クリノクロアの箱庭

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第百四十八話 夜逃げ

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「ただいま」
「お帰り………。どしたの、ご主人?」
「何で今の挨拶だけで何かあったって分かるのさ。もう、あまり驚かないけどさ」

さて、気が重いな。

「皆んな、聞いてくれるかな」
「何ですか?結構深刻な話しですよね」

皆んな僕をじっと見つめる。
いつも明るく和やかな家の中をこれから暗くしないといけないなんて、、、。

「えっと、、、その。僕は、、、。この家を出る事にする。どこか、この国の手が届かないような、北の方に隠れ住もうと思うんだ。皆んなはこの家を今まで通り自由に使って構わないし、お金は勲章で貰ったお金がまだあるから、それを置いていくよ」

あ、あれ?ギロッと皆んなが睨んでるんだけど。
ラナまで睨まなくてもいいじゃないか。
そりゃあ、急な話しだし、いきなりこんなワガママを言えば、怒るのも当然だろうけど、また手遅れになって逃げられなくなるのは嫌なんだよ。

「ご主人。私達の事、嫌いになったの?」
「え?そんな事無いよ?嫌いになんかなる訳ないじゃない」
「なら、なんで、ご主人が一人でここを出ていくって話しになるの?」
「だ、だって、せっかく皆んなはここでの生活が上手くいってきて、最近は外にも出られるようになって、それを僕の都合で壊すのは嫌だなって」

はあああああ

え?え?
なんで、皆んな揃って溜息が出てくるの?
練習でもしたの?

「リーンハルトくんは、あれですか?馬鹿なの?っていうか馬鹿!私の方が嫌いになってあげます!」
「えっと、リーカ?怒ってる?」
「知らない!」
「サスガのワタシも怒り心頭に発スルデスよ!」
「まあ、軍に籍を置く私はそういう発想も分からなくはないけど、、、でも、それはないわよ」

ううう。
だって、僕の都合で、僕のワガママで出て行こうとしてるのに、付いてきて!なんて言えないよ。
皆んながここに居るのも、僕が居るからって訳じゃなくて、奴隷だったからとか、神に裏切られて住む所が無くなったとか、困った人が教会に駆け込むのと同じような理由なんだよ。
そう考えると、例え家族同士と普段は言っていても、無理を言うのはダメなんじゃないかなって思うんだ。

「リン。あなたは勘違いをしているわ。皆んな何かを理由にしてここに居るけれど、きっかけは何であっても、あなたの事を何とも思っていないのに、ずっと居続ける訳ないわ。あなたと一緒に居たいと思っているから居るのよ。だから、あなたが何処かへ行くのなら、皆んな付いて行く事を選ぶ筈よ」
「フィアちゃんが告白してる!?」
「何故そうなるのかしら!」
「だってあなたとずっと一緒に居たい!って!」
「もうそれって、プロ、プロ、プロポーズじゃないですか?!」
「二人は少し黙ってなさい。リン、いい?これは、皆んなの思っている事を代弁しただけであって、決して、わたし個人の意見ではないわ。そこは間違えないように」
「う、うん。でも、ありがとう」

ああ、嬉しいな。
皆んな、僕を見てくれている。
一緒に居たいって思ってくれているなんて、考えた事も無かったから嬉しいよ。

「だいたい、ご主人は私達の気持ちとかになると、途端にへっぴり腰になるのよね。もっと自信持ちなさいよ!」
「そうですよ!普段、私達の事を家族って言ってる割に、こう言う時になると、不安になるんですから!」

そうなんだよ。
不安なんだ。
だからこんな風に皆んなを試すような事を言って怒らせちゃうんだな。
ダメだダメだ!
もっと、自分に自信を持たないと!
皆んな、僕に付いてきてくれる筈!
苦労かけちゃうかもしれないけど、僕となら平気って言ってくれる筈!

「あ、でも、仕事とかある人は、辞めないといけないのは嫌なんじゃ、、、」
「だあああ!もう!レリア!あなた軍はどうする?」
「え?辞めるしかないわよね。だって、王国と敵対するんでしょう?」
「ほら。もう最初からご主人サイドで物事考えてるから大丈夫よ!まだ帰ってきてないけど、レティも同じ筈よ!」

い、いいのかな?
こう言っちゃっていいのかな?

