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登場人物

登場人物紹介 其の一 イラスト付き

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主要登場人物紹介 其の一
イラスト:逢沢様


蒼玉そうぎょく:現在十六歳の少年。風の国奏州にある瞬湊村の、農業と僅かばかりの家畜を育てる家に育つ。誕生日は上冬じょうとう二十二日。闇の神の加護を受ける呪術師。闇の加護の【黄泉の眼】、水の神の加護の【魂の伴侶】を持つ珍しい運命。意志が弱く指示されて育ったため気弱だが、次第に自我が生れ頑固になる事も。女性の様に美しく、濡羽色の髪と瞳。絹糸のような細く長い髪は背中辺りまで。痩せぎすな体。



梵天ぼんてん:現在十七歳の少年。闇の国夜岳の第一王位継承者の王子。傲慢で我儘だが、実は聡明で民を思いやる心も持つ。誕生日は紅染月べにそめづき四日。光の加護を受ける鞭使い師。独占欲が強く、蒼玉に出会ってから彼を束縛している。檸檬色の髪と瞳。髪は柔らかく波打ち短めに切りそろえられている。容姿端麗で、すらりとした体躯の持ち主。



六星むつぼし:年齢不詳だが、二十代前半の見た目の青年。闇の国夜岳の出身で、氷連地で魔獣を討伐し報奨金で生活をしている。誕生日は、鳴神月なるかみつき六日。氷の加護を受ける大剣士。右目に黒い布を巻いている。豪快で明るく酒好き。右の眼尻辺りに小さなほくろがある。一生懸命な蒼玉を気に入っている。薄花色の髪と瞳。髪は長く、首の後ろで一つに括っている。筋肉質でがっしりした身体。

沖昴おきすまる:闇の国である夜岳の現国王。正妻の夜門王妃がいるにもかかわらず、安曇に一目惚れして正妻にしようとした。その結果、王妃と王妃の取り巻きの豪族の反感を買ってしまった。術では治癒できない腫物が体に出来て、余命僅か。

夜門よど:沖昴の正妻。沖昴が安曇を溺愛したことにより、側室や使用人に怒りをぶつけて処刑する事も多い。子供を身籠りにくい体質のため、沖昴との子はいない。

やなぎ:沖昴王の側室の一人。北斗王女の母。夜門王妃により、処刑された。

赤星あかほし:倶留守元宮の正妻で、五曜と北曜の母。倶留守元宮が反乱を起こした時、捕らえられて処刑された。

安曇あずみ:火の加護の鞭師。臙脂えんじ色の瞳と髪の気の強そうな顔立ちの、年の割に若々しい美人。本来の彼女は闇の国夜岳の沖昴王の側室。第一王子となる梵天を産んだ。梵天を産んだ後、夜岳を去り風の国の奏州へ流れつく。蛍石ほたるいしと名乗り、酒場の女将として暮らしていた。王族の証である薔薇そうびの黒房が付いた根付を蒼玉に託して、死亡した。

倶留守くるす:現国王の弟だが、内戦を起こして王位継承権を剥奪された。元々安曇を正妻として迎える事になっていたが、兄である沖昴と安曇が恋をして、彼女を奪われた。王位と安曇を取り戻そうと、反乱した。

五曜ごよう:水の神の加護を受ける召喚士。孔雀青くじゃくあおの髪と瞳。倶留守の息子。親を捨て現国王に忠誠を誓っているので、第三王子の位を与えられている。蒼玉と気が合い、よく行動を共にする。下女の蛍を可愛がっている。王族である事を隠し、普通の訓練生に交じって訓練を受ける。使えるのは、窮奇きゅうきぬえと、新しく一体。

ほたるとき色の髪と瞳。花の加護を受ける、呪術師の適職を与えられている。だが、王都がある町で住んでいたが貧しさの為父親が盗みを働きその時揉み合って相手を殺してしまった。父親はその時駆けつけた王宮兵によって切り殺された。まだ幼かった蛍は、下女として母親と王宮で働く事になった。しかし彼女の母親は王妃に難癖を付けられて、処刑されてしまった。蛍の事が心配で、霊魂の身で彼女に寄り添っている。

妙見みょうけん:梵天の腹違いの姉であり、第一王女。

彼岸ひがん:梵天の腹違いの弟であり、第二王子。

北斗ほくと:梵天の腹違いの妹であり、第二王女。沖昴王の側室の柳の娘。樹木の神の加護を受ける、忍術士。煤竹すすたけ色の髪と瞳。蒼玉に助けられて、魔獣を倒した。

北曜ほくよう:五曜の弟であり、第四王子。

統星すばる:火の神の加護の守護師。柘榴ざくろ色の髪と瞳。王宮付き兵士。真面目な性格で、物静か。六星とは知り合い。その為か、蒼玉を気にかけている。

三号四:夜岳の戦士訓練所の呪術師師範の中級使い手の女性。蒼玉の能力を理解して、彼を強く育てようと目をかけている。彼には国を支える王宮付きの仕事について欲しいと考えていたが、彼の意思を尊重している。蒼玉の良き理解者。


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