2 / 2
第2話 まずは自己紹介を
しおりを挟む
中に引き込まれてしまったショーンは、大人しく中にいた三人と向かい合って座ることになった。
「非常に見苦しいところを見せた落ち度はこちらにあるが、君のやる気溢れる行動力にも原因がある」
やれやれと溜め息を吐くのは、どうやらこの中では最年長であるらしい男の先輩だ。
「だから高等魔法を見せようなんて愚かな考えは止めておけと言ったのよ。ああ、自己紹介がまだだったわね。私は不本意ながら副部長を務めているメアリー・ロビンソンよ。今年五年生ね。まったく、私の得意分野は降霊術なのよ。勘弁してほしいわ」
呆れ返っているショーンに気付き、女の先輩、メアリーが気を利かせて自己紹介を始めてくれた。黒髪ストレートのロングヘアーが特徴的だ。
が、不本意とはいかに?
ショーンは来る場所を間違ったかと後悔し始めた。
とはいえ、降霊術は王宮でも重宝される能力だ。有能な生徒ばかりが集まるという錬金術部には相応しい。副部長も納得の選出だろう。
「メアリーはいつもこれだ。その素晴らしい才能は降霊術以外にも使われるべきだというのに。ああ、俺は部長のマイケル・フォックス。よろしくね」
挨拶とととに握手を交わしてくる卒のない男先輩は、先ほど溜め息を吐いていた、金髪で癖っ毛の細身の人物だ。
フォックス家といえば伯爵家だ。貴族出身の魔法使いは珍しくないが、錬金術なんてやってていいのかは疑問が残る。もっと他に勉強してほしいと願うのは庶民の妬みだろうか。
「コラコラ、君まで新入生を困らせてどうする。この男はすぐに誰とでも友達のように扱うから困ったものだ。俺はトーマス・レイブン。この男からセクハラまがいのことをされたら、すぐ俺に報告するように」
セクハラってなんだよ?
変な注意点を寄越してきた先輩はシルバーがかった金髪でストレート、いなにもな優等生だった。しかもレイブン家は公爵家だ。とんでもない奴が紛れ込んでいる。
「ええっと、ショーン・ミラーといいます。お、お手柔らかにお願いします」
結果、ショーンが言えたのはこれだけだった。
「非常に見苦しいところを見せた落ち度はこちらにあるが、君のやる気溢れる行動力にも原因がある」
やれやれと溜め息を吐くのは、どうやらこの中では最年長であるらしい男の先輩だ。
「だから高等魔法を見せようなんて愚かな考えは止めておけと言ったのよ。ああ、自己紹介がまだだったわね。私は不本意ながら副部長を務めているメアリー・ロビンソンよ。今年五年生ね。まったく、私の得意分野は降霊術なのよ。勘弁してほしいわ」
呆れ返っているショーンに気付き、女の先輩、メアリーが気を利かせて自己紹介を始めてくれた。黒髪ストレートのロングヘアーが特徴的だ。
が、不本意とはいかに?
ショーンは来る場所を間違ったかと後悔し始めた。
とはいえ、降霊術は王宮でも重宝される能力だ。有能な生徒ばかりが集まるという錬金術部には相応しい。副部長も納得の選出だろう。
「メアリーはいつもこれだ。その素晴らしい才能は降霊術以外にも使われるべきだというのに。ああ、俺は部長のマイケル・フォックス。よろしくね」
挨拶とととに握手を交わしてくる卒のない男先輩は、先ほど溜め息を吐いていた、金髪で癖っ毛の細身の人物だ。
フォックス家といえば伯爵家だ。貴族出身の魔法使いは珍しくないが、錬金術なんてやってていいのかは疑問が残る。もっと他に勉強してほしいと願うのは庶民の妬みだろうか。
「コラコラ、君まで新入生を困らせてどうする。この男はすぐに誰とでも友達のように扱うから困ったものだ。俺はトーマス・レイブン。この男からセクハラまがいのことをされたら、すぐ俺に報告するように」
セクハラってなんだよ?
変な注意点を寄越してきた先輩はシルバーがかった金髪でストレート、いなにもな優等生だった。しかもレイブン家は公爵家だ。とんでもない奴が紛れ込んでいる。
「ええっと、ショーン・ミラーといいます。お、お手柔らかにお願いします」
結果、ショーンが言えたのはこれだけだった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。
しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる