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06:二度目の二年目-違う人生のその先
魔女を魔女と知り関わる者は、時戻しをしても記憶を引き継ぐ。
逆に言えば、魔女に関わらずに生きて来た者達は時戻しに気付くことなく、それが初めての事のようにかつてと同じ人生を歩む。
信じられない話だがプリシラ本人が六年前に戻ってきているのだから信じざるを得ない。更には魔女の話を裏付けるかのように、プリシラ以外の者達は誰も時戻しに気付かず、そして六年前とそっくり同じ行動をしているのだ。
人も生き物も同じ行動を取り、天候すらも繰り返している。
そんな状態なのだからダレンの態度が変わるわけがない。
プリシラに対してまるで存在しないかのように接し、話しかけても興味が無いと言いたげな素っ気なさ。それどころか話しかけらえれるのも不快だと嫌悪を露わにしてくる。
言動は常に横暴で、威圧的な態度でプリシラを支配しようとする事も少なくない。周囲もそれに感化され、次第にプリシラを蔑ろにするようになっていた。
時戻しの翌年、結婚生活二年目。
前回と同様にプリシラは孤立し始めていた。
「二度目と言えど変わらない男ね。まぁ、記憶があるのは私だけだから仕方ないのかもしれないけど」
溜息を吐きながら、プリシラは部屋の中で一人紅茶を飲んでいた。
朝方、一晩中どこかへ行っていたダレンを言及したところ彼の怒りを買い、一日部屋から出るなと言い渡されて今に至る。
朝食も抜きだ。この分なら昼食も期待できそうにない。せいぜい夕食時にお情け程度のパンとスープが出るぐらいか。
きっとダレンからしたら夫に建てつく生意気な妻の躾でもしているのだろう。
この方法は以前の人生でも何度も取られていた。
そのたびにプリシラは部屋で一人涙し、閉じ込められる事を恐れ、そしていつの頃からか逆に部屋に籠るようになってしまった。
叱られ部屋に閉じ込められ空腹に嘆くより、最初から部屋から出ずに居た方が良いと考えていたのだ。そうすれば食事はとれるから……と。
どちらが惨めかなど考えるまでもない。どちらも惨めだ。
だが今回の人生では違う。既に何度も部屋に閉じ込められているが、嘆く気なんてまったく起こらない。もちろん謝罪もしないし、自ら部屋に籠りもしない。
今日だって、どうせ閉じ込められるだろうと考えてあらかじめ部屋に飲み物と食べ物を運びこませておいたのだ。そのうえでダレンを言及して、案の定彼から一日部屋に居ろと命じられている。おかげで室内は快適だ。
「でも、こうやって小さな抵抗を続けているだけじゃ駄目ね」
時戻しの一年目にあたる去年は、様子見を兼ねてあまり大きな行動には出なかった。
ダレンの夫らしからぬ行動を問い詰め、彼の不条理な言いつけを破る。部屋にいるように命じられたうえで外出する事も多々あったが、あくまでプリシラの抵抗はその程度だ。
屋敷内での扱いもまだそこまで悪くは無かったし、なにより、大きな変化を起こして良いのかという躊躇いがあった。
何かを変えてしまえば後々に大きな不幸を招くのではないか。たとえば事故や怪我。六年後に殺されるはずがもっと早く事故で命を落としたり、罪のない無関係な人が不幸に遇ったり。六年目の結婚記念日を待たずにダレンに殺される可能性だってある。
魔女に会って尋ねもしたが、彼女は「同じになるべきものはなって、そうじゃないものは変わるよ」という曖昧な返答しかくれない。
人ならざるものの感覚の違いゆえか、彼女の話は今一つ理解出来ないことが多い。
「だけど何もしないままなら六年目の結婚記念日に殺されるだけよ」
己を鼓舞して立ち上り、部屋の一角にあるドレッサーへと向かった。
鏡に映るのは若い自分。先日十七歳になったばかりだ。お祝いに生家からプレゼントが送られイヴがケーキを焼いてくれたが、ダレンからは祝いの言葉一つとして無かった。ジュノに至ってはきっと母の誕生日を知らされてもいないだろう。
これは一度目の人生と同じ誕生日だ。ちなみに二度目の誕生日にはイヴも居らず、生家からのプレゼントはダレンに取り上げられてしまった。返事を出さずにいたが問題にならなかったあたり、誰かに代筆でもさせていたのだろう。
それらを思い出し、プリシラは己の意思を確認するように鏡に映る自分を見据えた。
「恐れていても何も始まらない。奪われた六年も、その先も、取り返してみせる」
決意を新たにプリシラが鏡に映る自分に告げれば、それとほぼ同時にコンコンと室内にノックの音が響いた。
この部屋を訪ねてくる者は殆ど居ない。本来ならば給仕達が常に気遣い何かと声を掛けてくるべきなのだが、既に屋敷の殆どの者達がダレンに倣ってプリシラを蔑ろにしていた。
