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転生したら不死者でした
不死者転生6 襲撃準備
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調査隊を襲撃する事に決めた後、襲撃地点をどこにするかなど、戦士に意見を聞きながら細部を詰めていく。オレ自身には戦闘を行えるほどの技量も経験もないんだから、経験豊富な戦士の意見は大変ありがたかった。
「奴隷での瘴気実験であれば、おそらく調査隊を発見したエリアで十分な濃度ではないでしょうか?」
「そうだな、、、あの地点でのお前の侵食具合からすると必要十分だろう。これ以上奥に侵入してくる可能性は低いと、、、。襲撃により不死者の存在を勘付かせる訳にはいかないからな。大型獣は強力だが基本単独行動、、複数を運用すると違和感を与える可能性もあるか?」
「おっしゃる通りです。熊の使い魔を使って真夜中に襲撃すれば、不意をついて1名程度を連れ去るくらいはできると思います。連日襲えば数体の確保は問題ないかと。」
今回、あくまで野生の獣による不幸な事故を演出する必要がある。見落としがあると後で足をすくわれる事になる。細かい部分まで気をつけないと、、、、
「・・・ところで、魔都周辺は瘴気が強いとはいえ、今まで使い魔にしたのは全て野生の獣だったな。身体を瘴気で構成されている存在はいないのか?」
「瘴気で構成された身体を持つ者は魔獣、もしくは魔人に分類されます。どちらも瘴気溜まりがあったとしても、自然発生する事は少ないですね。」
「この前教えてもらった小鬼はどうだ?あれは人型なのだろ?魔神に分類されるのか?」
「魔神は、主のように高度な知性を持ち、使い魔などを使役する存在を言います。私のような使い魔や、小鬼などは人型ではありますが魔獣に分類されます。
また、自然発生する魔獣は倒されるといずれ瘴気が霧散しますが、私のような使い魔は主が存在する限り消える事はありません。聖職者に浄化されれば別ですが、、、。
主を介して新たな瘴気を注げば再生すると思われます。過去、魔人に関する伝承では、魔人の使い魔についての描写が必ずございますので、おそらく正しいかと思われます。」
いや、、ちょっと待ってくれ。つまり、襲撃した使い魔が倒された場合、霧散しなければ魔人、、つまりオレの存在がバレるということか。。そもそも襲撃できないじゃないか。
「・・・他に、魔人やその使い魔と魔獣の違いはあるか?」
「研究をしている国の機関でしかわからない事実がある可能性はあります。私のような一介の傭兵では、魔獣はともかく、魔人やその使い魔については伝承しか触れることはありませんので、、、。」
役に立つのか立たないのか、、襲撃した際の最優先事項はこちらの存在がバレないことだ。その前提であれば使い魔を使えない、、、という事実になぜ気づかないのか?
人格を矯正したとはいえ、、元がまず行動って感じだったからな。本質的な部分までは変わるはずもないか。そうなるとあの聖職者と部隊指揮官は確保したいが、、、リスクが高すぎる。今回は諦めるか?できれば洗脳してから使い魔に変換したいが、、確保するだけならやりようはある。
オレは黒鳥に同期すると、野生の熊を探すよう指示する。こうなれば、本当に野生の熊に遭遇してもらうことにしよう。その過程で、うまく聖職者なり正規軍なりが死ねば死体を確保できる。確実性は損なわれるが、戦士とは異なる階級の使い魔を確保できる可能性を捨てるのは惜しい。
「使い魔での襲撃はやめだ。野生の熊をけしかける。」
—————————————————————————
既に確保しているセーフゾーン内に野生の猛獣はいなくなっている。黒鳥をエリア外で飛ばし探索させること1時間、ようやく一体見つけることができた。オレは熊型の使い魔をその場所へ集合させるべく指示を出す。教会からは、、、オレだと歩いて2時間ほどかかりそうだ。
熊型使い魔は30分程で目的地に集まることができた。直接の戦闘は避けて、圧力をかけながら教会の方向へ誘導するよう調整する。今回、野生の熊をぶつけるわけだが、戦士にしたような洗脳が可能であれば成功率は大幅に上がるはずだ。
戦士と小型魔獣の使い魔を10匹程引き連れて森を移動する。狙いの熊まであと10分程だ。協会側へ誘導したおかげで接敵まで随分時間を短縮することができた。
さて、、気がたっいているだろうから、これ以上近づくのはやめておこう。オレは戦士と小型魔獣達に指示を出し周囲を警戒させ、大型魔獣に順番にアクセスし、指示を出す。
