれないような嬉しさで応えます。
「さすが。……でも、ぼく、もう、我慢できないよ。すぐにでも行きたい。」
「だめよ、あわてんぼさん。物事には準備があるのよ。無理強いしちゃいけないでしょ。……初めての相手は年上がいいって言ったのはきみなんだから。」
少年は、ちょっと恥ずかしそうに頭をかいています。
「だって、……栄理とやる時までには、しっかりと経験を積んでおきたいからさ。」
「栄理ちゃんも幸せね。こんなに思われて。……それなら、だからこそ、初めての方には礼儀を守らないとね。」
わたしたちは、そのままおもむろに席を立ちあがりました。わたしたちには、今からなさねばならない用事があるのです。これから、より楽しい妄想の翼を広げなくてはなりません。わたしは、それを思うと、今から身体の一部が疼き、身体全体がほてってしまうのを止められそうにありません。
会計をすませて、わたしたちはその喫茶店をあとにしました。……ふたり、仲良く並んで、街路樹のある並木道を歩いてゆきます。
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わたしは魔法使い。わたしは、わたしの欲望のおもむくままに、わたしの望むことがなんでもかなう能力を持っています。でも、今回の主役は、このパートナーの少年です。まずは、今日、見かけた可愛い子猫のもとへと参りましょう。
深夜12時を回った頃、わたしたちはとある住宅街の中にいました。深閑と静まりかえった深夜、月はこうこうと輝き、数えきれないたくさんの星々が夜空に散りばめられてまたたいています。そんな中、わたちたちの目の前にはありふれた二階建ての小さな家があります。白いレースのカーテンが引かれた二階の窓にはまだ灯りがともっていました。
わたしは隣の少年に目をやり、かすかに笑みを浮かべます。少年は嬉しそうに頷いて答えてくれました。
「♪○&%#&☆※※……」
わたしは低くつぶやくような声で呪文をとなえます。ものの五秒もかからない短い呪文です。……しかし、次の瞬間、わたしたちの姿は突然の靄に包まれたかと思いきや、かき消すように音もなくその場から消失したのでした。
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(おわりに)
わたしたちは、街角を歩く女性たちの姿を楽しみながら、目の前の女子高から出てくる女子学生を待ちました。そして、そこに今回の目当てとなる女子高生の姿を見つけます。そして、わたしたちは深夜の住宅街の中、その女子高生の家の前にいたのでした。
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