異世界の歩き方〜慰謝料を請求したい〜

白色ひつじ

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1.始まりの地

さん、調査は大事

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元の場所に戻って来られた。よかった。
往復で大体1時間ほどかかったということは、2,3キロくらいの場所までいったわね。
ふう、疲れた。
こんな眺めが良くて気持ちが良さそうな場所なのに誰もいないだけではなくて生き物もいないなんて、変な場所。

レジャーシート広げてお弁当持って、家族で遊びにこれたら最高だっただろうな。うっ、気持ちが悪い。
この気持ち悪さは押し込んだといっていたのが原因だろうね、なんなのあの神みたいなヤツは。
バチが当たればいいのに!神様だろうけど!

座り込んでも汚れなかったし、もういいや。
ここで暮らすのかあ、日差し、遮りたいな、ずっと晴れていたらすぐに黒焦げになるわね、日陰もないのよ、ここ。
明るいうちに化粧を落としておきましょう、あとは上着も脱いでっと。
穴をほってそこに容器を入れて、黒色のビニールを敷いて小石を真ん中に、うん、これでよし。少しでも水が貯まるといいのだけれども、どうかしら。
やれることは全てやっておきましょう。

生存するのよ、私。絶対に諦めてたまるものですか。


ふぅ、なんとか穴を2つ掘って、ビニールを被せられたわ。黒ビニールも中見えないし便利よね、と思って入れておいてよかったわ。エコバックになってから袋や小さなバッグをたくさん持つようにしてるのも功を奏したわね。
この場所は小石ばっかりでどうなることかと思ったけれど、花畑の中によく見たら木の欠片があったのね。
どこからでてきたのかしら、この欠片。木なんてみなかったけれども。この辺に昔あったのかしら。にしてもおかしいわね、風も強いわけでもなさそうだし、ちぐはぐだわ。
ま、考えていてもわからないことは考えないようにしましょ。この調子で花畑の真ん中に自分の拠点を作りましょう。万が一にと持ち歩いていた非常用が役に立つなんて思いもよらなかったな。

・・・・・

うん、そこそこ立派にできたわ。頑張った。
雨が降ったら全てが終わりだけれども、地面にシートを敷いたり、空間を整えてみたわ。折りたたみ傘があるところは日陰ね、うんうん、らしくなってきたじゃない。

一人でやってると気が滅入るし、歌でも歌いましょう。明るい歌がいいわ、そう、明るい歌。

~♪~~♪♪~~~♪♪

いけない、この曲は子どもと遊びに行くときに歌う歌だったわ、水分が大事なのに泣くなんて。
でも、涙が止まらない、誠さん、子どもたち、、どうしてるかな、、、

ぐすっ、ずずっ、


『………………………………………………』

なんで私だったの、なんでなの、毎日楽しく暮らしてただけなのに。悔しい、悲しい。会いたい。
私が死んでるだなんて、嘘よ。

ずずっ、ぐずっ、


『………………………………………』『……………』

いけないいけない。早く泣き止まないと。体力勝負だというのに。まだ気を抜いちゃだめよ、るみ。しっかりするのよ。ずずっ

「よし!次は南!」

声にだすとシャンとするわね、よし。この調子。
水筒持っててよかったわ、とりあえずなくしてもよくないけれど、拠点にいくつか荷物をおいて、最低限の荷物だけ持って、よし、忘れ物はないわね。さっきとは反対方面に進んでみましょう。

・・・・・

こっちが正解だったようね。
花畑がなくなってから少しすると湿った地面がでてきた。よしよし、湿ってるということは水源地があるのでは。

よーく耳を澄ませると水音っぽいのも聞こえる気がする。水音の方にいくとなると西になるのね、まっすぐ歩いてきた気がするけれど、迷うと最後。
水辺の発見は急務ではあるけれども、やはりやめておきましょう、ここで迷うのは得策ではないわ。あまり景色も変わらないし、水はまだ1日くらいなら大丈夫。午後にしましょう。

背の低い草と実もなっているわね、写真だけは撮っておきましょう。よし。この実は食べられるのでありますように。

落ちてて触っても大丈夫そうで使えそうなものたちを拾って帰りましょ。枝や石や葉っぱは平気かしらね。一応ハンカチに包んで持とうかな。

今回も生き物らしいものには出会わなかったのね。虫くらいいるかと思ったのだけれども。いえ、いいわ、危険な生物かもしれないしいないほうがいいもの。
にしても、一体ここはどういうところなのかしら。

北にはガラスのような石、南には草があって、西の方には水辺よね、多分。東はまだ未知の世界ね。

そもそも私は異世界転生ではなくて異世界転移だと思うのよね。これは。
化粧落としたときにみたけど、姿形は変わってないもの、転移だわ。
神様もどきがいっていたあの子は転生をしたのかしら。この世界に?サブカルチャーに精通していたら多分転生と転移は間違えないからそこまで詳しくないのかしら。若い子?

多分、魔力が存在する世界よね、言葉や文明はどうなっているのかしら。
こういうときって指南役の人がいたりするのがお決まりだと思うのに、こんなハードモードなのね。
いや、いいのよ、私にはチートなんて存在しないですし、おばさんですし、分かってますが。

「はぁ、しっかりしないとな」

ぐぅ~

ふふ、動いたらお腹減ってきちゃったわ。まずは腹ごしらえして気持ちの整理ね!

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