零からスタートの終わりなき果へ

OY

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第1章 力を求めて

初語だっっ!

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今日は初めて喋ってみようと思う。
やっと舌が回るようになってきたからな。いつも夜になるとお母様とお父様がこの部屋に来る。特に今日はまだ誕生日なのでずっとそばに居るけどね。いつもは俺の専属メイドのピューレがついていてくれる。まぁ、でもお姉様とお兄様が俺の事を見たり一方的に話しかけてくれるんだけどね。

ちなみにお母様やお父様、お姉様、お兄様と読んでいるのは俺のイメージだ。なんか貴族の子供は様を付けて読んでいるイメージがある。だから俺も様を付けて読んでいる。でも、別の呼び方で呼べと言われたら呼ぶと思う。多分。

じゃあそろそろかな。
もう夜になったし、お父様もお母様もいるしね。お姉様もお兄様も居るけど。

「今日も可愛いね。ネル。本当におめでとう」
「そうだな。逞しく育って欲しいな」
「今日も元気だったぞ」
「ネルくん今日も遊んでくれたんだよ」

最初からお母様、お父様、お兄様、お姉様だ。

「良かったな、お前達」

よし。言うぞ。
やはり最初はママとパパだよな。
最初からお父様、お母様って、呼んだら絶対にびっくりすると思うし、引くと思う。
だから定番のママとパパで呼ぶことにした。

「マ~マ。パ~パ」

!?

「おい!今喋ったよな!?」

「そうよね!やっぱり喋ったよね。ママとパパだって」

「ああ。ちゃんと喋ったな。嬉しい嬉しすぎるぞ!今日は記念日だ。しかも今日はゼロの誕生日だしな。今日は本当にいい日だな」

「もう。喜ぶのはいいけどはしゃぎすぎないでよ。子供と思われるんだから。夜なんだし」

「あ、ああ。すまない。嬉しくてな、つい」

「分かってくれたならいいです。いつもそうなんだから。嬉しいのは私も同じなんだから」

やはりこの光景、どこかで見たような···。
しかも2回も見たと思うぞ?
なんでこうも一致した喜び方をするのかね。
もっと他に喜び方があると思うのだが。
まぁ、今日は仕方がないか。俺の誕生日だし。
あれ?いつもこんな感じで許してた気がする。
まぁいっか。

「ネルくんネルくん。サクにも言って」

「お、俺にも言って欲しいな」

「まだ早いんじゃないか?俺のことを読んでくれたのも今日だし。お前らもこんなに早くは言わなかったからな」

「うぅ。ぐすん。ぐすん」

「泣いちゃったじゃない。しっかりしてよね。パパでしょ」

「ぐっ。ごめんよ、ごめんよサクヤ」

ここは弟として言ってあげないとな。
可愛い姉が泣いてしまったら言ってあげるしかないじゃないか。
ただお姉様と呼ぶ訳にはいかない。どう呼んだらいいかな。そうだ!ねぇねだ!そうしよう。そうと決まれば直ぐに言わないとまた泣いちゃうからな。

「ねぇね!」

「わぁ。言ってくれたよ。サクはねぇね!サクはねぇね!」

「こんなにも早く俺とエミリア以外にも言えるなんて」

「す、凄いわね。私たちに言うのは遅かったけど続けてメルにも言うなんて」

「お、俺はないのか?」

お兄様にも言わないといけないのか。もっと兄らしくいろ!と言いたいところだがまだ子供なのでしょうがないから言ってやらないとな。お兄様だからにぃにかな。

「にぃに」

「あっ!俺にも言ってくれたぞ!」

「凄いわね。さすが私たちの子よ」

「そうだな。こいつらも含めて大切に育てないとな」

また、新しいことをしたな。でもめちゃくちゃ驚かれたな。こんなもんか?地球の時の赤ちゃんだった時の記憶なんて残ってないし分からないや。しかし、これからもやる度にこんなに驚かれたらたまったもんじゃないぞ。まぁ、俺も嬉しいんだけどさ。家族がこんなに喜んでくれるから。やっぱりずっと喜んでもらいたいよな。
次は歩こうかな?
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