朝の身支度だって来てくれるのはイヴだけで、それさえも邪魔をされてプリシラが一人で身支度を整える事がある。
「プリシラ様、よろしいでしょうか」
「……イヴ?」
入室の許可を求めてきたのはイヴだ。
応じて返せばゆっくりと扉を開けて彼女が入ってくる。その顔は切なげで、プリシラを見ると一瞬辛そうに眉根を寄せて視線をそらしてしまった。
「どうしたの?」
「それが……、先程旦那様からお話がありまして……」
話を続けようとし、だがイヴは口を噤んでしまった。辛そうな色がより濃くなる。
いまにも消え入りそうな儚さを前に、プリシラは思い立って彼女の手を取った。
「ダレンに何か言われたのね」
「はい……。話があると旦那様の部屋に呼ばれて、そこで……」
イヴを呼びつけたダレンは開口一番、遠縁の親戚の家に行くように命じてきたという。
人手が足りないという理由らしいが、もちろんこれが嘘なのは言うまでもない。プリシラを孤立させるためと、プリシラの孤立を他所に口外させないためだろう。
前回の六年でも同じ事があった。思い返せば時期も同じだ。
あの時は異論を唱えはしたが尽く交わされ、挙げ句にダレンに威圧的に制されてしまったのだ。
「夫が決めた事には大人しく従え」という彼の苛立たし気な言葉も思い出される。夫らしい事など何一つしていないのによく言えたものだと今ならば思うが、当時のプリシラには碌に反論も出来ず、泣く泣くイヴを見送ったのだ。
別れ際、ギリギリまで手を繋いで励ましてくれたイヴの声が脳裏に蘇る。
(あの時と同様にイヴを見送れと? 冗談じゃないわ)
「勝手に決められて、はいそうですかで受け入れられない。私、今からダレンに話をしてくるわ」
「プリシラ様、ですが今日は一日部屋に居ろと命じられたのでは……」
「私は妻よ。夫の言い分に大人しく従う理由は無いわ」
はっきりと断言し、プリシラはさっそくと部屋を出て行った。
イヴが慌てた様子で後を着いてくる。「プリシラ様……?」と窺うように声を掛けてくるのは、これからの事への不安か、プリシラとダレンの仲違いの原因になってしまう罪悪感か。もしくは、プリシラが嘆くどころか徹底抗戦の構えを見せた事に驚いているのか。
(六年前に奪われた大事なイヴ。ここで取り戻してみせる)
二度目の六年間もプリシラ・フィンスターとして生きると決めた。だが同じ人生は歩まないとも決めた。
その第一歩として、かつて奪われたイヴを奪い返すのだ。
そう考えれば闘志に似たやる気さえ胸に湧き、プリシラはダレンの執務室へと向かう歩みを早め……、
だがふと思い立って足を止めた。
(今、私は前回の人生とは違う選択肢を取ろうとしてる。……その結果がどうなるかは分からないわ)
逆に言えば、魔女に関わらずに生きて来た者達は時戻しに気付くことなく、それが初めての事のようにかつてと同じ人生を歩む。
信じられない話だがプリシラ本人が六年前に戻ってきているのだから信じざるを得ない。更には魔女の話を裏付けるかのように、プリシラ以外の者達は誰も時戻しに気付かず、そして六年前とそっくり同じ行動をしているのだ。
人も生き物も同じ行動を取り、天候すらも繰り返している。
そんな状態なのだからダレンの態度が変わるわけがない。
プリシラに対してまるで存在しないかのように接し、話しかけても興味が無いと言いたげな素っ気なさ。それどころか話しかけらえれるのも不快だと嫌悪を露わにしてくる。
言動は常に横暴で、威圧的な態度でプリシラを支配しようとする事も少なくない。周囲もそれに感化され、次第にプリシラを蔑ろにするようになっていた。
時戻しの翌年、結婚生活二年目。
前回と同様にプリシラは孤立し始めていた。
「二度目と言えど変わらない男ね。まぁ、記憶があるのは私だけだから仕方ないのかもしれないけど」
溜息を吐きながら、プリシラは部屋の中で一人紅茶を飲んでいた。
朝方、一晩中どこかへ行っていたダレンを言及したところ彼の怒りを買い、一日部屋から出るなと言い渡されて今に至る。
朝食も抜きだ。この分なら昼食も期待できそうにない。せいぜい夕食時にお情け程度のパンとスープが出るぐらいか。
きっとダレンからしたら夫に建てつく生意気な妻の躾でもしているのだろう。
この方法は以前の人生でも何度も取られていた。
そのたびにプリシラは部屋で一人涙し、閉じ込められる事を恐れ、そしていつの頃からか逆に部屋に籠るようになってしまった。
叱られ部屋に閉じ込められ空腹に嘆くより、最初から部屋から出ずに居た方が良いと考えていたのだ。そうすれば食事はとれるから……と。
どちらが惨めかなど考えるまでもない。どちらも惨めだ。
だが今回の人生では違う。既に何度も部屋に閉じ込められているが、嘆く気なんてまったく起こらない。もちろん謝罪もしないし、自ら部屋に籠りもしない。
