14 / 25
第14話
しおりを挟む
部屋に戻り、備え付けの浴衣とタオルを持って3人は温泉に向かう。
「どれ、せっかくだし使ってみるよ。」
おもむろにカバンの中からミナトのプレゼントした本物の肉のように包装された肉タオルを勢いよく取り出す。
パッと見て本物みたいだから、後ろからえっ…驚いたような声が聞こえた。
そんなざわついた声をおかまなしに、オオダは包装をあけてタオルを取り出すが…出してみると思ったより普通のフェイスタオルだった。
肉のような暗めの赤をベースに脂身をイメージした白の線。
入っていた包装を知らなかったら普通のボーダーのタオルに見えただろう。
「あら、開封したら思っていたより普通なのね。」
ガッカリ…そう言った様子でオオダの頭に手を置いて覗き込むようにアキもタオルをみる。
少し鬱陶しそうな表情をしながらオオダはアキの手を振り払うと、わんぱく坊主顔負けの速度で服を脱ぎ始めた。
彼女の凄い所は、結構な速度にも関わらず服はピシッと畳まれてロッカーの中に入っている所だ。
「相変わらず、早いわねオーちゃん。
綺麗に畳んでいる辺り、ミーちゃんとは大違い。」
「え、私をディスる必要あった?」
チラリとアキが眺めたロッカーの中はクシャクシャに詰め込まれた哀れな服たちの姿があった。
「どうせ、帰ったら洗濯に出すからいいじゃない。」
頬を膨らませて静かに抗議するミナト。
ミナトを揶揄うのが楽しかったようでアキはクスクスと堪えるように笑っていた。
「ほれ、じゃれてないでそろそろ行こうか温泉へ!」
そういうとオオダは、ミナトから貰ったフェイスタオルを勢いよく肩にかけて歩き始める。
乾いているため勢いも音もなかったが、絵面はかなり男前だ。
やだ…素敵…。
などとふざけた後に2人も後に続く、オオダのタオルが正確に見えたのか後ろから安堵するような声が聞こえたが気のせいだろう。
そんなこんなで、温泉にたどり着いた三人。
脱衣所から下るようにして温泉があるようで、市民プールを思い出す。
階段を下って浴場の中心に大きく作られている大きな湯舟と、室外に露天風呂があるようだ。
温泉の湯質の為に足を滑らせないように3人は階段を下りる。
「そういえば、なんで温泉や銭湯の床ってこんなに滑るんだろう。」
「結構シンプルな答えよミーちゃん。
温泉の成分も理由の一つだけど…大理石や磁器タイルみたいに水を弾く床材は水を表面に留めてしまいやすい状態になってしまうらしいの。
表面に水が留まっている状態のままだと、摩擦力が弱くなるから滑るんですって。」
ミナトの素朴な疑問に自称雑学女王のアキはサラサラとそう答える。
なるほどっとミナトが言う頃には階段を降り切っていて、そのままの足で洗い場に向かって体を洗う。
秋と冬の北海道の夜はかなり冷える特に山の中にある登別温泉は温泉も寒さも一級品だ。
いきなり外はしんどい為、まずは室内風呂で体を温める。
「どれ、せっかくだし使ってみるよ。」
おもむろにカバンの中からミナトのプレゼントした本物の肉のように包装された肉タオルを勢いよく取り出す。
パッと見て本物みたいだから、後ろからえっ…驚いたような声が聞こえた。
そんなざわついた声をおかまなしに、オオダは包装をあけてタオルを取り出すが…出してみると思ったより普通のフェイスタオルだった。
肉のような暗めの赤をベースに脂身をイメージした白の線。
入っていた包装を知らなかったら普通のボーダーのタオルに見えただろう。
「あら、開封したら思っていたより普通なのね。」
ガッカリ…そう言った様子でオオダの頭に手を置いて覗き込むようにアキもタオルをみる。
少し鬱陶しそうな表情をしながらオオダはアキの手を振り払うと、わんぱく坊主顔負けの速度で服を脱ぎ始めた。
彼女の凄い所は、結構な速度にも関わらず服はピシッと畳まれてロッカーの中に入っている所だ。
「相変わらず、早いわねオーちゃん。
綺麗に畳んでいる辺り、ミーちゃんとは大違い。」
「え、私をディスる必要あった?」
チラリとアキが眺めたロッカーの中はクシャクシャに詰め込まれた哀れな服たちの姿があった。
「どうせ、帰ったら洗濯に出すからいいじゃない。」
頬を膨らませて静かに抗議するミナト。
ミナトを揶揄うのが楽しかったようでアキはクスクスと堪えるように笑っていた。
「ほれ、じゃれてないでそろそろ行こうか温泉へ!」
そういうとオオダは、ミナトから貰ったフェイスタオルを勢いよく肩にかけて歩き始める。
乾いているため勢いも音もなかったが、絵面はかなり男前だ。
やだ…素敵…。
などとふざけた後に2人も後に続く、オオダのタオルが正確に見えたのか後ろから安堵するような声が聞こえたが気のせいだろう。
そんなこんなで、温泉にたどり着いた三人。
脱衣所から下るようにして温泉があるようで、市民プールを思い出す。
階段を下って浴場の中心に大きく作られている大きな湯舟と、室外に露天風呂があるようだ。
温泉の湯質の為に足を滑らせないように3人は階段を下りる。
「そういえば、なんで温泉や銭湯の床ってこんなに滑るんだろう。」
「結構シンプルな答えよミーちゃん。
温泉の成分も理由の一つだけど…大理石や磁器タイルみたいに水を弾く床材は水を表面に留めてしまいやすい状態になってしまうらしいの。
表面に水が留まっている状態のままだと、摩擦力が弱くなるから滑るんですって。」
ミナトの素朴な疑問に自称雑学女王のアキはサラサラとそう答える。
なるほどっとミナトが言う頃には階段を降り切っていて、そのままの足で洗い場に向かって体を洗う。
秋と冬の北海道の夜はかなり冷える特に山の中にある登別温泉は温泉も寒さも一級品だ。
いきなり外はしんどい為、まずは室内風呂で体を温める。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
職業『お飾りの妻』は自由に過ごしたい
LinK.
恋愛
勝手に決められた婚約者との初めての顔合わせ。
相手に契約だと言われ、もう後がないサマンサは愛のない形だけの契約結婚に同意した。
何事にも従順に従って生きてきたサマンサ。
相手の求める通りに動く彼女は、都合のいいお飾りの妻だった。
契約中は立派な妻を演じましょう。必要ない時は自由に過ごしても良いですよね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる