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第一章 幼少期編
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今日はお母さまとのアフターヌーンティーがあります!楽しみです。
「レミリア、大丈夫…?」
「うん、何とか平気。一応は歩けるわ。」
「お嬢様、無理しないでくださいね。」
「ありがとう。」
一応簡単な治癒魔法で筋肉の緊張だけ和らげておこう。
ぽーっと緑色の穏やかな光をだして筋肉痛の酷いところに優しくあてる。
この時は知らなかった。治癒魔法が今は亡き古代の魔法でありそんなものをサラッと使いのけることがどんなに危険で恐ろしい事かを。
「お母さま、今日は素敵なお茶会に招待していただきありがとうございます。」
「レミリアいらっしゃい。待っていたわ。さぁ早く座って楽しいお話を色々聞かせて頂戴。楽しみにしていたのよ。」
「はい、失礼します。」
「レミリアの紅茶の趣味が分からないから何種類か用意させたのだけどどれがいいかしら…。」
お母さまが用意してくれた紅茶はダージリンとオレンジティー、それにピーチティーやハーブティーが数種類あってカモミールとレモングラスなどなどがあってどれも美味しそう。
「どれも美味しそうで迷います。」
「ふふっ、そうね。ゆっくり決めて頂戴。それに今日飲めなかった紅茶はまた今度にしましょう。」
「……はい。ではお母様が好きな物はどれですか?」
「私が招待したのだから気にしないで自由に選んでいいのよ?」
「いいえお母さま、私はお母さまの好きな紅茶が飲んでみたいのです。」
「そう?ならオレンジティーにしましょう。さっぱりしていてオススメなの。ハチミツを入れても美味しいのよ。」
「ではそれを頂きます。」
そう言うとお母さま付きの侍女、リリィが手際よく紅茶を入れ始める。
沸騰したてのお湯をポットに注いで温め、そのお湯をカップに移して温める。温まったポットに人数分の茶葉を入れ、沸騰したお湯を勢いよくそそぎ入れる。カップを温めていたお湯を捨ててソーサーに乗せ、できた紅茶を注いでいく。
オレンジのスッキリとした香りが漂いリラックスする。
一口飲むとオレンジの甘酸っぱさが口いっぱいに広がりさっぱりする。
「美味しい…。」
「ふふっ、気に入ってもらえたようで良かったわ。」
「…ありがとうございます。お母さま」
「お礼なんていいのよ、私はレミリアと話せただけで十分だわ。」
「そんな…私もお母さまとこうやってお茶会が出来て凄く嬉しいんです。」
「レミリア…。」
「今度は私の番です。私のお茶会にお母さまをお誘いします。」
「レミリア…っ…。ありがとう、喜んで行かせてもらうわね。」
お母さまは笑顔でそう答えてくれて、それに私も微笑み返した。
「はい!楽しみにしていてくださいねっ!」
「ええ、楽しみにしているわ!さぁ次回のお茶会開催も決まったことですし、お菓子も食べて頂戴!沢山お話しましょう?」
クッキーやサンドイッチ、スコーン。色々揃えてくれたみたい。食べきれないほどに準備してあるわ。
なんかお母さまが可愛い。
「はい。私、お母さまのことも知りたいです。お母さまの小さい頃のお話を。」
「そんなこと聞いてもつまらないわよ?」
ふふっ、お母さまの眉が一瞬ピクっとしました。これは期待していいのでしょうか?
「いいえ、私が聞きたいのです!」
「そんなにはっきり言われると照れるわ。」
「奥様はお転婆でいらっしゃいましたよ。」
「ちょっと!リリィ酷いわよ、勝手に人の過去をバラしてしまうなんてっ!」
横に立っていたリリィがサラッと過去をバラしてお母さまは顔が真っ赤になっています。
「それは失礼致しました。ですが私も懐かしいです。奥様がまだ旦那様とご結婚してしばらくは家を勝手に抜け出したり、旦那様にイタズラをして迷惑をおかけしたり。それはそれは楽しい日々でございました。」
「もうリリィっ!貴女だって一緒じゃないっ!私に秘密でお付き合いしている方がいて本当にあのときはびっくりしたのよっ!いい方で良かったけれど。」
「奥様!その事は忘れてくださいっ!…ですが今でもこうして奥様の侍女として居られたのは夫のおかげですわ。」
お母さまとリリィが思い出話で盛りがっています。なんだかおいてけぼりです。
「お母さま…なんだか子供みたいですわ。」
「レミリア、貴女にまで言われたら傷つくわ。」
「あっ、ごめんなさい。」
「ふふっ、いいのよ。でもそうね、子供の頃は本当に女の子に思われないほどお転婆だったわ。幼馴染でもあり、侍女だったリリィにはすごく迷惑をかけたもの。」
「そうですね。奥様は無邪気な笑顔でわんぱくでしたね。私は駆けずり回る奥様に引きずられるようについて行きました。」
「そうなのですか。」
「そうよ。でも年頃になると婚約者が決まって堅苦しい日々が続いて今ではもうそれも慣れてしまったわ。若い頃が恋しいわね。」