今日だって、どうせ閉じ込められるだろうと考えてあらかじめ部屋に飲み物と食べ物を運びこませておいたのだ。そのうえでダレンを言及して、案の定彼から一日部屋に居ろと命じられている。おかげで室内は快適だ。
「でも、こうやって小さな抵抗を続けているだけじゃ駄目ね」
時戻しの一年目にあたる去年は、様子見を兼ねてあまり大きな行動には出なかった。
ダレンの夫らしからぬ行動を問い詰め、彼の不条理な言いつけを破る。部屋にいるように命じられたうえで外出する事も多々あったが、あくまでプリシラの抵抗はその程度だ。
屋敷内での扱いもまだそこまで悪くは無かったし、なにより、大きな変化を起こして良いのかという躊躇いがあった。
何かを変えてしまえば後々に大きな不幸を招くのではないか。たとえば事故や怪我。六年後に殺されるはずがもっと早く事故で命を落としたり、罪のない無関係な人が不幸に遇ったり。六年目の結婚記念日を待たずにダレンに殺される可能性だってある。
魔女に会って尋ねもしたが、彼女は「同じになるべきものはなって、そうじゃないものは変わるよ」という曖昧な返答しかくれない。
人ならざるものの感覚の違いゆえか、彼女の話は今一つ理解出来ないことが多い。
「だけど何もしないままなら六年目の結婚記念日に殺されるだけよ」
己を鼓舞して立ち上り、部屋の一角にあるドレッサーへと向かった。
鏡に映るのは若い自分。先日十七歳になったばかりだ。お祝いに生家からプレゼントが送られイヴがケーキを焼いてくれたが、ダレンからは祝いの言葉一つとして無かった。ジュノに至ってはきっと母の誕生日を知らされてもいないだろう。
これは一度目の人生と同じ誕生日だ。ちなみに二度目の誕生日にはイヴも居らず、生家からのプレゼントはダレンに取り上げられてしまった。返事を出さずにいたが問題にならなかったあたり、誰かに代筆でもさせていたのだろう。
それらを思い出し、プリシラは己の意思を確認するように鏡に映る自分を見据えた。
「恐れていても何も始まらない。奪われた六年も、その先も、取り返してみせる」
決意を新たにプリシラが鏡に映る自分に告げれば、それとほぼ同時にコンコンと室内にノックの音が響いた。
この部屋を訪ねてくる者は殆ど居ない。本来ならば給仕達が常に気遣い何かと声を掛けてくるべきなのだが、既に屋敷の殆どの者達がダレンに倣ってプリシラを蔑ろにしていた。
朝の身支度だって来てくれるのはイヴだけで、それさえも邪魔をされてプリシラが一人で身支度を整える事がある。
「プリシラ様、よろしいでしょうか」
「……イヴ?」
入室の許可を求めてきたのはイヴだ。
応じて返せばゆっくりと扉を開けて彼女が入ってくる。その顔は切なげで、プリシラを見ると一瞬辛そうに眉根を寄せて視線をそらしてしまった。
「どうしたの?」
「それが……、先程旦那様からお話がありまして……」
話を続けようとし、だがイヴは口を噤んでしまった。辛そうな色がより濃くなる。
いまにも消え入りそうな儚さを前に、プリシラは思い立って彼女の手を取った。
「ダレンに何か言われたのね」
「はい……。話があると旦那様の部屋に呼ばれて、そこで……」
イヴを呼びつけたダレンは開口一番、遠縁の親戚の家に行くように命じてきたという。
人手が足りないという理由らしいが、もちろんこれが嘘なのは言うまでもない。プリシラを孤立させるためと、プリシラの孤立を他所に口外させないためだろう。
前回の六年でも同じ事があった。思い返せば時期も同じだ。
あの時は異論を唱えはしたが尽く交わされ、挙げ句にダレンに威圧的に制されてしまったのだ。
「夫が決めた事には大人しく従え」という彼の苛立たし気な言葉も思い出される。夫らしい事など何一つしていないのによく言えたものだと今ならば思うが、当時のプリシラには碌に反論も出来ず、泣く泣くイヴを見送ったのだ。
別れ際、ギリギリまで手を繋いで励ましてくれたイヴの声が脳裏に蘇る。
(あの時と同様にイヴを見送れと? 冗談じゃないわ)
「勝手に決められて、はいそうですかで受け入れられない。私、今からダレンに話をしてくるわ」
「プリシラ様、ですが今日は一日部屋に居ろと命じられたのでは……」
「私は妻よ。夫の言い分に大人しく従う理由は無いわ」
はっきりと断言し、プリシラはさっそくと部屋を出て行った。
イヴが慌てた様子で後を着いてくる。「プリシラ様……?」と窺うように声を掛けてくるのは、これからの事への不安か、プリシラとダレンの仲違いの原因になってしまう罪悪感か。もしくは、プリシラが嘆くどころか徹底抗戦の構えを見せた事に驚いているのか。
(六年前に奪われた大事なイヴ。ここで取り戻してみせる)
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