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第二話
第二話 2
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関所を無事通り抜けた一行は、大きな道に出る。
和国は東野の領土の2倍くらいあり、この場所は商業が盛んなところなようで大きな道にそっていくつもの商店が並んでいた。
雑貨屋、肉屋、八百屋、米屋、服屋。
こんなに店がならんでいる所を初めて見た籐麻は、目を輝かせてうわーっと声を漏らす。
そんな様子にクスッと護は笑うと、籐麻の前にたつ。
「ようこそ籐麻。
ここが、私が統治する領地…和国だ。」
自分達の故郷だ。
心底、感動する籐麻を見た他の者も少し誇らしげな気持ちになった。
護はハッと思い出したような顔になり、剛を見る。
「そういえば、東野の客人をご案内する宿の用意はできているか?」
「ぁあ、勿論だ兄者。
先に行った和国の使者達も無事に物資を届けらたのを確認している。
一応、東様の負担にならぬよう3日と制限をつけて指示は出した。」
東野にいた頃は、慌ただしい事の連続だった為に護の中での予定が少しズレていたようだ。
剛のやった仕事の詳細を確認しつつ、護は自分の髭を撫でながら今後の予定を練り直す。
…うん、問題はなさそうだ。
そう、独り言を溢した護は優に視線を移す。
「そんなに人数はいらないから、優は椿と籐麻と共に先に戻っていてくれ。
ついでに、空と楓と顔合わせを頼む。
他の者は追々でいいだろう。」
護のその一言で一行は別れた。
テコテコと歩く優、椿、籐麻。
全てが珍しい籐麻は辺りを忙しそうにキョロキョロと見ている。
時々、優や椿にお帰りやお疲れ様など声をかけてくる人たちもいた。
そんな人たちを見てハッと我に返った籐麻は、優を見る。
「そういえば、空と楓…でしたっけ?
その人達はどう言う人なのでしょう?」
籐麻の質問にうーんと、考える素振りを見せたあとにアレっと言って指さす。
優が指さした場所には、帽子を被った洋服をきた子供一人を複数の子供達が木刀を握って囲んでいた。
いけない…!
そう思った籐麻は握っていた椿の手を振り払い丸腰で走り出す。
蓮から、籐麻は早いと聞かされていたがここまでとは…。
そんな事を考えながら走り出す籐麻を優は見送った。
「やめろー!」
籐麻が叫んだが、間に合う訳もなく一切に木刀が振り下ろされる。
思わず籐麻は、目を背けたがそれがいけなかった。
自分に向かって飛んできた子供に気がつくことができなかったから。
ん?
籐麻はその一言だけをポツリと口にすると、脳内からフリーズしたまま一緒に吹き飛ばされていく。
「籐麻ー、大丈夫ー!」
椿は、駆け足で籐麻の元に駆け寄る。
椿の声が聞こえたからか、洋服の子供はピクリと反応して椿の方を見た。
和国は東野の領土の2倍くらいあり、この場所は商業が盛んなところなようで大きな道にそっていくつもの商店が並んでいた。
雑貨屋、肉屋、八百屋、米屋、服屋。
こんなに店がならんでいる所を初めて見た籐麻は、目を輝かせてうわーっと声を漏らす。
そんな様子にクスッと護は笑うと、籐麻の前にたつ。
「ようこそ籐麻。
ここが、私が統治する領地…和国だ。」
自分達の故郷だ。
心底、感動する籐麻を見た他の者も少し誇らしげな気持ちになった。
護はハッと思い出したような顔になり、剛を見る。
「そういえば、東野の客人をご案内する宿の用意はできているか?」
「ぁあ、勿論だ兄者。
先に行った和国の使者達も無事に物資を届けらたのを確認している。
一応、東様の負担にならぬよう3日と制限をつけて指示は出した。」
東野にいた頃は、慌ただしい事の連続だった為に護の中での予定が少しズレていたようだ。
剛のやった仕事の詳細を確認しつつ、護は自分の髭を撫でながら今後の予定を練り直す。
…うん、問題はなさそうだ。
そう、独り言を溢した護は優に視線を移す。
「そんなに人数はいらないから、優は椿と籐麻と共に先に戻っていてくれ。
ついでに、空と楓と顔合わせを頼む。
他の者は追々でいいだろう。」
護のその一言で一行は別れた。
テコテコと歩く優、椿、籐麻。
全てが珍しい籐麻は辺りを忙しそうにキョロキョロと見ている。
時々、優や椿にお帰りやお疲れ様など声をかけてくる人たちもいた。
そんな人たちを見てハッと我に返った籐麻は、優を見る。
「そういえば、空と楓…でしたっけ?
その人達はどう言う人なのでしょう?」
籐麻の質問にうーんと、考える素振りを見せたあとにアレっと言って指さす。
優が指さした場所には、帽子を被った洋服をきた子供一人を複数の子供達が木刀を握って囲んでいた。
いけない…!
そう思った籐麻は握っていた椿の手を振り払い丸腰で走り出す。
蓮から、籐麻は早いと聞かされていたがここまでとは…。
そんな事を考えながら走り出す籐麻を優は見送った。
「やめろー!」
籐麻が叫んだが、間に合う訳もなく一切に木刀が振り下ろされる。
思わず籐麻は、目を背けたがそれがいけなかった。
自分に向かって飛んできた子供に気がつくことができなかったから。
ん?
籐麻はその一言だけをポツリと口にすると、脳内からフリーズしたまま一緒に吹き飛ばされていく。
「籐麻ー、大丈夫ー!」
椿は、駆け足で籐麻の元に駆け寄る。
椿の声が聞こえたからか、洋服の子供はピクリと反応して椿の方を見た。
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