7 / 22
第7話 エルフ、姉と再会する。
しおりを挟む「ご主人様、早く出た方が良いですよ?そうしないと何か良くないことがありますよ!!」
姉が来ることにどきまぎしていること数分、とうとう俺の部屋に、チャイムという名の桜 舞花の声が鳴り響いた。
この際、チャイムが毒舌になっていたのは後回しにしておくとして、この姿でいざ姉の前に立つと思うと、ちょっとした恐怖が湧いてくる。
もしかしたら信じてもらえないんじゃないか、と。
俺は玄関のドアの前に立ち、一つ深呼吸した。辺りは静かになり、何も聞こえないーーーーと思ったが、ドア越しから声が聞こえてくる。
「えーくんっ、居たら開けてほしーな~?」
緊張感がある俺に比べて、扉の向こうにいるであろう姉の詩織のほうは相変わらずふわふわ感駄々漏れだ。
「調子狂うな……」
俺は頭を抱えた。そしてその時だった。
ガチャッ
ドアの開く音がした。
「えーくんっ!ーーーーふえっ?」
ーーーーーーーーーー
私、詩織は、弟のえーくんがしっかり生活出来ているかを確認するために、えーくんの家に向かっていた。
「えーくん元気かなぁー?」
といっても私は、えーくんと会いたいだけである。親に様子を見て来て欲しいと頼まれはしたけれど、それは二の次で、本当はえーくんと会いたかっただけだ。
それにしてもえーくん、電話したとき女の子っぽい声で喋ってた気がする。
本人は「風邪引いてるだけだから気にしないで」とはいっていたけど、私にはわかる。
あれってえーくんの彼女の声だと思うの!
でも残念、えーくん私と結婚してくれるって言ってくれてたのに……せめて連絡だけ欲しかったなぁ……
そうやってえーくんのことを考えながら落ち込んだり嬉しくなったりして歩いていると、時間が過ぎていき、あっという間にえーくんの家のまで到着した。
私と会ってえーくん喜んでくれるかなぁ?
そんな期待を胸にしまいつつ、私は玄関のチャイムを鳴らした。
でも、何故か誰もでない。寝ているのかなぁ?
ただ聞こえてないだけかもしれないため、念のために何回かチャイムを鳴らす。が、それでもでない。
「えーくん、えーくんっ、居たら開けてほしーな~?」
大きな声で言って見ても反応がない。
こうなれば仕方がない。私とえーくんの感動の再会を邪魔するこのドアをあれをして無理矢理開けるしかない。
必殺クリップ!!
これでこのドアの鍵を開けちゃいます!
クリップをこうして、鍵穴に差し込む。うん?何かおかしい……もしかして…元から鍵空いてる?
私はそれを知ると、弟の名前を言いながら真っ先にドアを開けた。
「えーくんっ!ーーーふえっ?」
そこには、この世のとは思えない美少女が立っていた。
0
あなたにおすすめの小説
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる