どうやら私は異世界トリップに巻き込まれてしまったようです。

玲藍

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本編

54 小話

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【魔王へのイタズラその1】

ずっとベッドでゴロゴロしていたせいか、ものすごくウズウズしてる。何かイタズラしたい。ハインツさんの別荘にいるんだけど魔力も既に回復しててあまりあるくらいです。

「ただ、ティーナさんにやったら嫌われちゃいそうだしな…。やっぱりやるなら……ハインツさんだよなぁ…。」

安定の消去法。まあ、ハインツさんなら許してくれると思うんだよね。なんでか知らんけど。

『カンナ様!何するのー?』

『何するのー?』

「んー、いやイタズラしようかなぁと。暇だし。」

『イタズラ?!やりたいっ!やりたいっ!』

『誰にイタズラするのっ?』

ケオエレ大興奮ですね。イタズラ好きなのかな?

「ハインツさん位しかやれる人いないんだよね。」

『あいつにやるの!?ボク凄いのやりたい!』

『僕もっ!色々考えるっ!』

やる相手がハインツさんだと分かるとテンションが上がる狐達。ハインツさんが魔王だと分かってから2匹のハインツさんへの警戒心と言うか、あたりが強くなった気がする。邪魔者扱いというか嫌ってるのは分かるんだけど理由が分からない。本人達にも聞いてみたが簡単に言うといけ好かない。だそうだ。

『ねえねえカンナ様、ボクいいの思いついたよ!』

「ん?そうなの?聞かせて?」

『うん!あのね………』







さて、エレのイタズラ作戦を遂行するべく土魔法を使って植物を成長させ、バケツを作りそこに大量の水と氷を入れてドアの上に吊るす様に配置する。そして植物のツルでバケツの底とドアノブを繋いでプチイタズラの完成!ティーナさんは今買い出しで市場に出かけているらしく、この部屋を訪れるとしたらハインツさん以外誰もいない。

「よし!あとは待つだけだね。」

引っかかったら面白いよなぁ。
なるべく普段通りに会話をしたりしながら時間魔法と水魔法を合わせて水鏡を作り防犯カメラ代わりにする。


10分後…

『あっ!あいつ来たっ!』

いち早く反応したケオに続いて水鏡を見るとハインツさんが部屋の前まで来ていました。

「失敗しないよね…。」

『大丈夫だよ。きっと成功する!』

ドキドキ……

コンコンコン

「カンナさん私です。」

「はい、どうぞ。」

ガチャ…

(来たぁぁぁぁぁあ!!)

「失礼しま…」

ドアが開き…バッシャーンッッ!!

「うわっ!!!」

ハインツさん、、見事に引っかかりました。ビショビショですね。

「………………」

「………………ぷっ。」

『あははっ、引っかかったー!!』

『引っかかった!引っかかったー!』

「あはははははっ、ハインツさんがこんな簡単に引っかかって…びしょ濡れ…あははっあはははっ。」

そのままびしょ濡れの状態で固まってるハインツさんを見て笑いが止まりません。

「……カンナさん…。」

ギクッ…。ハインツさんの1オクターブ低い声…。ヤバい気がする。

「ふ、ふっ、あはははははっ!」

「ふぇ?」

「私がこんなのに引っかかるなんて思ってもみなかったです。今度やられる時は引っかからないように頑張ります。」

そう言ってハインツさんはびしょ濡れになったので着替えてくると部屋を後にしました。

「ハインツさんってあんな笑い方するんだ…。」

『『チッ…。』』
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