大型魔獣の熊は全部で3体。扇状に展開しながら熊を誘導していた。一定の距離を保ちながら威嚇を繰り返しているため、熊は落ち着きなく、かなり気が立っている。
魔獣の肉は食えない上、自分と同じ程度の大きさの敵が3体だ、そりゃ嫌だろうな。今まで一定以上に近づかなかった熊魔獣達が、扇状の展開から、正三角形の中心に熊が来るように包囲する。上空の黒鳥から観察していたが、使い魔同士はお互いに知覚できるのか、かなり正確な動きで、見ていて心地よさすら感じる。
綺麗な三角形を形成した、その瞬間からいっせいに熊へ向かって走り出す。地球のクマでも時速60km程のスピードがあるんだったか?魔獣ともなれば筋力が強化されているため、そのスピードはかなりものだ。動き出したと思ったら、もうそれぞれが獲物を射程に捉えている。
一瞬の躊躇もなく、3体の魔獣が狂いなく覆い被さるようにして熊に飛びかかる。流石に、これだけ機械的な動きで同じタイミングで襲われるとは思っていなかったのだろう。熊はなすすべなくその場に組み伏せられ完全に身動きも取れない状態になっている。作戦は成功だ。
訳のわからない状況だろうから、熊とはいえ怯えているかと思いきや、オレを目の前にし、完全に押さえつけられているにも関わらず、その熊は怒り狂って暴れようと必死の抵抗を見せている。
唸り声を上げながら、あくまで捕食者は俺だと言わんばかりだ。そして、熊を前にしているオレはというと、、正直帰りたい。太く逞しい巨大なその姿。人の記憶があるせいか、目の前に立っていると、自分という存在のなんと心細いことか。
もし押さえつけている拘束が緩んで、襲ってきたら、、、抵抗もできずに嬲られ殺される。逆に襲撃者として見るなら必要十分なのではないだろうか。全身を覆う黒い体毛は刃を通さず、大人の肩幅は軽く超えそうな太く逞しい前足から繰り出される一撃は人間など簡単に壊してしまうだろう。
熊はトドメを刺さずに獲物を捕食するそうだ。普通、仕留めてからでないと食べ始めない。抵抗されることで傷を負う可能性があるかだ。
百獣の王と言われるライオンの狩りも、集団で襲い、体力を削りながら複数で押さえつけ、窒息死させてから捕食する。野生動物は安全を優先する。それが生き残る手段だからだ。
だが、熊は違う。強靭な体は、必死の抵抗も気にせず生きた獲物の臓物を啜るのだ。しかも、執念深く一度狙った獲物を諦めることもない。
その絶対の自信が、この状況にあってさえ、捕食者たる立場として、目の前の貧弱な魔人に屈する事を拒み、逆に殺すことを考えている。
そう考えると、この熊と同種を使い魔達が狩れたってすごいな、、、。
洗脳を試みる為には、、額に触れなければならない。恐怖感が半端ない。オレは頭に近い位置で押さえつけている魔獣にアクセスすると頭が動かないように抑えつけるように指示を出す。
絶対にミスるなよ・・・。
魔獣は器用に体重をかけ両前足を使って巧みに頭を固定して見せた。魔獣は瘴気があればスタミナが尽きないからな、、その状態でしばらく観察していると、やがて抵抗が薄れてきた。このタイミングを逃すと、逆に熊が窒息死するかもしれない。
意を決して近づくと熊の額に手をやり瘴気を浸透させていく。触れているだけで伝わる強靭な肉体だ。生きているとまた違った印象を受けるな。オレは黒鳥にアクセスすると、調査隊の近くの木に降り立つように命じた。調査隊は野営準備中のようで、それぞれの顔がよく見える。
オレは、襲撃者になったつもりで兵士たち一人一人を見ながら、熊が蹂躙する姿をできるだけリアルに想像する。そのイメージを瘴気にのせ熊に刷り込んでいく。
人間の兵士の肉体は、脆く貧弱だ。その刃はオレの体を切り裂く事はない。一撃で首の骨を砕く、噛みつき力を込めると簡単に骨は砕け、口の中には香ばしい血が溢れてくる。一人一人の顔をしっかりと覚えさせる為に、何度も何度も命を刈り続ける。
全ての兵士を5回は殺したかな、、流石に集中力が途切れそうだが、残りの獲物についても情報を与えていこう。奴隷は、、腕は拘束され、足にも鎖がつけられている。腕の拘束具は太い縄でつなげられており、まともに抵抗することも逃げることもできずに蹂躙できるだろう。強力な爪で切り裂き、殴り殺す事で排除する。
次は、研究者だな。こいつらからは1人は確保したいところだ。観察していた所、比較的若いにも関わらず1人だけ着ている服の装飾が異なる者がいる。
