45 / 86
第二章 聖メディアーノ学園編
45 宵闇の来訪者
しおりを挟む
マナは朝からメラメラを抱きしめて頬ずりしていた。
「ああ、メラメラは可愛いね~」
「あう~」
マナが頬をこすりつけたり、頭や黒い翼をなでたり、いつも以上にべったりなのに、メラメラは少し鬱陶しそうだ。
「はぁ~、癒されるなぁ……」
メラメラにはいつも癒されているが、今日はいつも以上に癒しが必要なマナであった。
♢♢♢
翌日、学園は朝から騒然としていた。
ある部屋の前に人だかりが出来て、マナとシャルも気になって見に来ていた。その惨状を目の当たりにしたシャルの顔は引きつっていた。
「あちゃぁ、忘れてた」
お仕置き部屋の炭化した扉が、粉々になって散らばっていた。
「一体、誰がこんな事を!」
現場を検証している教員の一人が憤慨していた。
「忘れてたって、どういう事?」
「何と言うか、これには深い訳があるのだよ」
そのシャルの一言で、マナは何となく察した。その責任の一端は自分にもある。
「これ、シャルがやったんだね、すごいね」
「この状況で褒められてもね……」
二人は囁くように話し合った。
シャルは正直に言うべきか、誤魔化すべきか選択を迫られていた。
――正直に言うと昨日の事まで全部話さなきゃならない。それじゃあマナにも変なダメージを与えかねないし、マナを苛めた奴らも不憫な事になりそうだ。そう、ここは寛大にならなければいけないね!
シャルは少し勝手な理由付けをして、このまま誤魔化すことにした。実のところは、無暗に魔法を使った事がばれて母親の大目玉は避けたかったのであった。
♢♢♢
朝にちょっとした騒ぎはあったが、それからは平穏な日常が訪れた。その中でマナは、アルメリアの事を考えては悩んでいた。アルメリアはマナに対していつでも辛く当たるが、マナの事を思ってそうしている事がはっきりと分かったからだ。それ故に、アルメリアの今までの厳しい言葉の数々が真実となってマナを責め立てる。
悩んだ末に、マナは一つの結論を出した。王妃様とよく相談をして、これから先の事を決めようと思う。場合によっては、学園を去る事になるかもしれないと覚悟までしていた。
♢♢♢
マナが一日の授業を終えて帰ってきた時には、少し清々しい気持ちもあった。もし学園を辞めるとなれば、アルカードとの縁は完全に切れてしまう。それを考えると悲しい。同時に安心する気持ちもあった。規格外の妃候補のいる中で自分が選ばれる可能性などないと、心のどこかでは思っていたからだ。
その日の夜、マナはどこか空虚にも思える安心と、大きな寂しさを抱えたままメラメラといっしょに就寝した。
♢♢♢
風の強い夜だった。学園を吹き抜ける風が窓を震わせる。強風による空気の流れが、木々のざわめきが、一人の少女に声となって届いた。
「なんだ? 風の精霊が騒いでる……」
魔女の少女には、外で吹く強風が何かを警告する声として聞こえていた。彼女は着の身着のままベッドから飛び出した。
闇に包まれたマナの部屋の空気が揺らぐ。刹那的に起こった隙間風が、酷く細い悲鳴にような声をあげた。
再び宵の寝室に静寂が訪れると、目を覚ましたメラメラがマナの身体を揺らした。
「あう~、マナぁ」
「……ん、なに? どうしたの?」
「むうぅ」
メラメラの強い警戒心がマナに直に伝わってくる。同時に、メラメラの察知している気配をマナも同じように感じる事が出来た。
――誰かいる……。
マナはメラメラを抱きながら、そっと起き上がってベットの傍らに立った。
強風が暗い雲を押し流し、夜空に隠れていた月が現れる。淡い月夜の光が、水底のような闇に人の形を浮き上がらせた。
「ユリカ?」
マナが何歩か前に出て闇に目を凝らすと、黒い人影の持つ何かが、月光を吸ってぎらついた。マナの全身に悪寒が走る。無意識に恐怖を感じていた。
