零からスタートの終わりなき果へ

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第2章 自分磨き

お父様との···

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お父様の質問攻めが終わってから俺達は屋敷の隣にある訓練場に来ている。
俺は訓練場に来るのが初めてだった。屋敷はずっと探索していたが、訓練場にまで忍び込むのは怖かった。隠蔽していても魔力が残ってしまって高度な魔術師には見つかってしまうのだ。まぁ、今の俺は誰にも見つからずに動くことは容易くなったのだが。

訓練場は3階建てで地下1階もある。
地下1階には許されたものしか入ることが出来ない闘技場となっており、主に模擬戦などが行われる。闘技場と言っても観客席に人が見に来ることはないし、地下なので密閉された空間だ。
1階には主に休憩場をする場所や体をアップする場所などが広がっている。
2階には主に接近戦向けの器具が置いてあり、剣や槍などを扱うものが多くいる。
3階には主に遠距離攻撃向けの器具が置いてあり、魔法や弓矢を扱うものが多くいる。
俺とお父様は地下1階の闘技場を向かっている。どうやら俺はお父様と模擬戦をするらしい。今の俺の実力を自分の目で確かめるらしい。多くの人はステータスを見たらそのステータス通りの稽古をさせるのだが、このネロリア辺境伯家ではステータスだけでなく最初に模擬戦をさせて実力やそれからの伸びを計るらしい。ここは辺境伯の領地なので戦闘においては超一流で設備も他の領地よりしっかりしている。訓練するにはうってつけの場所だった。
俺はこんな良い場所に生まれてきたことに改めて嬉しいと思った。

闘技場に着いた。
そこには建物以上の広さがあり、模擬戦をするには広すぎる場所だった。
しかもこの空間には”死亡回避”や”クリーン”などの効果が付与されており、死亡した際には待機場まで転移させられる。だから万が一殺してしまっても大丈夫だし、出てしまった血などは直ぐに綺麗になる。そうは言っても俺は殺したりはしないが。そもそもリミッターをかけた俺がお父様にかなうはずがない。



「ネル、使う武器はどれが良い?」

「俺は剣がいいです」

「分かった。私も剣を使う」

そう言ってお父様は木刀を渡してくれた。

「よし。始めるか。ルールは簡単だ。どちらか一方が死亡するか降参、気絶するまでだ。時間は無制限。剣は渡したが使えるスキルや魔法も使ってくれても構わない。全力でかかってこい。知っていると思うが俺には”正々堂々”というスキルがある。全力でない場合は分かるからな」

「分かりました。お父様。全力でやらしてもらいます」

「審判はリフレにやってもらう。リフレの合図があったと同時に模擬戦開始だ」

「では、両者とも準備はよろしいですか?」

お母様が最終確認をした。

「はい!」

「ああ」

「では·····開始!」

お母様の一言で模擬戦が始まった。
お父様は直ぐに間を詰めてきて俺に剣を下ろそうとした。しかし俺は魔法で地面を泥沼に変えて直ぐに俺の所には来れなくした。
だがお父様はその沼を飛び越えてしまい俺のところにたどり着いてしまった。お父様は”身体強化”を使っているな。俺の剣とお父様の剣が重なり合う。

「くっ!」

思わず声を出してしまった。
お父様の力が大きすぎる。今のリミッターがかかっている俺では絶対に耐えきれない重さだ。だから俺は”神眼”を使ってお父様の動きを10分の1にした。そうすることで俺にかかる剣の重さも10分の1になる。
俺は剣を払い間をとった。でもお父様はすかさず俺の間を埋めようと”縮地”を使って向かってきたが俺はそれを宙に浮いて交わした。
俺は”雷属性魔法”で攻撃しようとしたが、それよりも早くに”ダークサイド”を使われてこの闘技場の光を消されてしまった。それにより”雷属性魔法”を止め、”神眼”で暗視の効果を得た。そうすることでさっきの視界を取り戻した。もちろんお父様は暗視を使うことが出来ないので”気配感知”を使って俺を探している。しかし俺は”気配遮断”を使ったので見つけ出すことが出来ない。
このチャンスを逃すまいと思い、”水属性魔法”でこの闘技場いっぱいに水を入れる。さらにその水をその場に固定させて動かせなくした。なのでお父様は俺に近づくことが出来ない。

「ごぼっ!?」

お父様は何が起こったのか分からないので息を吸うことは出来ておらず、溺れかけている。俺は呼吸をしなくてもある程度は息が持つので大丈夫だ。
俺は”闇属性魔法”でお父様の視界だけを暗くし、”光属性魔法”でこの空間を闇から光へと変える。光が回復したことでお母様は何が起きているのか分からずにいた。でも俺の魔法だと分かっているのか少しずつ落ち着きを取り戻してきた。
なぜお母様には水が行き渡っていないかって?そんなもの簡単だろう。俺が結界を作ってお母様を水から守っているのだ。もちろん出入口も封鎖してある。
あとはお父様が呼吸を出来なくなって気絶するのを待つだけだ。

『ノア、お父様が気絶したら教えてくれ』

『分かりました。ですが凄く容赦がないですね』

『そ、そうだね。でもお父様は手加減するなと言ったからいいんじゃないかな?』

『そういうことにしておきましょう』

数分後

だいぶ待ったがまだ気絶していないのか。お父様はやはり凄いな。スキルもなしでここまでできるのだがら。

『ネル様、ゼル様が気絶されました』

『分かった。ありがとう』

俺は全てのスキルをといて元に戻した。

「お母様、お父様は気絶したよ」

「ふぇ!しょ、勝者ネル!」

お父様に勝った。
お父様に”回復魔法”を使って色々と回復させた。”回復魔法”は創造していないのだが【強化神スキル】のおかげでほとんどのスキルを使えるのだ。
だが、今回の戦いで反省点がいくつもあった。
1つ目···戦いから逃げすぎていた。直ぐに”飛行魔法”で逃げてしまった。
2つ目···もっとスキルを生かす必要がある。
3つ目···お父様を殺すことが出来なかったことだ。この闘技場では1度死んでも生き返ることが出来る。この世界では人を殺さないと行けない場面がある。例えば盗賊の人達だ。今はいいかもしれないが今後出来るようにならなければいけないと俺は思っている。
4つ目···これが1番の反省点だ。スキルに頼りすぎている。このせいで俺が本来体を慣れさせるために稽古をしてもらうのに慣れるどころか固まってしまうだろう。
まだまだ沢山あるがこのくらいだろう。もっとステータス値を意識していかないといけない。スキルを最小限に抑える為に。
まぁ、1回目の戦いにしては出来た方だと思う。
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