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第一話
第一話 5
しおりを挟むそして、次の日。
優は、東をつれて隠し通路の先にあった小さな池の方まで向かっていた。
「訓練といってついてきたが、ここでなにを?」
「打ち込みなんて、大介が帰ってきたときにでもすればいいから…東様には一人で四大の訓練ができるようにしたほうがいいかなっと思ってここに来たんだ。
簡単さ。
常に水に触り、触るだけで水を動かせるように意識するだけ。
最初の目標は、水を打ち上げてみようか。
籐麻は松明の火を大きくできるようにしてみて、君は余計に火を広げずに真上に上がるように目指してみようか。」
優にそう言われ、黙々と始める2人。
後のことは、椿に任せて優は昨日襲撃にあった場所に向かった。
下手な追い討ちを恐れて、死体は置き去りにしていたが見事に回収されている。
残っているのは、僅かな血痕のみ。
「なんとも、手際のいいことだ。」
ふぅ…とため息を思わず溢してしまったが、優はそのまま先に進む。
こんな手際がいいのだ、何かかしらの拠点くらいはあるだろう。
肉体特性を抜いても、最低2人はいるだろう。
人を背負っていたのなら、少なからず足跡は残るのだけれども…。
昨日逃げた気配の方角をひたすら歩く優。
すると、あからさまに足跡が残っている場所があった。
そして行き先は、先の見えない獣道。
「…誘われているのかな?
ふふ、美人だといいんだけど。」
歩幅を変えず、いかにも罠を仕掛けていますよという道を歩く優。
すると、右側から鎖が飛んでくる。
優が剣で受け止めるのを想定していたようで、鎖は頭身に絡みついた。
受け止めるのに使用したのは、手を守るような形状の剣だ。
なんと下手な…そんな事を考えていると火が鎖を伝って向かってくる。
【火斗(かと)】
優はとっさに剣を離した。
気付くのが早かったおかげで、爆発する寸前で距離をおけた。
自分の拒絶反応の事を知っていたのか?
優はすぐさま、右手に頭身が厚い剣、左手に長めの剣を握ると素早く木の陰に移動する。
いや、拒絶反応を知っているならもっと追い打ちをかけているだろう。
「ジワジワと追い詰めて、仕留める慎重さんかな?」
こういう時、速さでゴリ押せる蓮がいればなどと無い物ねだりをするが…直ぐに思考を変える。
とりあえず、牽制で右手の剣を銃に変形させて鎖が飛んできた方向に撃つ。
勿論、音沙汰はない。
少し真面目にやろうか。
【関風(せきふう)】
優は、周囲の風を操り索敵を始める。
何となくは察してるけども…。
そんな事を考えながら後ろに振り向き、右手の剣を振り下ろした。
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