人影が音もなく接近する。マナは恐怖の中で立ち尽くしていた。瞬間、後ろから強い力で引かれてベッドに投げ出される。それとほとんど同時に、影の持っていた怪しく輝くものが弾き飛ばされた。
「妃候補と知っての狼藉か!!!」
マナの知った女性の声で闇が震えた。影は別の獲物を抜いて斬りかかる。背後にマナを守る影の細剣が月夜に輝き、二つの刃が交わる。彼女はわずかな月明りを頼りに、卓越した剣技で幾人もの命を奪ってきた凶刃と相まみえていた。二つの刃がぶつかった瞬間にぱっと火花が散り、一瞬だけゼノビアと黒衣の男の姿がマナの目に映った。
「何事ですか!!?」
物音に隣の部屋で寝ていたユリカが起き出した。
「なんて奴だ……」
黒い影が舌打ちをして言うと、扉に体当たりするようにして廊下に出た。
「逃げるかっ!!」
ゼノビアの声が廊下にまで響いた。途端に廊下のランプに一気に火が灯って明るくなり、黒衣の男は咄嗟に顔を隠す。
「誰だ、お前っ!!」
階段上に現われたシャルが、タクトを黒衣に向けた。
「ウィンティア!!」
風の刃を受けた男が吹っ飛んで向こうの壁に叩きつけられる。ひびの入った壁に寄りかかった彼は、真横の窓を突き破って蝙蝠のように黒衣を広げて闇夜に溶け込んでいった。
「マナ様、お怪我はありませんか!?」
ユリカが明かりを点けて、呆然とベッドに上に座るマナの身体を良く良く調べていた。
「マナ~?」
メラメラが見上げてくると、マナは金縛りから解かれたように体の力が抜けていく。
ゼノビアは壁に突き刺さった短剣を引き抜いてよく確認する。
「マナ、大丈夫なの!?」
「大丈夫です、お怪我はありません」
部屋に駆け込んできたシャルに、ユリカが落ち着いて言った。
「なにが、どうなって……」
「暗殺者です。あなたは命を狙われたのです」
ゼノビアが端的に告げる。あまりにも衝撃的な事実を前に、マナは何も考えられなかった。
「ゼノビア様が助けてくれたのですね」
「ええ、不穏な気配を感じて来てみたのです」
ユリカに事もなげに言うゼノビアに、シャルが苦笑いした。
「わたしも似たようなもんだけどさ、ゼノビアの察知スキルやばいね」
「伊達に鍛えてはいませんわ」
凄まじい物音に、他の令嬢や侍女も起き出してきて、それからは騎士団まで呼ぶ騒ぎ
になった。命を狙われたマナは夜中に警護されたが、不安のあまり寝る事ができなかった。
「ああ、メラメラは可愛いね~」
「あう~」
マナが頬をこすりつけたり、頭や黒い翼をなでたり、いつも以上にべったりなのに、メラメラは少し鬱陶しそうだ。
「はぁ~、癒されるなぁ……」
メラメラにはいつも癒されているが、今日はいつも以上に癒しが必要なマナであった。
♢♢♢
翌日、学園は朝から騒然としていた。
ある部屋の前に人だかりが出来て、マナとシャルも気になって見に来ていた。その惨状を目の当たりにしたシャルの顔は引きつっていた。
「あちゃぁ、忘れてた」
お仕置き部屋の炭化した扉が、粉々になって散らばっていた。
「一体、誰がこんな事を!」
現場を検証している教員の一人が憤慨していた。
「忘れてたって、どういう事?」
「何と言うか、これには深い訳があるのだよ」
そのシャルの一言で、マナは何となく察した。その責任の一端は自分にもある。
「これ、シャルがやったんだね、すごいね」
「この状況で褒められてもね……」
二人は囁くように話し合った。
シャルは正直に言うべきか、誤魔化すべきか選択を迫られていた。
――正直に言うと昨日の事まで全部話さなきゃならない。それじゃあマナにも変なダメージを与えかねないし、マナを苛めた奴らも不憫な事になりそうだ。そう、ここは寛大にならなければいけないね!