基本的に白のローブに全体的に質素な印象なのだが、彼だけは金の刺繍が施されたローブを着ているのだ。彼がこの中の中心人物と見て良さそうだ。警備の優先順位も高いだろうが、、、。オレは、脳を傷付けないように気をつけながら殺すようにイメージする。
ただ、貪り食われた死体は見た目にも遠慮したいので、彼らを食べるイメージは一切与えない。研究者風の人間は、食べるのではなく殺す対象だ。
念のため、人を食べたら毒が回って死ぬようなイメージを刷り込んでおくか。
そして最後が聖職者の連中だ。瘴気を浄化する術を持つ以上、オレにとっては天敵かもしれない。
対抗策を得るためにも確保したい対象だ。それに、、完全に趣味の領域かもしれんが配下に若い女性をくわえたい。浄化についても詳しく知りたいので、1人は生かした状態で確保できれば良いのだが。
この世界の人間は、斥候や戦士を見ても思ったことだが、、ホリが深く、日本人感覚では整った顔が多いように感じる。つまり何が言いたいかと言うと、聖職者の女性達は見目麗しく、森の中で疲労し汚れも目立つにも関わらず、それさえも魅力的に思えるのだ。
この体に性欲があるのか今まで意識した事もなかったが、我が息子は飾りではなさそうだ。
聖職者の男は研究者と同じ目に遭っているが、女へは威嚇を行い気絶させるイメージを送りつける。あとは、、、女へ攻撃した場合、飛び散る血飛沫を浴びると、体が強烈な酸で溶け、のたうち回る自分の姿でも植え付けておくか。
熊へは調査隊一人一人の顔を識別できるレベルでしっかりと映像を渡しているので、うまく動いてくれるだろう。
人数が多かっただけに、洗脳が完了する頃には完全に日が沈み、月明かりもない森は暗闇に覆われている。熊の瞳は洗脳の影響で虚だ。回復し襲わせるまで少し時間はかかるだろうが、うまくいくだろう。拠点に着く頃には覚醒している頃か、、、初めての本格的な狩りを楽しむとしようか。
□□後書き□□
読んでくださりありがとうございます!
次の話が気になって読みたい!と思っていただけるような作品作りができるように頑張りますので、ぜひ応援よろしくお願いします!
ブクマや評価いただけると、モチベーション爆上がりで作品作りが楽しくなるので、ぜひ!!!
引き続き、不死者転生(ふしてん)を宜しくお願いします!
「奴隷での瘴気実験であれば、おそらく調査隊を発見したエリアで十分な濃度ではないでしょうか?」
「そうだな、、、あの地点でのお前の侵食具合からすると必要十分だろう。これ以上奥に侵入してくる可能性は低いと、、、。襲撃により不死者の存在を勘付かせる訳にはいかないからな。大型獣は強力だが基本単独行動、、複数を運用すると違和感を与える可能性もあるか?」
「おっしゃる通りです。熊の使い魔を使って真夜中に襲撃すれば、不意をついて1名程度を連れ去るくらいはできると思います。連日襲えば数体の確保は問題ないかと。」
今回、あくまで野生の獣による不幸な事故を演出する必要がある。見落としがあると後で足をすくわれる事になる。細かい部分まで気をつけないと、、、、
「・・・ところで、魔都周辺は瘴気が強いとはいえ、今まで使い魔にしたのは全て野生の獣だったな。身体を瘴気で構成されている存在はいないのか?」
「瘴気で構成された身体を持つ者は魔獣、もしくは魔人に分類されます。どちらも瘴気溜まりがあったとしても、自然発生する事は少ないですね。」
「この前教えてもらった小鬼はどうだ?あれは人型なのだろ?魔神に分類されるのか?」
「魔神は、主のように高度な知性を持ち、使い魔などを使役する存在を言います。私のような使い魔や、小鬼などは人型ではありますが魔獣に分類されます。
また、自然発生する魔獣は倒されるといずれ瘴気が霧散しますが、私のような使い魔は主が存在する限り消える事はありません。聖職者に浄化されれば別ですが、、、。
主を介して新たな瘴気を注げば再生すると思われます。過去、魔人に関する伝承では、魔人の使い魔についての描写が必ずございますので、おそらく正しいかと思われます。」
いや、、ちょっと待ってくれ。つまり、襲撃した使い魔が倒された場合、霧散しなければ魔人、、つまりオレの存在がバレるということか。。そもそも襲撃できないじゃないか。
「・・・他に、魔人やその使い魔と魔獣の違いはあるか?」
「研究をしている国の機関でしかわからない事実がある可能性はあります。私のような一介の傭兵では、魔獣はともかく、魔人やその使い魔については伝承しか触れることはありませんので、、、。」
役に立つのか立たないのか、、襲撃した際の最優先事項はこちらの存在がバレないことだ。その前提であれば使い魔を使えない、、、という事実になぜ気づかないのか?
人格を矯正したとはいえ、、元がまず行動って感じだったからな。本質的な部分までは変わるはずもないか。そうなるとあの聖職者と部隊指揮官は確保したいが、、、リスクが高すぎる。今回は諦めるか?できれば洗脳してから使い魔に変換したいが、、確保するだけならやりようはある。
オレは黒鳥に同期すると、野生の熊を探すよう指示する。こうなれば、本当に野生の熊に遭遇してもらうことにしよう。その過程で、うまく聖職者なり正規軍なりが死ねば死体を確保できる。確実性は損なわれるが、戦士とは異なる階級の使い魔を確保できる可能性を捨てるのは惜しい。
「使い魔での襲撃はやめだ。野生の熊をけしかける。」
—————————————————————————
既に確保しているセーフゾーン内に野生の猛獣はいなくなっている。黒鳥をエリア外で飛ばし探索させること1時間、ようやく一体見つけることができた。オレは熊型の使い魔をその場所へ集合させるべく指示を出す。教会からは、、、オレだと歩いて2時間ほどかかりそうだ。
熊型使い魔は30分程で目的地に集まることができた。直接の戦闘は避けて、圧力をかけながら教会の方向へ誘導するよう調整する。今回、野生の熊をぶつけるわけだが、戦士にしたような洗脳が可能であれば成功率は大幅に上がるはずだ。
戦士と小型魔獣の使い魔を10匹程引き連れて森を移動する。狙いの熊まであと10分程だ。協会側へ誘導したおかげで接敵まで随分時間を短縮することができた。
さて、、気がたっいているだろうから、これ以上近づくのはやめておこう。オレは戦士と小型魔獣達に指示を出し周囲を警戒させ、大型魔獣に順番にアクセスし、指示を出す。
大型魔獣の熊は全部で3体。扇状に展開しながら熊を誘導していた。一定の距離を保ちながら威嚇を繰り返しているため、熊は落ち着きなく、かなり気が立っている。
魔獣の肉は食えない上、自分と同じ程度の大きさの敵が3体だ、そりゃ嫌だろうな。今まで一定以上に近づかなかった熊魔獣達が、扇状の展開から、正三角形の中心に熊が来るように包囲する。上空の黒鳥から観察していたが、使い魔同士はお互いに知覚できるのか、かなり正確な動きで、見ていて心地よさすら感じる。
綺麗な三角形を形成した、その瞬間からいっせいに熊へ向かって走り出す。地球のクマでも時速60km程のスピードがあるんだったか?魔獣ともなれば筋力が強化されているため、そのスピードはかなりものだ。動き出したと思ったら、もうそれぞれが獲物を射程に捉えている。
一瞬の躊躇もなく、3体の魔獣が狂いなく覆い被さるようにして熊に飛びかかる。流石に、これだけ機械的な動きで同じタイミングで襲われるとは思っていなかったのだろう。熊はなすすべなくその場に組み伏せられ完全に身動きも取れない状態になっている。作戦は成功だ。
訳のわからない状況だろうから、熊とはいえ怯えているかと思いきや、オレを目の前にし、完全に押さえつけられているにも関わらず、その熊は怒り狂って暴れようと必死の抵抗を見せている。
唸り声を上げながら、あくまで捕食者は俺だと言わんばかりだ。そして、熊を前にしているオレはというと、、正直帰りたい。太く逞しい巨大なその姿。人の記憶があるせいか、目の前に立っていると、自分という存在のなんと心細いことか。
もし押さえつけている拘束が緩んで、襲ってきたら、、、抵抗もできずに嬲られ殺される。逆に襲撃者として見るなら必要十分なのではないだろうか。全身を覆う黒い体毛は刃を通さず、大人の肩幅は軽く超えそうな太く逞しい前足から繰り出される一撃は人間など簡単に壊してしまうだろう。
熊はトドメを刺さずに獲物を捕食するそうだ。普通、仕留めてからでないと食べ始めない。抵抗されることで傷を負う可能性があるかだ。
百獣の王と言われるライオンの狩りも、集団で襲い、体力を削りながら複数で押さえつけ、窒息死させてから捕食する。野生動物は安全を優先する。それが生き残る手段だからだ。
だが、熊は違う。強靭な体は、必死の抵抗も気にせず生きた獲物の臓物を啜るのだ。しかも、執念深く一度狙った獲物を諦めることもない。
その絶対の自信が、この状況にあってさえ、捕食者たる立場として、目の前の貧弱な魔人に屈する事を拒み、逆に殺すことを考えている。
