どうやら私は異世界トリップに巻き込まれてしまったようです。

玲藍

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本編

23 教会での日々

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 しばらくして少し魔力が回復して来て起き上がれるようになった私は、シフォンケーキをひたすら食べてます。美味しいです。
ハムハム…モグモグ…。もう1個……。ハムハムハムハム…。
っと、このままではただの飯テロ(菓子テロ)になってしまう所だったっ!
 魔石は考えた挙げ句、ネックレスにする事しました。多分1番使いやすいと思うし、オシャレにもなるからね。もう少し回復したら魔石を加工してネックレスにしよう。







…………ふにゃ…?むにゃむにゃ……。どうやら寝ていたみたいです。

『おはようございます、カンナさん。もう夜です。』

「おはよー…う、、。って寝顔見られたっっっ!」

うわぁあぁぁ、寝顔見られたー神様に見られたー。別に良いんだけどなんか嫌だー。

『カンナさん…なんか結構失礼な事考えてません?』

「え?考えて無いですよ。全然。これっぽっちも。」

本当ですよ。考えて無いですもん。思っただけです。嘘は付いてません。てか魔力回復してるのかな?全然だるくない。

『どうやら寝たら魔力戻ったみたいですね。魔力切れなんて普通の人間起こしたら2、3日かけて魔力が回復するのに。カンナさんは異常というか、人間として見たら化け物ですよ。』

「化け物とは失礼な、それに異常と言うより貴方様らが付けた加護のせいなんじゃないの?世界神なんて自分の魔力も使っていいとか言ってたし。」

『そんなことを世界神さん言ったんですね。』

「言ってたよー。よっぽど暇なんだろうねぇ。さてと魔力戻ったんならネックレス作ろうかな。」

  エメラルドの魔石を手に取り、魔力を流して形を整えていく。ララちゃんにはどんな形がいいかなー。んー、ハートでいいかな。可愛いし。そう思って想像しながら魔力をゆっくりと送って行く。………よし、出来た。
 お次はリリルちゃんのだ。アクアマリンか。定番だけど雫型にしよう。綺麗だしシンプルな方が良いはず。…………出来た。
そして魔力を込めた魔石をネックレスに加工し終わり、本当の完成。

『カンナさん、少し遅いですが、夕食食べてないでしょう?シスターがリゾットを持ってきてくれましたよ。』

「そう言えばすっかりご飯忘れてた。ありがとう。後でシスターさんにもお礼を言わなきゃね。」

 出来立てのようでほくほくと湯気が上がっているトマトベースのリゾットで、野菜が細かく切られて入っている。美味しそう……。ん?さっきっから食べ物食べ過ぎ?それはお腹すいちゃうんだもん。食べなきゃ死んじゃうじゃないっ!もぐもぐもぐもぐ……。相変わらず美味しいです…。どこか懐かしい味がする。そんな気がした。







「シア、神無はどうですか?」

『一生懸命魔法を勉強している所ですよ。心配ですか?』

「いいえ、全然。あの子は本当は強い子ですから。後は見守るだけです。」

『マリーもカンナさんも少し頑固な所がありますよね。』

「そうですか?そんなこと無いと思いますけど。」

『そんなことあるんですよ。』

「無いですよ、そんなの。これリゾットです。もう夜だから身体に優しいものを作りましたから、神無に。」

『(そういう所が可愛いんですよね。マリーは。)分かりました。』

「お願いしますね。」

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