シャルは少し勝手な理由付けをして、このまま誤魔化すことにした。実のところは、無暗に魔法を使った事がばれて母親の大目玉は避けたかったのであった。
♢♢♢
朝にちょっとした騒ぎはあったが、それからは平穏な日常が訪れた。その中でマナは、アルメリアの事を考えては悩んでいた。アルメリアはマナに対していつでも辛く当たるが、マナの事を思ってそうしている事がはっきりと分かったからだ。それ故に、アルメリアの今までの厳しい言葉の数々が真実となってマナを責め立てる。
悩んだ末に、マナは一つの結論を出した。王妃様とよく相談をして、これから先の事を決めようと思う。場合によっては、学園を去る事になるかもしれないと覚悟までしていた。
♢♢♢
マナが一日の授業を終えて帰ってきた時には、少し清々しい気持ちもあった。もし学園を辞めるとなれば、アルカードとの縁は完全に切れてしまう。それを考えると悲しい。同時に安心する気持ちもあった。規格外の妃候補のいる中で自分が選ばれる可能性などないと、心のどこかでは思っていたからだ。
その日の夜、マナはどこか空虚にも思える安心と、大きな寂しさを抱えたままメラメラといっしょに就寝した。
♢♢♢
風の強い夜だった。学園を吹き抜ける風が窓を震わせる。強風による空気の流れが、木々のざわめきが、一人の少女に声となって届いた。
「なんだ? 風の精霊が騒いでる……」
魔女の少女には、外で吹く強風が何かを警告する声として聞こえていた。彼女は着の身着のままベッドから飛び出した。
闇に包まれたマナの部屋の空気が揺らぐ。刹那的に起こった隙間風が、酷く細い悲鳴にような声をあげた。
再び宵の寝室に静寂が訪れると、目を覚ましたメラメラがマナの身体を揺らした。
「あう~、マナぁ」
「……ん、なに? どうしたの?」
「むうぅ」
メラメラの強い警戒心がマナに直に伝わってくる。同時に、メラメラの察知している気配をマナも同じように感じる事が出来た。
――誰かいる……。
マナはメラメラを抱きながら、そっと起き上がってベットの傍らに立った。
強風が暗い雲を押し流し、夜空に隠れていた月が現れる。淡い月夜の光が、水底のような闇に人の形を浮き上がらせた。
「ユリカ?」
マナが何歩か前に出て闇に目を凝らすと、黒い人影の持つ何かが、月光を吸ってぎらついた。マナの全身に悪寒が走る。無意識に恐怖を感じていた。
人影が音もなく接近する。マナは恐怖の中で立ち尽くしていた。瞬間、後ろから強い力で引かれてベッドに投げ出される。それとほとんど同時に、影の持っていた怪しく輝くものが弾き飛ばされた。
「妃候補と知っての狼藉か!!!」
マナの知った女性の声で闇が震えた。影は別の獲物を抜いて斬りかかる。背後にマナを守る影の細剣が月夜に輝き、二つの刃が交わる。彼女はわずかな月明りを頼りに、卓越した剣技で幾人もの命を奪ってきた凶刃と相まみえていた。二つの刃がぶつかった瞬間にぱっと火花が散り、一瞬だけゼノビアと黒衣の男の姿がマナの目に映った。
「何事ですか!!?」
物音に隣の部屋で寝ていたユリカが起き出した。
「なんて奴だ……」
黒い影が舌打ちをして言うと、扉に体当たりするようにして廊下に出た。
「逃げるかっ!!」
ゼノビアの声が廊下にまで響いた。途端に廊下のランプに一気に火が灯って明るくなり、黒衣の男は咄嗟に顔を隠す。
「誰だ、お前っ!!」
階段上に現われたシャルが、タクトを黒衣に向けた。
「ウィンティア!!」
風の刃を受けた男が吹っ飛んで向こうの壁に叩きつけられる。ひびの入った壁に寄りかかった彼は、真横の窓を突き破って蝙蝠のように黒衣を広げて闇夜に溶け込んでいった。
「マナ様、お怪我はありませんか!?」
ユリカが明かりを点けて、呆然とベッドに上に座るマナの身体を良く良く調べていた。
「マナ~?」
メラメラが見上げてくると、マナは金縛りから解かれたように体の力が抜けていく。
ゼノビアは壁に突き刺さった短剣を引き抜いてよく確認する。
「マナ、大丈夫なの!?」
「大丈夫です、お怪我はありません」
部屋に駆け込んできたシャルに、ユリカが落ち着いて言った。
「なにが、どうなって……」
「暗殺者です。あなたは命を狙われたのです」
ゼノビアが端的に告げる。あまりにも衝撃的な事実を前に、マナは何も考えられなかった。
「ゼノビア様が助けてくれたのですね」
「ええ、不穏な気配を感じて来てみたのです」
ユリカに事もなげに言うゼノビアに、シャルが苦笑いした。
「わたしも似たようなもんだけどさ、ゼノビアの察知スキルやばいね」
「伊達に鍛えてはいませんわ」
凄まじい物音に、他の令嬢や侍女も起き出してきて、それからは騎士団まで呼ぶ騒ぎ
になった。命を狙われたマナは夜中に警護されたが、不安のあまり寝る事ができなかった。
1
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる