どうやら私は異世界トリップに巻き込まれてしまったようです。

玲藍

文字の大きさ
40 / 77
本編

37 武器を買いましょう。

しおりを挟む

 夜が開けて、マスターと一緒に買い物です。ちなみに朝食はマスターお手製のワンプレートでした。とても美味しかったです。

「お嬢さん、昨日は何を買ったんですか?」

「えーと、服と、保存が効く食料と薬です。」

「大体のものは買ったんですね。では武器を買いに行きましょうか。」

「ほぇ?武器ですか?」

「ええ、一応護身用にですよ。旅では魔法だけでは安心出来ませんからね。」

ニコッと微笑むマスター。武器か……元の世界だとそんなもの持って出歩かなかったから、なんか変な気分だな。

「お嬢さんは小柄ですしダガーでしょうか…。と、悩む前にお店に行きましょうか。」

「はい。」








「こんにちは。」

お店に着き、マスターが中に入って行きま鍛冶師のおじさんに声をかけた。

「あれ、酒場のマスターじゃねぇか!久しぶりだな。今日はどうした?っと、女連れとはやるな…。」

「そんなんじゃありませんよ。今日はこのお嬢さんにぴったりな護身用の武器を探しに来たんですよ。」

「なんだ、そうだったのかい。てっきりデートで自慢かと思ったよ。」

デートとかじゃないですよ。鍛冶師さん。そんな関係じゃないし、そりゃマスターはダンディでカッコイイと思いますけど!そんなんじゃないです。

「さて、お嬢ちゃん。君は魔法が使えるのかい?」

いきなり魔法の話で少しびっくりです。なんででしょう…。

「はい。一応使えます。」

「じゃあ少し手合わせ願おうか。」

「て、手合わせ?!?!」

「そりゃそうだ。自分の作った武器を渡すんだ。それ相応に見合った物を選ばねぇと、この先危ないからな。とりあえず庭に行こうか。ついてきな。」

いきなり手合わせとは色々ぶっ飛んでますが、マスターもニコニコして、大丈夫ですよ。しか言わないから手合わせしないと言う選択肢はないと察した。

「よし、俺は愛刀のコイツで行く。お嬢ちゃんは魔法でもなんでも全力で使ってくれて構わないからな。本気で行くから殺される覚悟で挑めよ。」

「っ…。分かりました。」

気さくないい鍛冶師さんだと思えば愛刀を握った瞬間に殺気がすごいです。本気で行かないと殺されるわ、これ。

「では、お嬢さん、準備は大丈夫ですか?」

「…はい。」

一呼吸おいてマスターの、質問に頷く。

「では……はじめっ!」


始まりの合図と同時に鍛冶師さんが真っ直ぐに飛んできます。

(はやっっ!)

急いで結界を展開して鍛冶師さんの足場を土魔法で崩し後退して、すぐに風魔法で、風の剣を展開して鍛冶師さんに雨のごとく降り注ぎます。

(鎌鼬みたい。)

「なかなかやるなぁ、嬢ちゃん。」

鍛冶師さん攻撃もろに食らってるはずなのに傷一つない。この人何者ですか。

「褒めていただいてありがとうございます。」

「じゃあこれはどうだ?!」

鍛冶師さんの姿が一瞬にして見えなくなりました。これまたすごい技ですね。

「霧よ……。」

水魔法で庭全体をきりで包み込み鍛冶師さんも、私もどこにいるかは分からないはず…。

「見つけたよ。」

「っ!」

急いで瞬間移動して、攻撃をかわします。………あぶねぇぇぇ!!!

「この霧邪魔だねぇ。探すのに手間取ったじゃないか。」

鍛冶師は剣を一振りして霧を一掃します。

「マジですか…。」

剣1本でこれほどまで強いとか化け物ですか?でも…

「こっちも負けてられないです。」

水魔法を展開していくつもの大きな水の球を、作ります。

「行け。」

一言で水が鋭くなり鍛冶師さんにまた降りかかります。

「つっ、!」

鍛冶師さんが少しよろめき少しの隙ができました。今だ!


「次は火ですよ!」

火の龍が、鍛冶師さんめがけて飛んでいきます。

「そこまでっ!」

マスターが火の龍を受け止め薙ぎ払って壁に大穴ができ、手合わせはそこで終了しました。
…………疲れた。
しおりを挟む
感想 247

あなたにおすすめの小説

家を乗っ取られて辺境に嫁がされることになったら、三食研究付きの溺愛生活が待っていました

ミズメ
恋愛
ライラ・ハルフォードは伯爵令嬢でありながら、毎日魔法薬の研究に精を出していた。 一つ結びの三つ編み、大きな丸レンズの眼鏡、白衣。""変わり者令嬢""と揶揄されながら、信頼出来る仲間と共に毎日楽しく研究に励む。 「大変です……!」 ライラはある日、とんでもない事実に気が付いた。作成した魔法薬に、なんと"薄毛"の副作用があったのだ。その解消の為に尽力していると、出席させられた夜会で、伯爵家を乗っ取った叔父からふたまわりも歳上の辺境伯の後妻となる婚約が整ったことを告げられる。 手詰まりかと思えたそれは、ライラにとって幸せへと続く道だった。 ◎さくっと終わる短編です(10話程度) ◎薄毛の話題が出てきます。苦手な方(?)はお気をつけて…!

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!

沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。 それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。 失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。 アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。 帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。 そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。 再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。 なんと、皇子は三つ子だった! アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。 しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。 アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。 一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。

家の全仕事を請け負っていた私ですが「無能はいらない!」と追放されました。

水垣するめ
恋愛
主人公のミア・スコットは幼い頃から家の仕事をさせられていた。 兄と妹が優秀すぎたため、ミアは「無能」とレッテルが貼られていた。 しかし幼い頃から仕事を行ってきたミアは仕事の腕が鍛えられ、とても優秀になっていた。 それは公爵家の仕事を一人で回せるくらいに。 だが最初からミアを見下している両親や兄と妹はそれには気づかない。 そしてある日、とうとうミアを家から追い出してしまう。 自由になったミアは人生を謳歌し始める。 それと対象的に、ミアを追放したスコット家は仕事が回らなくなり没落していく……。

愛しい義兄が罠に嵌められ追放されたので、聖女は祈りを止めてついていくことにしました。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。  グレイスは元々孤児だった。孤児院前に捨てられたことで、何とか命を繋ぎ止めることができたが、孤児院の責任者は、領主の補助金を着服していた。人数によって助成金が支払われるため、餓死はさせないが、ギリギリの食糧で、最低限の生活をしていた。だがそこに、正義感に溢れる領主の若様が視察にやってきた。孤児達は救われた。その時からグレイスは若様に恋焦がれていた。だが、幸か不幸か、グレイスには並外れた魔力があった。しかも魔窟を封印する事のできる聖なる魔力だった。グレイスは領主シーモア公爵家に養女に迎えられた。義妹として若様と一緒に暮らせるようになったが、絶対に結ばれることのない義兄妹の関係になってしまった。グレイスは密かに恋する義兄のために厳しい訓練に耐え、封印を護る聖女となった。義兄にためになると言われ、王太子との婚約も泣く泣く受けた。だが、その結果は、公明正大ゆえに疎まれた義兄の追放だった。ブチ切れた聖女グレイスは封印を放り出して義兄についていくことにした。

舌を切られて追放された令嬢が本物の聖女でした。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。

【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS

himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。 えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。 ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ! アルファポリス恋愛ランキング入りしました! 読んでくれた皆様ありがとうございます。 *他サイトでも公開中 なろう日間総合ランキング2位に入りました!

婚約破棄をされ、谷に落ちた女は聖獣の血を引く

基本二度寝
恋愛
「不憫に思って平民のお前を召し上げてやったのにな!」 王太子は女を突き飛ばした。 「その恩も忘れて、お前は何をした!」 突き飛ばされた女を、王太子の護衛の男が走り寄り支える。 その姿に王太子は更に苛立った。 「貴様との婚約は破棄する!私に魅了の力を使って城に召し上げさせたこと、私と婚約させたこと、貴様の好き勝手になどさせるか!」 「ソル…?」 「平民がっ馴れ馴れしく私の愛称を呼ぶなっ!」 王太子の怒声にはらはらと女は涙をこぼした。

処理中です...