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第16話 蔵
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翌日は朝早くから片付けが始まった。日頃から朝早くに起きることに抵抗のない、研究者とその卵たちとあって、朝の六時には朝食が終わっていた。朝食はレトルト食品が中心だったが、これは普段と変わりがないので文句はない。
「母屋の一階は深瀬君と柏木に頼む。荒井と小島の二人で蔵の掃除をしてくれ。取り敢えず、蔵から物を引っ張り出して、こっちの母屋に持って来てくれればいいから。俺は二階を片付けるから、解らないことがあったら大声で呼ぶなりスマホを鳴らしてくれ」
桐山が持ち場を割り振り、それから手分けしてあちこちに詰め込まれた物を引っ張り出す作業が続いている。
「田舎の家って、意外と収納力があるんですね。納戸があったり天袋があったり、床下収納があったり。今の家にはない収納場所がありますよね」
一階の台所から片づけ始めた深瀬と柏木は、次々に出てくる食器類に呆れていた。大小さまざまな皿、ティーカップやグラス類、さらに徳利とお猪口が次々に発掘される。それもかなり凝った造りのものが多くて驚かされた。
「そりゃあもちろん、床下やら天袋やら収納力もあるんだけど、食器棚だけで三つあるんだもん。普通の家じゃありえないよ。多くて当然って感じだけど、食器ってこんなに要らないわよね。コレクターでもいたのかしら」
深瀬はやれやれと、薩摩切子の美しいグラスに目を向ける。これも十種類見つかっているのだ。桐山の祖父母は好事家だったのだろうか。しかし、他にもいろいろな物が集められているようだから、ともかく何でも集めたいという収集癖のある人だったのか。
「売るべきだっていう意見が出るのも尤もですね。これだけあったら、フリマアプリを駆使すればかなりの金額になるんじゃないですか」
柏木は総てを廃棄するのが惜しくなるのも解ると大きく頷く。中古品とはいえ、まだ使えるものばかりだし保存状態もいい。安くても全部売り払えば、それなりにまとまった金額になるはずだ。
「おおい」
と、そこに蔵を片付けていたはずの小島がやって来た。またサボりだろうか。深瀬がそう思っていると
「凄いものがありましたよ。さすが大名屋敷。びっくりだよ。ああ、桐山先生も呼んだんです。二人も見てみませんか」
意外にもそんなお誘いだった。
「凄いもの」
「そう。びっくり」
「ああ、小島。戻って来たか。それにしても、地下への入り口があったって。そんな話、聞いたことがないぞ」
二人が首を捻っていると、台所から少し奥に入ったところにある階段を桐山が降りてきた。その手にはついでに持って降りてきた、大きな壺が抱えられている。
「これ、売れると思うよね」
そしてその壺を深瀬へと見せて意見を聞く。一見すると伊万里焼のように見える壺だ。本物かどうかは別として、買い取ってくれるだろうと思う綺麗な壺だった。ただし、かなり大きなもので、邪魔になりそうである。
「売れると思いますよ」
深瀬は微妙な顔をしつつ、それでも買い手は現れるのではと言っておく。
「いや、壺より、地下ですよ。びっくりしたんですから。単純に地下収納だろうと思って開けたら、階段が出てきたんですから。それもかなり深くまで続いているんですよ。秘密の通路みたいです」
「えっ」
「階段」
「ほうほう」
柏木、深瀬、桐山がそれぞれに反応するので、小島はようやくにやっと笑う。
「行きましょう」
それから探検ですねと拳を振り上げていた。
「そうだな。どうなっているのか、確認しないと駄目だろうなあ。その階段の奥にも荷物があったら、出さなきゃいけないし」
しかし、桐山は面倒なことが増えたと思っているようで、わくわくした調子の小島とは違って顔を顰めている。まだ物があるのか。そちらが気掛かりのようだ。
