一生のお願い

ゐづも

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懺悔

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当然の報い。
俺は今の状況だって、そう思っている。ここからは懺悔の時間だ。君に言ったって仕方の無い事だろうけど…。

小学生の頃、汚い醜い言葉を吐いて誰かを傷付けてしまったかもしれない。その報いはすぐに受けた。石が沢山置いてある空き地のような場所があったんだ。そこで一人でいると「お前の顔が気持ち悪い」と言われ石を沢山投げられた。幸い、なのか残念ながらなのか頭に当たってたんこぶが出来ただけで済んだ。小学五年生の時には野外学習で半分首吊り状態になって死にかけた。あの時に死んでいれば良かったのだが残念ながら生き延びた。
中学生の頃、汚い言動は収まって割とまともに過ごしていた…つもりだった。
友人の京也が自分の机になだれ込んでくる隣の人の教科書が嫌だ、と俺に愚痴をこぼした。何を思ったのか俺はその後その隣の席にいた女の子の所に行き
「自分の物くらい自分で管理したらどうだ。友人が迷惑している。教科書は積んでおけば良いだろう。」
とその子の教科書をその子の机の方に押し戻した。あんなに強い言い方をしなくても良いのに俺は格好つけたかったのか何なのか…本当に最低だがそう言った。その日からか、その数日後位にその子は不登校になった。俺のせいだと思った。今でも彼女の事を思い出すと申し訳なくて、彼女の人生を狂わせたと思うと辛くて。死んで詫びても俺が俺を許せない位に後悔している。このまま生き地獄を味わって彼女の分の不幸も俺が全部負って、彼女は信じられないくらい幸せになっていて欲しい。彼女が俺を殺したいと望むならその通りにする。死んで欲しいと思われているなら勿論そうする。夜に思い出して苦しくて。
自分で自分に重い足枷を付けてしまった。そして人一人の人生を狂わせてしまった。本当ならもっと俺は苦しむべきだろう…。
いじめ、もしくは被害妄想もこれの報いだと思っている。自傷行為も。
高校の頃、俺はまた吹部に入った。しかしそこは物凄く厳しくてマーチングの時についに鬱病になった。食欲も無くなり自傷行為は酷くなり終活は毎日のように繰り返し奇行も抑えられなくなった。体重は約10kg落ちて今も増やせないでいる。生きる希望を失って、勉強すらも出来なくなった。人と話す事が怖くなり孤立した。友人だと思っていた奴には気持ち悪い、とただそれだけで嫌われた。ただこれも今までの行いが悪いせいで、その報いなのだと思っている。
化学の先生が仕事を辞めてしまった。それももしかしたら俺のせいなのかもしれなかった。俺は鬱になってから出来が物凄く悪くなり提出物も出せなく、いや、出さなくなった。先生は何かの薬を飲んでいてあまり健康では無いようだった。俺の事でストレスをためて辞めてしまったのかもしれない。他の先生にも迷惑をかけた。勝手に家に帰ったり授業に出ずにどこかに隠れたり…その報いを俺はまだ受けていないかもしれなく、未だに怯えている。これ以上の苦しい事に耐えられる自信なんてないんだ。
ただ、今まで俺が迷惑をかけてきた人…君を含めて。全ての人に土下座をして謝りたい。本当は怖いけど…謝る事も会う事すらも怖くて怖くて仕方がないけど。謝ってどうにかなる事じゃ無いけど…自己満足だよ。本当にどこまで行っても俺は自己中なのかもしれない。最低人間だ。

今だって、鬱になって…と言って病気のせいにして逃げようとしている。最低最悪野郎だよ。
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