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第四章 学園編
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「あと一人はどなたなのでしょうか?」
今教室にいるのは、私を合わせて4人しかいない。
「それが俺らにも分からないんだ。」
「張り出されたクラス分けにも四名の名前しか記載されておりませんでしたわ。」
「それならミスかな…?」
皆で不思議に思っていると教室のドアが開く。
「皆様ご機嫌よう。わたくし、ローゼリア・フィール・フォン・エルダバーツ・アインシュートと申します。これから御学友としてよろしくお願いしますわ。」
「今、エルダバーツ・アインシュートって聞こえた気がするんだけど。聞き間違いではないわよね?」
キャロルが理解が追いつかないようなとても複雑な表情で訪ねてきた。
「言ったわね。」
「ああ言ったね。」
「間違いなく言ったよ。」
三人、息が揃ったように肯定した。
エルダバーツ・アインシュート連合国。トランディア国の隣国であり、友好国の名だった。
ローゼリア様はその国の王女であり、確か第三位王位継承権をお持ちの方だったはず。
「お目にかかれて光栄でございます。私は、キャンベント侯爵家が長女。レミリア・キャンベントと申します。共に学ぶ学生としてこれからよろしくお願い致します。」
そう言って簡単な挨拶をするとキャロル達もあわせて頭を下げる。
「まぁ、貴女があのレミリア様だったのですね。お会い出来てとても嬉しいですわ。私の事はローゼと呼んでください。」
「一国の王女様を愛称だなんて、とても恐れ多いことでございます。」
「いいのよ。共に学ぶのですもの。他の御三方もお名前を教えてくださいな。私の事は皆様ローゼとお呼びください。」
「キャロル・レグニールと申します。よろしくお願い致しますわローゼ様。私のことはキャルとお呼びくださいませ。」
「ダグ・ザイザルと申します。お会い出来て光栄です。ダグとお呼びください」
「ニック・バトリュートと申します。王女様にこのような場所で会えるとは思っても見ませんでした。よろしくお願いします。」
「それではローゼ様も私の事はレミィとお呼びください。母が呼んでくれている愛称なのです。そう呼んで頂けると嬉しいですわ。」
公式な場ではいきなり愛称で呼ぶことは、とても失礼に当たることなのだが、王女様から言い出されたことを強く言い返す事も出来ず、初日から皆が皆愛称で呼ぶことになったのだった。
無事にクラスメイトとお互いに打ち解けあえて、講師の先生が来るまで皆で楽しく話していた。主に街のお菓子で美味しいものや、今流行ってるもの、それに隣国の話もローゼ様が積極的にして下さって、いつか皆で遊びに行こう。と約束したのだった。
その後は、先生がオリエンテーションとして学園の中を案内して下さり、図書館や訓練場、食堂など広くて慣れないと迷ってしまいそうだった。
「おかえり、レミリア。学園はどうだったの?」
「ただいま、アクア。とても楽しかったわ。クラスメイトとも仲良く出来そう。皆親しげに話してくれたの。」
「それは良かったわ。私も一安心ね。お友達になってくれるといいわね。」
「うん。」
アクアは自分の事のように喜んでくれて、その後アンナも一緒になって今日の学園の話をしたのだった。
今教室にいるのは、私を合わせて4人しかいない。
「それが俺らにも分からないんだ。」
「張り出されたクラス分けにも四名の名前しか記載されておりませんでしたわ。」
「それならミスかな…?」
皆で不思議に思っていると教室のドアが開く。
「皆様ご機嫌よう。わたくし、ローゼリア・フィール・フォン・エルダバーツ・アインシュートと申します。これから御学友としてよろしくお願いしますわ。」
「今、エルダバーツ・アインシュートって聞こえた気がするんだけど。聞き間違いではないわよね?」
キャロルが理解が追いつかないようなとても複雑な表情で訪ねてきた。
「言ったわね。」
「ああ言ったね。」
「間違いなく言ったよ。」
三人、息が揃ったように肯定した。
エルダバーツ・アインシュート連合国。トランディア国の隣国であり、友好国の名だった。
ローゼリア様はその国の王女であり、確か第三位王位継承権をお持ちの方だったはず。
「お目にかかれて光栄でございます。私は、キャンベント侯爵家が長女。レミリア・キャンベントと申します。共に学ぶ学生としてこれからよろしくお願い致します。」
そう言って簡単な挨拶をするとキャロル達もあわせて頭を下げる。
「まぁ、貴女があのレミリア様だったのですね。お会い出来てとても嬉しいですわ。私の事はローゼと呼んでください。」
「一国の王女様を愛称だなんて、とても恐れ多いことでございます。」
「いいのよ。共に学ぶのですもの。他の御三方もお名前を教えてくださいな。私の事は皆様ローゼとお呼びください。」
「キャロル・レグニールと申します。よろしくお願い致しますわローゼ様。私のことはキャルとお呼びくださいませ。」
「ダグ・ザイザルと申します。お会い出来て光栄です。ダグとお呼びください」
「ニック・バトリュートと申します。王女様にこのような場所で会えるとは思っても見ませんでした。よろしくお願いします。」
「それではローゼ様も私の事はレミィとお呼びください。母が呼んでくれている愛称なのです。そう呼んで頂けると嬉しいですわ。」
公式な場ではいきなり愛称で呼ぶことは、とても失礼に当たることなのだが、王女様から言い出されたことを強く言い返す事も出来ず、初日から皆が皆愛称で呼ぶことになったのだった。
無事にクラスメイトとお互いに打ち解けあえて、講師の先生が来るまで皆で楽しく話していた。主に街のお菓子で美味しいものや、今流行ってるもの、それに隣国の話もローゼ様が積極的にして下さって、いつか皆で遊びに行こう。と約束したのだった。
その後は、先生がオリエンテーションとして学園の中を案内して下さり、図書館や訓練場、食堂など広くて慣れないと迷ってしまいそうだった。
「おかえり、レミリア。学園はどうだったの?」
「ただいま、アクア。とても楽しかったわ。クラスメイトとも仲良く出来そう。皆親しげに話してくれたの。」
「それは良かったわ。私も一安心ね。お友達になってくれるといいわね。」
「うん。」
アクアは自分の事のように喜んでくれて、その後アンナも一緒になって今日の学園の話をしたのだった。
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