「さすがに地下に何かを放置しているってことはないんじゃないですか。ほら、戦時中の防空壕って可能性もありますよ。これだけ大きな家だったら、自前のものがあっても不思議じゃないです」
柏木は気になると、わくわくしている小島に同意して、早く行こうと急かした。色んな物が出てくる片付けもそれなりに面白いが、秘密の地下ほど興奮するものではない。ここは休憩がてら、その地下を探索したかった。
「片づけ始めてからもう三時間半も経ってますし、いいじゃないですか」
深瀬も見に行きましょうと二人を援護する。ここで無視するには、あまりに大きな問題だ。蔵の中に地下へと通じる階段があるなんて、普通のことではない。
「行くには行くよ。はあ、まったく、何でこんなに面倒なんだろう」
桐山は君たちのテンションが解らないよとぼやきつつ、張り切って歩いていく小島に続いた。蔵は一度玄関から外に出て、母屋の裏側へと回る必要がある。その一時とはいえ外に出るというのが、桐山には嫌なのだ。
「どこまで徹底して夏嫌いなんですか」
「嫌でしょ。理由なんて山のようにあるよ。暑いしじめじめしてるし、気力体力を奪われるし。特に最近の暑さは地球温暖化のせいで異常だからね。もう人間が外で活動していいレベルを超えているんだ。出ないに越したことはない」
「活動していいレベルじゃない、は言い過ぎでしょ」
「いや。ニュースを見ていれば解る。気象庁も家から出るなと言っている。屋外で活動すべきじゃないんだ」
「それって熱中症警戒アラートのことですよね。でも、ここは涼しいですから大丈夫ですよ。熱中症の心配も少ないです」
確かに暑さが危険なレベルの場合、屋外での運動を控えるようにとの注意が流れることがあるのは知っている。しかし、それを夏の総てに当てはめるのは考えものだ。特にこの村は都会よりも格段に涼しい。他の地域が猛暑地帯と言われているとは思えないほど、ひんやりとした風が吹いている。
「昨日掃除しておいて正解ですね」
「花火のためだったけどね」
蔵へと通じる道は、昨日のうちに雑草を刈っておいたので歩きやすい。小島は庭までは手が回らなかったものの、雑草も片づけるべきではと思う。しかし、桐山は外の掃除は要らないよと顔を顰めるだけだ。と、母屋の角を曲がったところで瓦屋根に白壁の立派な蔵が現れる。
「母屋の一階は深瀬君と柏木に頼む。荒井と小島の二人で蔵の掃除をしてくれ。取り敢えず、蔵から物を引っ張り出して、こっちの母屋に持って来てくれればいいから。俺は二階を片付けるから、解らないことがあったら大声で呼ぶなりスマホを鳴らしてくれ」
桐山が持ち場を割り振り、それから手分けしてあちこちに詰め込まれた物を引っ張り出す作業が続いている。
「田舎の家って、意外と収納力があるんですね。納戸があったり天袋があったり、床下収納があったり。今の家にはない収納場所がありますよね」
一階の台所から片づけ始めた深瀬と柏木は、次々に出てくる食器類に呆れていた。大小さまざまな皿、ティーカップやグラス類、さらに徳利とお猪口が次々に発掘される。それもかなり凝った造りのものが多くて驚かされた。
「そりゃあもちろん、床下やら天袋やら収納力もあるんだけど、食器棚だけで三つあるんだもん。普通の家じゃありえないよ。多くて当然って感じだけど、食器ってこんなに要らないわよね。コレクターでもいたのかしら」
深瀬はやれやれと、薩摩切子の美しいグラスに目を向ける。これも十種類見つかっているのだ。桐山の祖父母は好事家だったのだろうか。しかし、他にもいろいろな物が集められているようだから、ともかく何でも集めたいという収集癖のある人だったのか。
「売るべきだっていう意見が出るのも尤もですね。これだけあったら、フリマアプリを駆使すればかなりの金額になるんじゃないですか」
柏木は総てを廃棄するのが惜しくなるのも解ると大きく頷く。中古品とはいえ、まだ使えるものばかりだし保存状態もいい。安くても全部売り払えば、それなりにまとまった金額になるはずだ。
「おおい」
と、そこに蔵を片付けていたはずの小島がやって来た。またサボりだろうか。深瀬がそう思っていると
