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第12話
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結構な広さの為に、簡易なマップが壁に貼ってあった。
しかし冒険心高めのミナトはそんなものには、頼らない。
「それじゃ、しゅっぱーつ!!」
右手を挙げて前進するミナトは温泉の浅い所を直進して進む。
ちらっと彼女の視界に見えた温度は39℃、熱いお風呂に入る彼女はスタスタと何事もなく通り抜けられるが…オオダは違った。
瞬間移動を連想させる高速の横ステップを踏んで、温泉からでる。
後ろからバシャっと大きな水しぶきの音にびっくりしてミナトが振り返った先にはスンっとした表情のオオダがいた。
「おや、熱いの苦手だっけ?」
「いくらウチでも、いきなりこの温度はびっくりするわ。
この温度を平気な顔していけるのは、ミナトくらいでしょ。」
恨めしそうにミナトの背中をウリウリとボヤキながら拳でグリグリとする。
体に巻いたタオルが取れそうだなと考えながら不貞腐れている彼女を宥めるように後ろ向きの状態で手を回して、ミナトはオオダの頭を撫でた。
「ごめんて。」
「…部屋に戻ったら覚えてろよぉ…絶対に潰してやるからなぁ。」
そういうと機嫌を直してオオダが自分の背中を弄るの止めると再び歩き始める、木造の柱が立つ廊下のような所を進んでいく。
潰すと言うのは十中八九お酒のこと、しかしお酒を買った時点で彼女の計画は既に組み合がっているだろうから今更そんな事を言われても困ることはない。
スピリタスが来ない限りは大丈夫だろうし、後は水をこまめにとれば…などと考えていると大きな風呂が見えた。
「これ、大風呂と言うよりかプールやん。」
入りやすくするための金属の手すりに黒い大理石のような石でできた淵にそこはタイル。
リゾートのような雰囲気も相まって、見た目だけは完全にプールのようだ。
横には寝湯もあり、素材は同じ。
「露店風呂もあるし、一旦ここにはいろうか。」
「御意。」
ミナトの提案に武士のような返事で返すオオダ。
彼女自身が体育会系だからなのもあるが、小動物のようなオオダが武士のような言葉と使っていると彼女の将来が心配になる…人の事は言えないが。
来た道を振り返るような向きで温泉に浸かる2人、廊下を歩いている時は話に夢中で気がつかなかったが…途中でうたせ湯と壺湯が見える。
「あ、あっちにもあったのね。」
「ごめんね、私が肉食系なばかりに…。」
ミナトは視野の狭さを肉食獣の目の付き方に例えて良くそう言っている。
その意図に気が付いて綺麗な舌打ちを響かせるオオダ、女子力の低さと比例してこういうのは上手な彼女。
お前もお前でベタなやつだよ。
「…ミナト…いい?」
チラチラと見ながらそういうオオダ、小柄な彼女が体を小さく丸めてかわいく上目遣いでミナトを見ている。
スタイルと容姿、現在の恰好も相まって相手が男なら落ちないやつはいないだろう、いるとしたらホモか…よほど精神力の強い彼女持ちくらいだろうな。
周りには誰もいないし…プールみたいな見た目の大浴場…なるほど、きっと少しでもいいから泳いでみたいようだ。
ほかのホテルでプールの存在を感じてしまって少し火が火が付いたのかな?
「私の答えはわかっているでしょ?
逆の立場でもアンタは言うじゃない。」
「…御意。」
彼女もダメだとわかっていて聞いたのだろうが…ちょっと不満げな様子だ。
ブクブクと顔を半分沈めて息を吹き出している。
ここはきっとオオダに毒だ。
「ほら、他にもまだまだあるし次に行くよ。」
よしよしとオオダの頭を撫でた後にミナトは風呂から上がり次の場所に向かって歩く。
しかし冒険心高めのミナトはそんなものには、頼らない。
「それじゃ、しゅっぱーつ!!」
右手を挙げて前進するミナトは温泉の浅い所を直進して進む。
ちらっと彼女の視界に見えた温度は39℃、熱いお風呂に入る彼女はスタスタと何事もなく通り抜けられるが…オオダは違った。
瞬間移動を連想させる高速の横ステップを踏んで、温泉からでる。
後ろからバシャっと大きな水しぶきの音にびっくりしてミナトが振り返った先にはスンっとした表情のオオダがいた。
「おや、熱いの苦手だっけ?」
「いくらウチでも、いきなりこの温度はびっくりするわ。
この温度を平気な顔していけるのは、ミナトくらいでしょ。」
恨めしそうにミナトの背中をウリウリとボヤキながら拳でグリグリとする。
体に巻いたタオルが取れそうだなと考えながら不貞腐れている彼女を宥めるように後ろ向きの状態で手を回して、ミナトはオオダの頭を撫でた。
「ごめんて。」
「…部屋に戻ったら覚えてろよぉ…絶対に潰してやるからなぁ。」
そういうと機嫌を直してオオダが自分の背中を弄るの止めると再び歩き始める、木造の柱が立つ廊下のような所を進んでいく。
潰すと言うのは十中八九お酒のこと、しかしお酒を買った時点で彼女の計画は既に組み合がっているだろうから今更そんな事を言われても困ることはない。
スピリタスが来ない限りは大丈夫だろうし、後は水をこまめにとれば…などと考えていると大きな風呂が見えた。
「これ、大風呂と言うよりかプールやん。」
入りやすくするための金属の手すりに黒い大理石のような石でできた淵にそこはタイル。
リゾートのような雰囲気も相まって、見た目だけは完全にプールのようだ。
横には寝湯もあり、素材は同じ。
「露店風呂もあるし、一旦ここにはいろうか。」
「御意。」
ミナトの提案に武士のような返事で返すオオダ。
彼女自身が体育会系だからなのもあるが、小動物のようなオオダが武士のような言葉と使っていると彼女の将来が心配になる…人の事は言えないが。
来た道を振り返るような向きで温泉に浸かる2人、廊下を歩いている時は話に夢中で気がつかなかったが…途中でうたせ湯と壺湯が見える。
「あ、あっちにもあったのね。」
「ごめんね、私が肉食系なばかりに…。」
ミナトは視野の狭さを肉食獣の目の付き方に例えて良くそう言っている。
その意図に気が付いて綺麗な舌打ちを響かせるオオダ、女子力の低さと比例してこういうのは上手な彼女。
お前もお前でベタなやつだよ。
「…ミナト…いい?」
チラチラと見ながらそういうオオダ、小柄な彼女が体を小さく丸めてかわいく上目遣いでミナトを見ている。
スタイルと容姿、現在の恰好も相まって相手が男なら落ちないやつはいないだろう、いるとしたらホモか…よほど精神力の強い彼女持ちくらいだろうな。
周りには誰もいないし…プールみたいな見た目の大浴場…なるほど、きっと少しでもいいから泳いでみたいようだ。
ほかのホテルでプールの存在を感じてしまって少し火が火が付いたのかな?
「私の答えはわかっているでしょ?
逆の立場でもアンタは言うじゃない。」
「…御意。」
彼女もダメだとわかっていて聞いたのだろうが…ちょっと不満げな様子だ。
ブクブクと顔を半分沈めて息を吹き出している。
ここはきっとオオダに毒だ。
「ほら、他にもまだまだあるし次に行くよ。」
よしよしとオオダの頭を撫でた後にミナトは風呂から上がり次の場所に向かって歩く。
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