独身男の一人旅 松山へ行ってみた

司条西

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2日目 宿毛駅~徳島駅

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宿毛駅から土佐くろしお鉄道に乗車。
四国フリーきっぷの利用が可能なのは若井駅からのため、そこまでの切符は事前に購入した。

中村駅まで内陸部を進む。
有岡駅のあたりは整備された田園風景が広がっていて、稲穂が実る時期はこれぞ日本の原風景といった車窓になるに違いない。



11時8分、中村駅で下車。
そのまま特急あしずりに乗り換える。
最初の停車駅である土佐入野を過ぎると、右手に太平洋が見えてきた。
冬の海は澄んでいてとても美しい。
砂浜も綺麗なもので、地元の景観維持の努力がよくわかる。



土佐佐賀駅を過ぎると、海とお別れして山の中へ。
特急はトンネルの多い山地を軽やかに進み、高知市に入るまでは似たような景色が続く。
そのため気が付いたら眠っていて、起きた時は高知市内へと入っていた。

13時02分、高知駅に到着。
ホームからは駅前広場と坂本龍馬、武市半平太、中岡慎太郎の三志士像の背中が見えた。
駅の周りだけでも見学したかったが、次に乗る岡山行は13時13分発。
やむなくホーム反対側に停車する特急南風に乗り込み、座席を確保して出発を待つ。

高知駅を出発しJR土讃線を行く。
土佐山田駅を過ぎると車窓から街並みは消え、再び山間部へ。
曲がりくねった線形を、特急南風はスピードも落とさずスイスイと駆け上がっていく。
車体を傾けて遠心力を抑える、いわゆる振り子式車両の威力だ。
途中、鉄橋の上にプラットフォームがある土佐北川駅を通過。
今日は素通りだが、いつか必ず降りてみたい。

吉野川の深い峡谷に沿いながら、特急南風は北へと進んで徳島県へ。
大歩危、小歩危のあたりは速度を落とすところもあり、岩がせり出した自然の芸術を拝むことができた。
沿線上の集落は山の頂付近まで畑や民家があり、よくぞこんな場所まで開拓したものだと感心する。



14時23分、阿波池田駅に到着。
ここで徳島行き特急剣山に乗り換える。
指定席はアンパンマンがラッピングされた列車だが、本日は暖房が故障しているとのこと。
そのため払い戻しを受けて自由席に来る親子連れが多く、列車はやや混雑した。



14時30分、阿波池田駅を出発。
国道と土讃線に並行して東へ向かう。
川沿いしか土地がない山間部特有の事情というやつだ。
土讃線と佃駅で分かれた後も、左手にはずっと吉野川。
路線に『よしの川ブルーライン』の愛称がつけられた理由がよくわかる。

線形が良いのでスピードが出ているのだろう、国道192号線の車をどんどん抜いていく。
別に自分で運転している訳ではないが、少し気持ちがいい。
だが住宅街が近くなると、幾分かスピードが緩められる。
土地が少なく民家の側を走ることも多いため、騒音には気を使っているようだ。

長いこと並走してきた吉野川も、阿波山川駅を過ぎたあたりからは見えなくなる。
代わりに車窓には街並みが現れ、15時44分に徳島駅に到着。
阿波池田駅からは約1時間、宿毛駅からは約5時間の電鉄道旅であった。

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