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プロローグ 銀河に旅立つその前に
第10話 “物語”の始まり
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【登場人物】
▼遺伝子能力養成学校高等部3年生
[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
結構なバカ。
[セリナ]
プラズマの幼馴染の女の子。
勤勉で真面目な性格。氷の能力を操る。
[ルーノ・スクラブ]
プラズマのクラスメイト。
プラズマが幼馴染、美人師匠に囲まれていることを妬んでいる。
セリナ曰く“プラズマの周りを飛びたがる衛星というか虫みたいなもの”らしい。
▼プラズマ周辺者
[アリス・ジア]
電撃の能力を持つ女性で、プラズマの師匠。
男勝りな性格。
[レオン・アイシー]
氷の能力を持つ男性で、セリナの師匠。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
~数週間前・学校~
「え!?惑星間遊撃捜査隊!?」
校長室に呼び出されたプラズマは、聞き慣れない組織を耳にする。
「えぇ。私はここの学校長に出向となるまで、遊撃捜査隊にいました」
「大隊長というトップの地位でね」
華々しい経歴であるはずなのに、パラム校長の表情は曇っていく。
「しかし数年前にある事件が原因で隊員が全員死亡し、私だけが生き残った。」
「実質崩壊した遊撃捜査隊のトップだった私は、出向という形で教育の分野に送り出されたのです」
「そ、それは……何と言うか……残念だな……」
“全員死亡”という言葉に流石のプラズマも何と声をかければいいのか分からなかった。
「遊撃捜査は一神の直轄組織です」
「一神?」
「パーマー君、あなたちゃんと授業を聞いていたのですか?」
「すません……」
3年間居眠りばかりしていたツケが卒業決定後の今回ってくるとは思ってもいなかった。
「一神とは政府軍を監視する存在」
政府軍は大きな権力を持つ上に、大元帥以下将校という強者が多く所属する。
その大きな権力と均衡を取るため、一神が存在していたのだ。
「その下には四帝という4人の配下と、惑星間遊撃捜査隊という組織があります。政府軍や星内警察から独立した捜査機関」
一神の下には四帝が存在し、独自の捜査機関も所有していた。
「一神傘下の組織にはある規定があります」
「ある規定?」
「それは、一神に選ばれた者が、配下である四帝と遊撃捜査隊のトップを自由に決めることができるのです」
「そして同じように遊撃捜査隊大隊長は隊の人員を自由に決めることができる」
「しかし先ほど言った通り、今や捜査隊の人員は私一人。長い間活動をしていないとなると、捜査隊の存在意義が問われてしまうわけです」
「あなたはこの星から出て宇宙を旅したいのですよね?」
「なんで知ってんの……?ってかこの流れ、俺にその捜査隊とかなんとかに入れってことか?」
プラズマの問いにパラム校長は穏やかに、そして意味深にほほ笑んだ。
「やだよ!!俺は自由に旅したいのに!!」
「けれど宇宙を旅するにもお金が必要です。捜査隊なら公費からお金が出る。あなた旅のお金はどう工面するか考えてあるのですか?」
「ぐぅ……」
ぐうの音が出た。
「人員の増減はあなたに任せますし、困っている人を見つけたら手助けして、ちょっと報告してくれればそれで結構ですから。活動しているということが大事なのです」
「あなたの目的である“人助けをして宇宙を回る”こともできるでしょう?」
「そして………“My Geneを見つける”ことも」
「もし受けてもらえるなら星間パスポートが有効になる半年後から、宇宙に出てもらいます」
「こちらとしては、とりあえずの活動事実がほしい」
「あなたは資金を確保しつつ宇宙を旅したい」
「どうですか?」
~宇宙港~
「ほんとに行くんだね……プラズマ」
輸送船の搭乗口でセリナはプラズマと向き合っていた。
「あぁ。って……あれ?お前……」
「プラズマ……ほんとにありがとね。楽しかったよ。」
セリナはボロボロと大粒の涙を流していた。
「な、なにも泣かなくても……卒業してこの星を出るだけだろ……」
「だって…終わっちゃうんだもん……」
突然泣き始めたセリナに、プラズマは分かりやすくおろおろしている。
「に……してもアリスもレオンさんも冷たいよな~。見送りくらい来てくれてもいいのに……」
セリナの横に立つ制服姿の少女が不満そうに声を上げた。
「あたしとセリナお姉ちゃんだけじゃ不満だっての?」
いつも通りメルツィアがツンツンしている。
「てか、お前明日高等部入学前の戦闘試験だろ、帰って早く休めよ。寝坊するぞ」
「子供扱いするな!それに寝坊助なのはそっちでしょう!?」
子供扱いされお怒りのメルツィアは、子供の様に地団駄を踏んでいる。
「で、あんた本当に輸送船に乗り込んで行くつもり?」
メルツィアがプラズマに尋ねた。
「あぁ!パスポートが使えるようになるまで半年も待てないからな!」
「セリナお姉ちゃん!いいの!?これって不法出入星になるんでしょ!?」
セリナは涙を拭いながら答えた。
「プラズマが決めたことだから……」
「ま、そこはパラム校長がなんとかしてくれるだろ」
いつものとおり適当なプラズマだった。
「プラズマが捕まったらセリナお姉ちゃんだって共犯だよ!?」
「プラズマが今宇宙に出ることで、きっと出会える人も、運命も違ってくるはず……」
「だから……プラズマの選択を尊重したい。」
セリナの答えにメルツィアはタメ息が漏れる。
「はぁ……お姉ちゃんはほんとに自分のことよりプラズマね。過保護よ、過保護!」
「これじゃ、私も共犯なんだけど」
――ポーン――
――源星行きの輸送船が出発します――
――職員は搭乗してください――
輸送船出発のアナウンスが鳴り響く。
「じゃあな!セリナ!また会おうぜ!」
「待って!プラズマ、これ!」
セリナはお守りをプラズマに渡す。
「なんだよこれ……子供じゃあるまいし……」
「でもまぁ……ありがとな!」
「プラズマ、これからは自分でちゃんとご飯とか、洗濯とか色々するんだよ!」
プラズマはセリナのお節介にうんざりしながらも、無機質なお別れの挨拶をする。
「おい、セリナ。よくわかんねえけどもう出発だから行くぞ?」
源星行きの輸送船に乗り込もうと彼女たちに背を向けた時、メルツィアが声を上げた。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!バカ電気!」
「もう当分会えなくなるから別れるのが辛いって乙女心を理解してあげなさいよ!!」
セリナは赤面しながらメルツィアに顔を近づけ小声で話しかける。
「ちょ……メルツィアちゃん……!そんなこと……!」
「こうでも言わなきゃ、あいつすぐに行っちゃうでしょ?」
「そ、そうだけど……」
――まもなく源星行きが発進します――
――ご注意ください――
――落雷の影響により次の便の予定を変……――
「おい!なに2人でこそこそ話したんだ!輸送船いっちまったじゃねぇか!!もういいか!?ルーノに源星に行った方がいいって言われてたから狙ってたのによ!!」
「ほら、アシストしたんだからセリナお姉ちゃんも……!」
メルツィアに背中を押され、プラズマの前に立ったセリナは曇った表情を一変させ、覚悟を決めたように彼を見据えた。
「プラズマ、これからが大変だよ」
「学生の時はアリスさんや私がいたからよかったけど、これからは自分の身は自分で守らないと」
「なんだよ!俺が弱いみてぇに!」
プラズマの反論にメルツィアが反応した。
「自分のことは自分で世話しなさいって意味よ、バカ」
そしてセリナが続ける。
「でもプラズマならきっと大丈夫」
「だから、どんなことがあっても……諦めないで」
彼女の真剣な眼差しを受け、プラズマは照れ臭そうに頭を掻いている。
「また輸送船乗れなくなっちまうから、行くぞ?」
そして背を向けて輸送船に乗り込む直前に足を止めた。
「セリナ、ありがとな」
「うん……行ってらっしゃい!」
「じゃあな、セリナ、メルツィア!!」
そう言い残すとプラズマは源星行き輸送船の後ろに乗り付けている医星行きの輸送船に乗り込んでいく。
そして程なくしてプラズマを乗せた輸送船は医星に向け飛び立っていった。
「これでよかったの?セリナちゃん」
「これでよかった……はず……」
機体が見えなくなるまで空を見つめるセリナ。
「セリナちゃんがそう決めたんならこれでよかったんだよ」
「私達は私達にできることをして、プラズマをサポートしよ?」
「そうね……」
「ほら!ここで落ち込んでる場合じゃないよ!お姉ちゃん達に連絡しよ!」
メルツィアはセリナの手を引いて宇宙港を後にした。
~輸送船内~
「すげぇ……!!地面が離れてく……!!」
「これから俺、宇宙に行くんだな!!!待ってろよ~!」
こうして彼の長い……
本当に長い旅が始まる。
To be continued.....
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
プロローグとなる1章はここまでです。
物語の中で一番重要な章が終わり、これから長い旅のお話が始まります。
すでに完結しているので、2日に1話のペースで投稿させてもらいます。
感想、コメントなどをいただけると、少なくとも小躍りするくらいには喜びます。ご指摘でもいただければ本当に嬉しいです。
どうかこれからもよろしくお願いいたします。
【登場人物】
▼遺伝子能力養成学校高等部3年生
[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
結構なバカ。
[セリナ]
プラズマの幼馴染の女の子。
勤勉で真面目な性格。氷の能力を操る。
[ルーノ・スクラブ]
プラズマのクラスメイト。
プラズマが幼馴染、美人師匠に囲まれていることを妬んでいる。
セリナ曰く“プラズマの周りを飛びたがる衛星というか虫みたいなもの”らしい。
▼プラズマ周辺者
[アリス・ジア]
電撃の能力を持つ女性で、プラズマの師匠。
男勝りな性格。
[レオン・アイシー]
氷の能力を持つ男性で、セリナの師匠。
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~数週間前・学校~
「え!?惑星間遊撃捜査隊!?」
校長室に呼び出されたプラズマは、聞き慣れない組織を耳にする。
「えぇ。私はここの学校長に出向となるまで、遊撃捜査隊にいました」
「大隊長というトップの地位でね」
華々しい経歴であるはずなのに、パラム校長の表情は曇っていく。
「しかし数年前にある事件が原因で隊員が全員死亡し、私だけが生き残った。」
「実質崩壊した遊撃捜査隊のトップだった私は、出向という形で教育の分野に送り出されたのです」
「そ、それは……何と言うか……残念だな……」
“全員死亡”という言葉に流石のプラズマも何と声をかければいいのか分からなかった。
「遊撃捜査は一神の直轄組織です」
「一神?」
「パーマー君、あなたちゃんと授業を聞いていたのですか?」
「すません……」
3年間居眠りばかりしていたツケが卒業決定後の今回ってくるとは思ってもいなかった。
「一神とは政府軍を監視する存在」
政府軍は大きな権力を持つ上に、大元帥以下将校という強者が多く所属する。
その大きな権力と均衡を取るため、一神が存在していたのだ。
「その下には四帝という4人の配下と、惑星間遊撃捜査隊という組織があります。政府軍や星内警察から独立した捜査機関」
一神の下には四帝が存在し、独自の捜査機関も所有していた。
「一神傘下の組織にはある規定があります」
「ある規定?」
「それは、一神に選ばれた者が、配下である四帝と遊撃捜査隊のトップを自由に決めることができるのです」
「そして同じように遊撃捜査隊大隊長は隊の人員を自由に決めることができる」
「しかし先ほど言った通り、今や捜査隊の人員は私一人。長い間活動をしていないとなると、捜査隊の存在意義が問われてしまうわけです」
「あなたはこの星から出て宇宙を旅したいのですよね?」
「なんで知ってんの……?ってかこの流れ、俺にその捜査隊とかなんとかに入れってことか?」
プラズマの問いにパラム校長は穏やかに、そして意味深にほほ笑んだ。
「やだよ!!俺は自由に旅したいのに!!」
「けれど宇宙を旅するにもお金が必要です。捜査隊なら公費からお金が出る。あなた旅のお金はどう工面するか考えてあるのですか?」
「ぐぅ……」
ぐうの音が出た。
「人員の増減はあなたに任せますし、困っている人を見つけたら手助けして、ちょっと報告してくれればそれで結構ですから。活動しているということが大事なのです」
「あなたの目的である“人助けをして宇宙を回る”こともできるでしょう?」
「そして………“My Geneを見つける”ことも」
「もし受けてもらえるなら星間パスポートが有効になる半年後から、宇宙に出てもらいます」
「こちらとしては、とりあえずの活動事実がほしい」
「あなたは資金を確保しつつ宇宙を旅したい」
「どうですか?」
~宇宙港~
「ほんとに行くんだね……プラズマ」
輸送船の搭乗口でセリナはプラズマと向き合っていた。
「あぁ。って……あれ?お前……」
「プラズマ……ほんとにありがとね。楽しかったよ。」
セリナはボロボロと大粒の涙を流していた。
「な、なにも泣かなくても……卒業してこの星を出るだけだろ……」
「だって…終わっちゃうんだもん……」
突然泣き始めたセリナに、プラズマは分かりやすくおろおろしている。
「に……してもアリスもレオンさんも冷たいよな~。見送りくらい来てくれてもいいのに……」
セリナの横に立つ制服姿の少女が不満そうに声を上げた。
「あたしとセリナお姉ちゃんだけじゃ不満だっての?」