そう考えると、この熊と同種を使い魔達が狩れたってすごいな、、、。
洗脳を試みる為には、、額に触れなければならない。恐怖感が半端ない。オレは頭に近い位置で押さえつけている魔獣にアクセスすると頭が動かないように抑えつけるように指示を出す。
絶対にミスるなよ・・・。
魔獣は器用に体重をかけ両前足を使って巧みに頭を固定して見せた。魔獣は瘴気があればスタミナが尽きないからな、、その状態でしばらく観察していると、やがて抵抗が薄れてきた。このタイミングを逃すと、逆に熊が窒息死するかもしれない。
意を決して近づくと熊の額に手をやり瘴気を浸透させていく。触れているだけで伝わる強靭な肉体だ。生きているとまた違った印象を受けるな。オレは黒鳥にアクセスすると、調査隊の近くの木に降り立つように命じた。調査隊は野営準備中のようで、それぞれの顔がよく見える。
オレは、襲撃者になったつもりで兵士たち一人一人を見ながら、熊が蹂躙する姿をできるだけリアルに想像する。そのイメージを瘴気にのせ熊に刷り込んでいく。
人間の兵士の肉体は、脆く貧弱だ。その刃はオレの体を切り裂く事はない。一撃で首の骨を砕く、噛みつき力を込めると簡単に骨は砕け、口の中には香ばしい血が溢れてくる。一人一人の顔をしっかりと覚えさせる為に、何度も何度も命を刈り続ける。
全ての兵士を5回は殺したかな、、流石に集中力が途切れそうだが、残りの獲物についても情報を与えていこう。奴隷は、、腕は拘束され、足にも鎖がつけられている。腕の拘束具は太い縄でつなげられており、まともに抵抗することも逃げることもできずに蹂躙できるだろう。強力な爪で切り裂き、殴り殺す事で排除する。
次は、研究者だな。こいつらからは1人は確保したいところだ。観察していた所、比較的若いにも関わらず1人だけ着ている服の装飾が異なる者がいる。
基本的に白のローブに全体的に質素な印象なのだが、彼だけは金の刺繍が施されたローブを着ているのだ。彼がこの中の中心人物と見て良さそうだ。警備の優先順位も高いだろうが、、、。オレは、脳を傷付けないように気をつけながら殺すようにイメージする。
ただ、貪り食われた死体は見た目にも遠慮したいので、彼らを食べるイメージは一切与えない。研究者風の人間は、食べるのではなく殺す対象だ。
念のため、人を食べたら毒が回って死ぬようなイメージを刷り込んでおくか。
そして最後が聖職者の連中だ。瘴気を浄化する術を持つ以上、オレにとっては天敵かもしれない。
対抗策を得るためにも確保したい対象だ。それに、、完全に趣味の領域かもしれんが配下に若い女性をくわえたい。浄化についても詳しく知りたいので、1人は生かした状態で確保できれば良いのだが。
この世界の人間は、斥候や戦士を見ても思ったことだが、、ホリが深く、日本人感覚では整った顔が多いように感じる。つまり何が言いたいかと言うと、聖職者の女性達は見目麗しく、森の中で疲労し汚れも目立つにも関わらず、それさえも魅力的に思えるのだ。
この体に性欲があるのか今まで意識した事もなかったが、我が息子は飾りではなさそうだ。
聖職者の男は研究者と同じ目に遭っているが、女へは威嚇を行い気絶させるイメージを送りつける。あとは、、、女へ攻撃した場合、飛び散る血飛沫を浴びると、体が強烈な酸で溶け、のたうち回る自分の姿でも植え付けておくか。
熊へは調査隊一人一人の顔を識別できるレベルでしっかりと映像を渡しているので、うまく動いてくれるだろう。
人数が多かっただけに、洗脳が完了する頃には完全に日が沈み、月明かりもない森は暗闇に覆われている。熊の瞳は洗脳の影響で虚だ。回復し襲わせるまで少し時間はかかるだろうが、うまくいくだろう。拠点に着く頃には覚醒している頃か、、、初めての本格的な狩りを楽しむとしようか。
□□後書き□□
読んでくださりありがとうございます!
次の話が気になって読みたい!と思っていただけるような作品作りができるように頑張りますので、ぜひ応援よろしくお願いします!
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