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第4話
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定山渓を進み、面白みのない山道が続くが紅葉で山が色づいている今はかなり見ごたえがある。
一時停止するための場所には写真を撮影している者もいた。
「そこで紅葉を撮影している人て、暇なのかな?」
「ツッチー、お口ウサギさんでお願いね。」
全世界のカメラマンに喧嘩を売るような発言をしているが、ツチヤ本人も車の中からスマホで撮影をしている。
天気も晴天でドライブ日和。
風はやや強めだが、峠を下りれば風も穏やかになるだろう。
特にこれといったイベントもなく、無事に中山峠の道の駅に辿り着いた。
峠なだけあって中々に肌寒い。
「いやー流石に肌寒いね。」
「そうね、ミーちゃんは上着は羽織った?」
そんなことを話していると、ツチヤと1人の男の子を目が合った。
男の子はミナトの方も見ていて、ツチヤとミナトを交互に見ている。
この子もルスツにいくにかなー等とミナトが考えていると、男の子はいきなりツチヤの足元にしがみ付いた。
「ぇええええん!?」
本当に急な事でミナトは思わず声を上げてしまったが、ツチヤはそんなことを気にもせず男の子をゆっくりと抱き上げた。
よしよしと体を揺らすと男の子は山を指さす。
「山だねー。」
あやすように男の子にそう声をかけたツチヤ。
遊んで欲しいのだろうか?
そもそも親は?
ミナトがそう考えてえ辺りを見回すとすぐそばにお母さんがいて血相をかかえて走ってきた。
駐車場で走りだしたのだ、それは冷や汗ものだろう。
「すいません、ご迷惑をおかけしました。
抱っこを嫌がる子なんですが…大丈夫でしたか?」
抱っこを嫌がる?
ハハハ、何をそんな戯れた事を…めっさ大人しいやん。
そう思うミナトを他所にツチヤはスーパー外面モードで母親と話を始めた。
「いいえ、少しびっくりしましたけど大人しかったですよ。」
ペコペコをするお母さんにツチヤは手渡しで男の子を渡したが…子供はダダをこねるように暴れだした。
その様子には流石のツチヤも苦笑い気味だったが、男の子はすぐに母親の右足にしがみ付くとじっとツチヤを見つめている。
後ろから父親の呼ぶ声が聞こえると母親はお礼をいってペコっと頭を下げた後にこの場を離れて行った。
「いや…流石にびっくりしたぁ。」
「あんなのってフィクションだけだと思ってたよ私。」
やれやれと言いながら道の駅の建物に入っていくミナト。
突発的だとおもったが、私とツッチーを見比べてから突撃したよな…まさかあの年で見比べていた?
たしか若干のレベルだけどツッチーのほうがスタイルが良かったな…あのク○○キ。
…チッと心の中で舌打ちをするミナト。
先ずは上の資料館兼展望台に足を運んだ。
四季折々の北海道の写真が展示されている。
ここから近い場所や岬の写真等々。
個人的には、夕焼けを背景にした岬の写真は鉄板だと思っている。
「こんな写真を見ると冒険心が疼くねぇ。
次は海に冒険に行きたいね。」
ツチヤは目をキラキラとさせてミナトにそう言った。
海に定山渓に札幌市内…いったい何個行きたい場所を増やしていくのだろうかこの女は。
とはいえ、旅行したい場所が尽きないことは悪いことではない。
一時停止するための場所には写真を撮影している者もいた。
「そこで紅葉を撮影している人て、暇なのかな?」
「ツッチー、お口ウサギさんでお願いね。」
全世界のカメラマンに喧嘩を売るような発言をしているが、ツチヤ本人も車の中からスマホで撮影をしている。
天気も晴天でドライブ日和。
風はやや強めだが、峠を下りれば風も穏やかになるだろう。
特にこれといったイベントもなく、無事に中山峠の道の駅に辿り着いた。
峠なだけあって中々に肌寒い。
「いやー流石に肌寒いね。」
「そうね、ミーちゃんは上着は羽織った?」
そんなことを話していると、ツチヤと1人の男の子を目が合った。
男の子はミナトの方も見ていて、ツチヤとミナトを交互に見ている。
この子もルスツにいくにかなー等とミナトが考えていると、男の子はいきなりツチヤの足元にしがみ付いた。
「ぇええええん!?」
本当に急な事でミナトは思わず声を上げてしまったが、ツチヤはそんなことを気にもせず男の子をゆっくりと抱き上げた。
よしよしと体を揺らすと男の子は山を指さす。
「山だねー。」
あやすように男の子にそう声をかけたツチヤ。
遊んで欲しいのだろうか?
そもそも親は?
ミナトがそう考えてえ辺りを見回すとすぐそばにお母さんがいて血相をかかえて走ってきた。
駐車場で走りだしたのだ、それは冷や汗ものだろう。
「すいません、ご迷惑をおかけしました。
抱っこを嫌がる子なんですが…大丈夫でしたか?」
抱っこを嫌がる?
ハハハ、何をそんな戯れた事を…めっさ大人しいやん。
そう思うミナトを他所にツチヤはスーパー外面モードで母親と話を始めた。
「いいえ、少しびっくりしましたけど大人しかったですよ。」
ペコペコをするお母さんにツチヤは手渡しで男の子を渡したが…子供はダダをこねるように暴れだした。
その様子には流石のツチヤも苦笑い気味だったが、男の子はすぐに母親の右足にしがみ付くとじっとツチヤを見つめている。
後ろから父親の呼ぶ声が聞こえると母親はお礼をいってペコっと頭を下げた後にこの場を離れて行った。
「いや…流石にびっくりしたぁ。」
「あんなのってフィクションだけだと思ってたよ私。」
やれやれと言いながら道の駅の建物に入っていくミナト。
突発的だとおもったが、私とツッチーを見比べてから突撃したよな…まさかあの年で見比べていた?
たしか若干のレベルだけどツッチーのほうがスタイルが良かったな…あのク○○キ。
…チッと心の中で舌打ちをするミナト。
先ずは上の資料館兼展望台に足を運んだ。
四季折々の北海道の写真が展示されている。
ここから近い場所や岬の写真等々。
個人的には、夕焼けを背景にした岬の写真は鉄板だと思っている。
「こんな写真を見ると冒険心が疼くねぇ。
次は海に冒険に行きたいね。」
ツチヤは目をキラキラとさせてミナトにそう言った。
海に定山渓に札幌市内…いったい何個行きたい場所を増やしていくのだろうかこの女は。
とはいえ、旅行したい場所が尽きないことは悪いことではない。
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