一生のお願い

誰かの手紙

私は、今日死ぬ為にここに来たと言うのに。
誰の手紙なのか、誰の靴なのか…。申し訳ないと思いつつ、気になってしまって。
その手紙を読んでしまった。しかし、私では理解が出来なかった。この手紙を書いた人の知り合いなら、分かるのかしら。


「やっと、君に会えるね。」



ただそれだけ。名前も書いていない。白い封筒に入っていた紙には大きくそう書いてあった。

私は


もう少しだけ、頑張る事にして来た道を引き返した。