「えっと、皆んな。この国を出ていく事になるんだけど、皆んな付いてきて、、、欲しいな、なんて」
「ああもう。締まらないわね~。で?いつ出るの?早い方がいいんでしょう?」
「あ、うん。今からかな?」
「い、今?そう、、、。ホント急な話ね」
「うっ、ごめん」
「謝らないの!じゃあ、荷物とかほとんど持っていけないわね」
「ああ、それなら、僕とアズライトとシリカで全部持っていけると思う」
「へ?ああ、収納スキルね。2人も使えるんだっけ」
「はいです!いくらでもしまえるのです!」
「まあ、今入っているのを出しちゃえば、だけど」

2人のストレージスキルもスキルレベルを上げて、もっとたくさんしまえるようにしよう。
出来るだけ皆んなの物は捨てずに済むようにしてあげたい。
マナを大量に消費して2人のストレージのスキルレベルをどんどん上げながら、家の中にあるものを片っ端から収納していった。

レティが帰ってきたので、また事後承諾になってしまったけど、ここから出ていく事を説明した。

「そう言うわけで、つ、付いてきてくれる、かな?」
「あら、じゃあ、ギルド辞めないといけないわね。ちょっと今行ってくるわ!まだ行かないでね!待っててよ!」
「え?うん。ありがとう、、、」
「ほらね!言った通りだったでしょ?、、、まあ、なんだか、レティは受け入れるのが早すぎる気がするけど、気にしたら負けね」
「もうこれ位なんとも無いって感じでしたね。さすがです」

さすがなのか?
皆んなも荷物の整理だとかを頑張ってくれて、夜中のうちにここを出る準備ができた。
レティは、ギルド長や仲間に物凄く引き止められたらしいけど、「大事な人に付いていくんです!」って言ってねじ伏せてきたみたいだ。
色々迷惑かけちゃってるな。
でも、嬉しい、、、。
ふふっ。

「おお?リーンハルトくんのいやらしい顔が戻ってきました!」
「いや、別に今はいやらしい事は考えてないし!」
「いいんです!いやらしいんです!」

何だよ。まったく!
ふふふっ。

マルモとブロンも起こして、説明をしたし、、、この2人は何となく、普通に付いてきてくれるって思えたし、実際に「どこに行くの?いつ行くの?」と、当たり前のように付いてきてくれるのが前提で話してくれた。

さて、行こうか!

「ちょい待ち。この人数で、夜逃げするのって目立たない?外壁の門でも止められちゃうわよ?」
「夜逃げって、まあ、そうだけど。でも、出来るだけバラバラになって動きたくはないよね」
「ハイハイ!ハイです!ストレージがまだ余ってるです!そこに皆さんを収納すれば、アズ達だけで行けるです!」

それはそうだけど、、、いいのかな。
何度か人を収納した事はあるし、最初はあまり考えなしに収納しちゃったけど、多少は抵抗あるんだよな。

「それでいきましょう。わ、私はご主人に収納されようかしらね」
「あ、ずるい!私もリーンハルトくんがいいです!」
「あ、いや、誰がやっても、中は繋がっているから同じだよ?入り口が違うけど倉庫は同じみたいな感じ?」
「でも、さっきアズちゃんとかの容量を増やしてませんでした?」
「うん。誰かが容量を増やせば僕の容量も増える事になるよ。3人で一箇所の容量を確保しあってるって感じかな」
「へえ、、、いいなあ」

な、何が?!
今ので羨ましがる所があるのだろうか??

「ストレージに入ると意識も止まって、寝てる時のようになるから、インベントリの方がいいかもしれないね。チャットで話が出来るかもしれないし」
「じゃあさ、ご主人、試しに私を収納してみてよ。あ、私を収納してみてって、なかなか言う機会がないセリフよね」

ラナの肩に触れてインベントリに収納してみる。
インベントリのウィンドウに「ラナ」の文字と顔の絵が表示される。

ラナ『ああ、ああ、テステス。本日は曇天なり。どう?通じてる?』
リン『何で曇天なのさ。通じてるよ。上手くいきそうだね』
ラナ『今、私はご主人の中に入っているのね。ご主人の温もりが伝わってくるわ』

「ずるい!リーンハルトくん!私も!私も!早く!」
「えっと、リーカは出来れば戦闘力としていて欲しかったけど、レリアも居るから平気か」
「え?あ、私は収納してくれないの、、、そうよね。軍人だものね、元だけど。もう、今は可憐なただの女の子だけど、、、」
「わ、分かったよ、レリアもインベントリ班でいいよ」