いつも通りメルツィアがツンツンしている。
「てか、お前明日高等部入学前の戦闘試験だろ、帰って早く休めよ。寝坊するぞ」
「子供扱いするな!それに寝坊助なのはそっちでしょう!?」
子供扱いされお怒りのメルツィアは、子供の様に地団駄を踏んでいる。
「で、あんた本当に輸送船に乗り込んで行くつもり?」
メルツィアがプラズマに尋ねた。
「あぁ!パスポートが使えるようになるまで半年も待てないからな!」
「セリナお姉ちゃん!いいの!?これって不法出入星になるんでしょ!?」
セリナは涙を拭いながら答えた。
「プラズマが決めたことだから……」
「ま、そこはパラム校長がなんとかしてくれるだろ」
いつものとおり適当なプラズマだった。
「プラズマが捕まったらセリナお姉ちゃんだって共犯だよ!?」
「プラズマが今宇宙に出ることで、きっと出会える人も、運命も違ってくるはず……」
「だから……プラズマの選択を尊重したい。」
セリナの答えにメルツィアはタメ息が漏れる。
「はぁ……お姉ちゃんはほんとに自分のことよりプラズマね。過保護よ、過保護!」
「これじゃ、私も共犯なんだけど」
――ポーン――
――源星行きの輸送船が出発します――
――職員は搭乗してください――
輸送船出発のアナウンスが鳴り響く。
「じゃあな!セリナ!また会おうぜ!」
「待って!プラズマ、これ!」
セリナはお守りをプラズマに渡す。
「なんだよこれ……子供じゃあるまいし……」
「でもまぁ……ありがとな!」
「プラズマ、これからは自分でちゃんとご飯とか、洗濯とか色々するんだよ!」
プラズマはセリナのお節介にうんざりしながらも、無機質なお別れの挨拶をする。
「おい、セリナ。よくわかんねえけどもう出発だから行くぞ?」
源星行きの輸送船に乗り込もうと彼女たちに背を向けた時、メルツィアが声を上げた。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!バカ電気!」
「もう当分会えなくなるから別れるのが辛いって乙女心を理解してあげなさいよ!!」
セリナは赤面しながらメルツィアに顔を近づけ小声で話しかける。
「ちょ……メルツィアちゃん……!そんなこと……!」
「こうでも言わなきゃ、あいつすぐに行っちゃうでしょ?」
「そ、そうだけど……」
――まもなく源星行きが発進します――
――ご注意ください――
――落雷の影響により次の便の予定を変……――
「おい!なに2人でこそこそ話したんだ!輸送船いっちまったじゃねぇか!!もういいか!?ルーノに源星に行った方がいいって言われてたから狙ってたのによ!!」
「ほら、アシストしたんだからセリナお姉ちゃんも……!」
メルツィアに背中を押され、プラズマの前に立ったセリナは曇った表情を一変させ、覚悟を決めたように彼を見据えた。
「プラズマ、これからが大変だよ」
「学生の時はアリスさんや私がいたからよかったけど、これからは自分の身は自分で守らないと」
「なんだよ!俺が弱いみてぇに!」
プラズマの反論にメルツィアが反応した。
「自分のことは自分で世話しなさいって意味よ、バカ」
そしてセリナが続ける。
「でもプラズマならきっと大丈夫」
「だから、どんなことがあっても……諦めないで」
彼女の真剣な眼差しを受け、プラズマは照れ臭そうに頭を掻いている。
「また輸送船乗れなくなっちまうから、行くぞ?」
そして背を向けて輸送船に乗り込む直前に足を止めた。
「セリナ、ありがとな」
「うん……行ってらっしゃい!」
「じゃあな、セリナ、メルツィア!!」
そう言い残すとプラズマは源星行き輸送船の後ろに乗り付けている医星行きの輸送船に乗り込んでいく。
そして程なくしてプラズマを乗せた輸送船は医星に向け飛び立っていった。
「これでよかったの?セリナちゃん」
「これでよかった……はず……」
機体が見えなくなるまで空を見つめるセリナ。
「セリナちゃんがそう決めたんならこれでよかったんだよ」
「私達は私達にできることをして、プラズマをサポートしよ?」
「そうね……」
「ほら!ここで落ち込んでる場合じゃないよ!お姉ちゃん達に連絡しよ!」
メルツィアはセリナの手を引いて宇宙港を後にした。
~輸送船内~
「すげぇ……!!地面が離れてく……!!」
「これから俺、宇宙に行くんだな!!!待ってろよ~!」
こうして彼の長い……
本当に長い旅が始まる。
To be continued.....
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
プロローグとなる1章はここまでです。
物語の中で一番重要な章が終わり、これから長い旅のお話が始まります。
すでに完結しているので、2日に1話のペースで投稿させてもらいます。
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