しみじみと思い出にふけっているお母さまはなんだか楽しそうです。リリィも顔を崩して笑っていて、私もそれだけ大切な友達を、幼馴染が出来たらいいと、そう思った。
「レミリア、大丈夫…?」
「うん、何とか平気。一応は歩けるわ。」
「お嬢様、無理しないでくださいね。」
「ありがとう。」
一応簡単な治癒魔法で筋肉の緊張だけ和らげておこう。
ぽーっと緑色の穏やかな光をだして筋肉痛の酷いところに優しくあてる。
この時は知らなかった。治癒魔法が今は亡き古代の魔法でありそんなものをサラッと使いのけることがどんなに危険で恐ろしい事かを。
「お母さま、今日は素敵なお茶会に招待していただきありがとうございます。」
「レミリアいらっしゃい。待っていたわ。さぁ早く座って楽しいお話を色々聞かせて頂戴。楽しみにしていたのよ。」
「はい、失礼します。」
「レミリアの紅茶の趣味が分からないから何種類か用意させたのだけどどれがいいかしら…。」
お母さまが用意してくれた紅茶はダージリンとオレンジティー、それにピーチティーやハーブティーが数種類あってカモミールとレモングラスなどなどがあってどれも美味しそう。
「どれも美味しそうで迷います。」
「ふふっ、そうね。ゆっくり決めて頂戴。それに今日飲めなかった紅茶はまた今度にしましょう。」
「……はい。ではお母様が好きな物はどれですか?」
「私が招待したのだから気にしないで自由に選んでいいのよ?」
「いいえお母さま、私はお母さまの好きな紅茶が飲んでみたいのです。」
「そう?ならオレンジティーにしましょう。さっぱりしていてオススメなの。ハチミツを入れても美味しいのよ。」
「ではそれを頂きます。」
そう言うとお母さま付きの侍女、リリィが手際よく紅茶を入れ始める。
沸騰したてのお湯をポットに注いで温め、そのお湯をカップに移して温める。温まったポットに人数分の茶葉を入れ、沸騰したお湯を勢いよくそそぎ入れる。カップを温めていたお湯を捨ててソーサーに乗せ、できた紅茶を注いでいく。
オレンジのスッキリとした香りが漂いリラックスする。
一口飲むとオレンジの甘酸っぱさが口いっぱいに広がりさっぱりする。
「美味しい…。」
「ふふっ、気に入ってもらえたようで良かったわ。」
「…ありがとうございます。お母さま」
「お礼なんていいのよ、私はレミリアと話せただけで十分だわ。」
「そんな…私もお母さまとこうやってお茶会が出来て凄く嬉しいんです。」
「レミリア…。」
「今度は私の番です。私のお茶会にお母さまをお誘いします。」
「レミリア…っ…。ありがとう、喜んで行かせてもらうわね。」
お母さまは笑顔でそう答えてくれて、それに私も微笑み返した。
「はい!楽しみにしていてくださいねっ!」
「ええ、楽しみにしているわ!さぁ次回のお茶会開催も決まったことですし、お菓子も食べて頂戴!沢山お話しましょう?」
クッキーやサンドイッチ、スコーン。色々揃えてくれたみたい。食べきれないほどに準備してあるわ。
なんかお母さまが可愛い。
「はい。私、お母さまのことも知りたいです。お母さまの小さい頃のお話を。」
「そんなこと聞いてもつまらないわよ?」
ふふっ、お母さまの眉が一瞬ピクっとしました。これは期待していいのでしょうか?
「いいえ、私が聞きたいのです!」
「そんなにはっきり言われると照れるわ。」
「奥様はお転婆でいらっしゃいましたよ。」
「ちょっと!リリィ酷いわよ、勝手に人の過去をバラしてしまうなんてっ!」
横に立っていたリリィがサラッと過去をバラしてお母さまは顔が真っ赤になっています。
「それは失礼致しました。ですが私も懐かしいです。奥様がまだ旦那様とご結婚してしばらくは家を勝手に抜け出したり、旦那様にイタズラをして迷惑をおかけしたり。それはそれは楽しい日々でございました。」
「もうリリィっ!貴女だって一緒じゃないっ!私に秘密でお付き合いしている方がいて本当にあのときはびっくりしたのよっ!いい方で良かったけれど。」
「奥様!その事は忘れてくださいっ!…ですが今でもこうして奥様の侍女として居られたのは夫のおかげですわ。」
お母さまとリリィが思い出話で盛りがっています。なんだかおいてけぼりです。
「お母さま…なんだか子供みたいですわ。」
「レミリア、貴女にまで言われたら傷つくわ。」
「あっ、ごめんなさい。」
「ふふっ、いいのよ。でもそうね、子供の頃は本当に女の子に思われないほどお転婆だったわ。幼馴染でもあり、侍女だったリリィにはすごく迷惑をかけたもの。」
「そうですね。奥様は無邪気な笑顔でわんぱくでしたね。私は駆けずり回る奥様に引きずられるようについて行きました。」
「そうなのですか。」
「そうよ。でも年頃になると婚約者が決まって堅苦しい日々が続いて今ではもうそれも慣れてしまったわ。若い頃が恋しいわね。」
しみじみと思い出にふけっているお母さまはなんだか楽しそうです。リリィも顔を崩して笑っていて、私もそれだけ大切な友達を、幼馴染が出来たらいいと、そう思った。
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