皆んな何でインベントリに入りたがるんだろう。
物扱いしてないのかとか、嫌な思いをしてないか、とか色々気にして損しちゃったよ。

リーカにも触れて、インベントリに入ってもらう。
ラナの隣に、「リーカ」という枠ができた。
んー、、、、これって、一人で一枠なのか。

リン『ねぇ、ラナ?今リーカを収納したんだけど、そっちに行った?』
ラナ『へ?来てないわよ?別の部屋なのかしら』

同じ所に行くわけじゃないのか。
何となく、リーカの絵を指で押さえ、そのままラナの絵に重なるようにして、指を話してみた。
すると、ラナとリーカの二人が並ぶ絵に変わり、名前も「ラナとリーカ」に変化した。

ラナ『今リーカが来たわよ?ご主人何かした?リーカの顔が真っ赤なんだけど』

あれ?何で顔が赤くなるの?

リン『リーカ?僕がラナの所にリーカを移動したんだけど、何か起きた?』
リーカ『リーンハルトくんの変態!』

え?何かあったんだよね、これって。
でも、これ以上は聞いたらいけない気がする。

「えっと、次はフィアだけど、どうする?」
「アズライト、お願いするわ」
「はいです。変態さんからフィア姉様をお守りするです」
「ええ、助かるわ。ラナ姉さんの所への移動もアズライトが、しっかりとお願いね」
「了解なのです!指一本触れさせないのです!」

すっかり、2人の中では僕の扱いが変態で確定しているのか。
マルモとブロンも何故かシリカの方に行って、収納をお願いしている。
あ、あれ?あの2人の信頼は揺るがないと思っていたのに、、、。

「えへ。私はリンくんにしてもらおっかな。わ、私はほら!大人だし?色々セーフだと思うのよね。覚悟はできてるから、ど、どうぞ!」
「レ、レティ………」

そう来られると、むしろ男としてはビビってしまう訳でして、、、。

「シリカ、お願いできるかな」
「ヘタレ?」
「どこでそんな言葉を覚えてくるんだよ、、、」

これ以上、いやらしい事にならないように、収納と収納内の場所移動はシリカとアズライトにすべてやって貰った。
最初から2人にお願いすれば良かった。
あとでリーカには土下座して謝ろう……。

レリアとアニカもインベントリに入ってもらい、シリカに全員を一箇所の枠に移動してもらった。

絵は皆んなの顔が小さく集まったものになり、名前は「フォルトナー家一同」となっていた。
結婚式の席次表みたいになってるな。

家の中も空っぽになり、人も僕とアズライトとシリカの3人だけになってしまった。
一気に寂しくなっ、、、てないな。

ラナ『ご主人、ご主人!お茶とお菓子をこっちにプリーズ!あ、あと、リビングにあったソファセットも欲しいわね』
リーカ『着替えが欲しいです!あ、中身は見たらダメですよ!』
フィア『さっき読みかけだった本がないのだけど』

インベントリの中はどうなっているんだろうか。
アリアを起動して一緒に入ってみようかな。
覗くなって怒られるかな。

「パパ、そろそろ行こう?」
「ああ、うん。そうだね」
「新天地にゴー!です!」

あまり長くは住んでなかったけど、愛着のある家だったから名残惜しいな。
これもインベントリに入ればいいのに。
試してみたけど、やっぱり地面にくっついているからかか、それとも単純に大きすぎるからなのか、この家は収納出来なかった。

深夜の町に出る。
誰も居ない王都の町、、、かとも思ったけど、意外と人通りがあるな。
もう日が変わってる時間なのに、大通りには酔っ払いがふらふら歩き、バーからは楽しそうな声が聞こえてくる。

こんな所を見た目子供の男女3人が歩いていたら目立つよな。

「おいおい、お子様がこんな夜中に出歩いてちゃ、ママに叱られるぞ?」
「へっへっ、なんだ、えらいベッピンさんがいるじゃねえか」

そりゃ、絡まれるよね。
特にシリカはS1だけあって、女神級の美しさだもんね。
実際、本物の女神だし。

あんまり目立ちたくないな。
時間を掛けずに何とか穏便に済ませられないものだろうか。
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