「凄いものがありましたよ。さすが大名屋敷。びっくりだよ。ああ、桐山先生も呼んだんです。二人も見てみませんか」
意外にもそんなお誘いだった。
「凄いもの」
「そう。びっくり」
「ああ、小島。戻って来たか。それにしても、地下への入り口があったって。そんな話、聞いたことがないぞ」
二人が首を捻っていると、台所から少し奥に入ったところにある階段を桐山が降りてきた。その手にはついでに持って降りてきた、大きな壺が抱えられている。
「これ、売れると思うよね」
そしてその壺を深瀬へと見せて意見を聞く。一見すると伊万里焼のように見える壺だ。本物かどうかは別として、買い取ってくれるだろうと思う綺麗な壺だった。ただし、かなり大きなもので、邪魔になりそうである。
「売れると思いますよ」
深瀬は微妙な顔をしつつ、それでも買い手は現れるのではと言っておく。
「いや、壺より、地下ですよ。びっくりしたんですから。単純に地下収納だろうと思って開けたら、階段が出てきたんですから。それもかなり深くまで続いているんですよ。秘密の通路みたいです」
「えっ」
「階段」
「ほうほう」
柏木、深瀬、桐山がそれぞれに反応するので、小島はようやくにやっと笑う。
「行きましょう」
それから探検ですねと拳を振り上げていた。
「そうだな。どうなっているのか、確認しないと駄目だろうなあ。その階段の奥にも荷物があったら、出さなきゃいけないし」
しかし、桐山は面倒なことが増えたと思っているようで、わくわくした調子の小島とは違って顔を顰めている。まだ物があるのか。そちらが気掛かりのようだ。
「さすがに地下に何かを放置しているってことはないんじゃないですか。ほら、戦時中の防空壕って可能性もありますよ。これだけ大きな家だったら、自前のものがあっても不思議じゃないです」
柏木は気になると、わくわくしている小島に同意して、早く行こうと急かした。色んな物が出てくる片付けもそれなりに面白いが、秘密の地下ほど興奮するものではない。ここは休憩がてら、その地下を探索したかった。
「片づけ始めてからもう三時間半も経ってますし、いいじゃないですか」
深瀬も見に行きましょうと二人を援護する。ここで無視するには、あまりに大きな問題だ。蔵の中に地下へと通じる階段があるなんて、普通のことではない。
「行くには行くよ。はあ、まったく、何でこんなに面倒なんだろう」
桐山は君たちのテンションが解らないよとぼやきつつ、張り切って歩いていく小島に続いた。蔵は一度玄関から外に出て、母屋の裏側へと回る必要がある。その一時とはいえ外に出るというのが、桐山には嫌なのだ。
「どこまで徹底して夏嫌いなんですか」
「嫌でしょ。理由なんて山のようにあるよ。暑いしじめじめしてるし、気力体力を奪われるし。特に最近の暑さは地球温暖化のせいで異常だからね。もう人間が外で活動していいレベルを超えているんだ。出ないに越したことはない」
「活動していいレベルじゃない、は言い過ぎでしょ」
「いや。ニュースを見ていれば解る。気象庁も家から出るなと言っている。屋外で活動すべきじゃないんだ」
「それって熱中症警戒アラートのことですよね。でも、ここは涼しいですから大丈夫ですよ。熱中症の心配も少ないです」
確かに暑さが危険なレベルの場合、屋外での運動を控えるようにとの注意が流れることがあるのは知っている。しかし、それを夏の総てに当てはめるのは考えものだ。特にこの村は都会よりも格段に涼しい。他の地域が猛暑地帯と言われているとは思えないほど、ひんやりとした風が吹いている。
「昨日掃除しておいて正解ですね」
「花火のためだったけどね」
蔵へと通じる道は、昨日のうちに雑草を刈っておいたので歩きやすい。小島は庭までは手が回らなかったものの、雑草も片づけるべきではと思う。しかし、桐山は外の掃除は要らないよと顔を顰めるだけだ。と、母屋の角を曲がったところで瓦屋根に白壁の立派な蔵が現れる。
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