NTR！NTR！

1話 恋のキューピットのお仕事

　僕は、宮里　理玖

　恋というものが理解できずに30歳になった。三十路の童貞。魔法は、やっぱり使えない。誰が、魔法使いなんて考えたんだか…

そんなことを思いながら、いつも通り電車に乗る。夏のせいか体が疲れて意識が一瞬飛んだ。すると、電車の中には誰もいなかった。窓の外を見てみると、普通の街並みだった。でも、人が消えるなんてあり得ない。

「君は、恋を理解できるか？」

外に気が取られていると後ろに、銀髪のロングヘアの美少女が座っていた。

この歳になると何だか性格が冷めてしまうのかわからないが普通に答えた。

「私は、生存的危機があった時に自分の複製を作るという点での繁殖を行おうとする。生物的本能の第一段階だと思っている。」

「うわぁ、30まで恋愛経験がないとこんな感じになるのか」

「私は、一度も恋をしたことがないという結果から理由を考えると。生存的危機がなかった。ということを…」

「もういい！はぁ、こんなのを使って大丈夫なのか？」

「？」

「お前は、恋のキューピットを知っているか？」

「恋を促す天使のようなもの？でしょうか？」

「まぁ、間違っていない。たが、最近は寝取られだったり寝取られだったり寝取られだったり吐き気がするのだ！」

「え？今ってそんな、真っ黒な恋愛しかないんですか？」

「その理由は、間違えて寝取られ経験のある奴を恋のキューピットにしてしまって。その～修正をお願いしたくて君には、恋のキューピットを頼みたい」

「大変嬉しいのですが。今回は、お断りさせていただきます。」

「ちょ！早い！そして大人な断り方をするな！もちろん、タダでお願いしようというわけではない！」

多分、この人いじられキャラだな

「それは、どんなものか覚えてるかな～？」

「むぅ、なんか子供扱いされ始めてる気がする。そのだな、お前には時を巻き戻す能力を与えよう」

「あの～時間巻き戻しは絶対に不可能という証明がされていて～」

「不可能を証明などできない！」

意外と頭いいのか？まぁ、別になんでもいいか。

「どうせ、俺には金しかないしやってもいいですよ」

「金…そうか、金を貯めてたのだったな」

「？」

「よし！お前の稼いだ範囲では、時間を巻き戻してもいつでも出せるようにしよう！」

「そんなこともできるんですね」

「ああ！だから頼んだぞ！」

「わかりました」

「あと、お前は高校生に戻れ！これは強制だ！」

「え？」