零からスタートの終わりなき果へ

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第2章 自分磨き

奴隷商と第1王女

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俺が最も行きたかった場所、それは。
奴隷商だ。
日本人、いや地球人そもそもが表向きに奴隷を扱っていないので、違和感を感じるが、裏ではまだ奴隷と言うものは存在しており、拒絶しすぎるのは逆におかしいと思う。なので俺は後ろめたい気持ちはない。いや、無いわけではないのだが、俺はもうこの世界の人間だ。前の世界のルールにしたっている訳にもいかない。ああ、さっきお母様に使った技はカウントしないからな。

入ってみたが、やはり想像してた通りで奴隷の人達もとても丁寧に扱われていた。丁寧と言うと、物のように聞こえるが昔の地球ではもっと酷く扱われ、それこそ物のように使われていた。でも、この世界、いや国によって奴隷の扱いも変わるからスティフィア王国では、きちんと人権があるので安心出来る。

気になる人はいたのだがお母様に見るだけと言われたので買わなかった。ただ、お母様にバレないように店主の人に今度買いに来るから置いといてくれと言っておいた。店主も了承してくれたので今度買いに行かないとな。
どういう人が気になったのかと言うと、少しレアなスキルを持っていて、これから強くなれそうだと思ったからだ。そしてその人には特殊な称号があり、こんな所になんでいるのかも分からないくらいの人がいたからだ。



奴隷商を出てから今日はもう貴族区にあるお父様の屋敷へ向かう。家族の皆も待っているしね。

『大変です、ネル様。民区のスラム街で人が襲われています。助けてあげてください!』

『!?分かった。でもお母様に説得しないといけないから』

「お、お母様。スラム街で人が襲われています。助けに行ってもいいですか?」

「それは本当ですか!?それなら私も···」 

「いえ、お母様はここに残るか屋敷に戻っていてください。時間が無いのでお母様が着いて来れないスピードで走ります。なので着いてきてもなにも出来ないかも。すみません」

「分かったわ。ネル、気をつけるのよ」

「はい!」

俺は建物が破壊されないスピードで、スラム街に向かった。するのそのでは4人のチンピラが1人の少女を囲っていた。
少女は綺麗なドレスを来ていて、貴族と思えるような格好をしていた。チンピラ達はいかにもお金を持っていそうな人を襲ったのだろう。

「おい!そこのチンピラ!少女を虐めるんじゃない!」

「ああ?てめぇ死にてぇのか?おっ!お前も金持ってそうじゃねぇか。金置いてってくれたら今回だけは見逃してやるよ」

「てめぇもこいつみてぇになりてぇのか?ははっ!おもしれぇ」

「かっかっかっ!正義の味方ごっこか?てめぇみてぇなガキはなんにも出来ねぇんだよ。とっとと失せな」

「お前はいらん。お前は売っても金にならなそうだからな。早く去ることをおすすめしよう」

こいつら、態度悪すぎね?スラムの人達はこうなのか?いや、そんな訳ないか。っ!?ステータスを見てみたら称号に盗賊ってかいてあるじゃん。どうやって王都に入ってきたんだ?いや、今はそんなことを考えている場合じゃない。早く少女を助けてあげないと。

「早くその女の子から離れるんだ。今なら見逃してあげるけどまだ虐めるようなら容赦しないからな?」

「てめぇみてぇなガキがこの状況から何が出来るってぇんだよ!ガキが調子乗ってんじゃねぇ!」

そう言ってチンピラ3号が剣で切りかかってきた。あ、呼び方は喋った順番にチンピラ1号、チンピラ2号と4号までの呼び方で呼ばせてもらう。ステータスを見て名前も見たが覚える必要はないからな。
剣で切りかかってきた訳だが、動きが遅すぎて俺に届くはずがない。あ、俺のステータス1兆あるんだったわ。攻撃当てられる人この世界に居ないわ。もちろんその攻撃を交わした。

「なっ!がはっ!?」

交わした後、チンピラ3号は驚いた。すかさず俺は膝でお腹を蹴って気絶させる。

「君らから襲ってきたんだ。少しは痛くなるかもしれないが許してくれよ」

「っ!?て、てめぇ。お前ら逃げるぞ!」

「いやぁ、盗賊なんかを逃がす訳ないでしょう?」

「な、なぜその事を!?」

「それと、逃がすことはありませんよ?」

”土属性魔法”を使って、チンピラ共を拘束させた。1人は気絶しているので3人を拘束したことになるな。さてこれからどうするか。とりあえずもう3人とも気絶させとくか。なにかあってからじゃ遅いからな。

「た、助けて頂きありがとうございます」

気絶させたら少女が体を震えさせながらもお礼を言ってくれた。

「大丈夫ですよ。ですが遅くなってしまってすみません。それよりも怖いものを見せてしまって申し訳ありませんでした。もう少し考えなければなりませんでしたね。”リラックス”」

相手の気持ちを落ち着かせる魔法を使って少しだけだが気分を元に戻した。

「これで少しは落ち着けたかと思います。ですがあなたみたいな可愛らしい人は1人ではあまり歩かない方がいいかもしれません。あの人達のように悪い人もいますからね」

「か、かわ、可愛い?そ、そそ、そうですね。1人では歩かないようにします!あ、貴方様の名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

「僕は、ネルと申します。お名前をお伺いしても?」

「あっ!失礼しました。本当だったら私から言わなきゃダメなのに。私はリフィアと言います。これからよろしくお願いしますね!」

「はい。こちらこそよろしくお願いします。それよりもリフィアさんはどうしてここに?お綺麗なお洋服も来ていますが」

「あ、お友達が孤児院にいて、会いに行ったんです。友達と合うことは出来たのですが帰る時に絡まれてしまって···あと、こっそりと来ていたので護衛の方も連れてこなかったのです」

「護衛?」

「あっ!?あわわ。ど、どうしましょう。あ、あの、驚かないでくださいね?」

「はい」

「こ、これを聞いてもずっとお友達でいてくれますか?」

「もちろん」

「うーん。でも、助けてくださいましたし、貴方には言ってもいいかも知れませんね。私の本当の名前はリフィア・スティフィア。この国の第1王女です」

「えっ!?」

「あっ!驚いちゃダメです!」

「すっ、すみません。貴族の方だとは思っていたんですけど、まさか王女様だったなんて。わ、私は無礼な事をしてないですよね?」

「もちろん。命の恩人なのですから」

「あっ!も、申し遅れました。···?あ、私の名前も少し違いまして、ネル・ネロリア。ネロリア辺境伯の次男にあたります」

王女様だと聞いてテンパってしまった俺は少し変な言い方になってしまった。お恥ずかしい。それよりもなんでこんなにも立て続けに王女様が。テンプレはもう結構ですよ。お腹いっぱいです。

「まぁ!そうでしたのね。良かったわ」

「え?良かった?」

「あ、い、いえ。なんでもないの気にしないで。それより、私の護衛をお願いしても?もちろん報酬を弾みますし、ま、まだ、お話がしたいです!」

「わ、分かりました。ですが報酬は大丈夫です。私も王女様とお話がしたかったですし、お城までの間お話しながら歩きましょう。これはあなたからのお願いではなくて、私からのお願いです。どうかお城に着くまで王女様の護衛をさせて頂けますでしょうか?」

「分かりました。ですが報酬は貰ってください。貰わなくても私を助けたのです。父、いえ、王から何かしらを授与されるでしょう。それよりも普段の話し方で構いませんよ。私は気にしませんし。私のこともリフィアと呼んでください。これは私からのお願いです」

「分かりました。お願いされると断れませんね。僕のことも気軽にネルと呼んでくださいリフィアに言うことではないかもしれないけど」

「とても嬉しいわ。ありがとう。では行きましょうか」

「はい」
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